黒崎工業高校
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 15:11 UTC 版)
波浜高校の近くにある不良校。組織的かつ上下関係を重視する風潮のため統制がとれており、一度揉めた相手には徹底的に報復する。また、黒崎の人間が他校の不良と仲良くすることに否定的であり、富士山達と親しくしていた水野に対して内戦が起きたこともあったが、終盤では富士山達や藤堂と草野球に興じる場面もあったので、その点はある程度緩くなった模様。 水野 秀樹 (みずの ひでき) 黒崎の番長。初登場時は2年生の実質的なトップで当時の番長だった島田からも一目置かれており、後に番長となる。本人曰く「番長なんて柄じゃない」「自分たちはヤクザじゃなくて高校生」とのことで下級生の成田達の反抗にも寛容的だったり、富士山など他校の生徒と仲良くしているなど組織的だった黒崎を路線変更したため、内部からはわずかに不満の声があるものの彼を慕う生徒は多い。 勇介からは「ヤバい」と言われる実力の持ち主で彼を一方的に圧倒し、紋二も追い詰めた。富士山との初戦では不意打ちによる跳び蹴りで気絶させられたが、その後も何度か喧嘩をした後に仲良くなる。陽南の藤堂とは中学からのライバルで実力も互角だが仲は悪くない様子。 イケメンなので、簡単にナンパを成功させる。ファッションには必ず帽子を加え、毎回シルクハットやニット帽などを被って登場する。富士山達との野球対決ではかつてリトルリーグのピッチャーだったことが判明し、終盤まで試合を有利に運んでいたが助っ人の影山にホームランを打たれてしまった。 卒業して10年後には人気デザイナーとして成功して部下も抱えており、優雅な暮らしを送っている。 門口 茂(かどぐち しげる) 水野の同学年で行動を共にすることが多い。富士山に対する禁句(父親が家族を捨てたこと)を言ってしまい、それに激怒した彼から気絶するまで殴られた。 その後も度々登場し、刈谷や島田と共に富士山を襲ったりしたが、彼らが引退した後は頭となった水野を支えている。マーチンが戻って水野が病院送りにされた時は渋々マーチン側についたため、藤堂には「イヌ野郎」と吐き捨てられたが、マーチンが水野を病院送りにした張本人と知った際には激怒し、立ち向かうも一蹴された。酔うと泣き上戸になる。 卒業時には大泣きしており、水野からは「酔っ払いか」とツッコまれていたほか、各校の主要メンバーの集合写真にも写っていた。その後は転職を繰り返した末に建設業に従事した。 成田 亮一(なりた りょういち) 水野達の一つ歳下。中学時代に勇介に敗れたことで田口以外の仲間を失い、顔に大きな傷が残った。しかし、力で無理矢理仲間を従わせていたようで彼らからは反感を買っていた。手始めに富士山と紋二を不意打ちし、須藤と神山をシメた後に勇介と対決する。場数と意地で勇介を追い詰めるも仕返しに来た富士山に敗れたが、どこか吹っ切れたような顔をしていた。 白金東との抗争やマーチンによる内乱でも田口と共に登場し、憎まれ口を叩きながらも黒崎のために動いていたが、マーチンには病院送りにされた。 水野が卒業した後は田口と共に黒崎の実質的な頭となり、卒業後は街から去った。 田口 直樹(たぐち なおき) 成田の相棒。仲間に見捨てられた成田から唯一離れず、彼に付き合う形で富士山達を襲うも紋二に敗れた。 白金東との抗争でも成田と共に登場したが、名前が「直道」に変更されていた。マーチンによる黒崎の内乱でも登場する。酔うと顔に似合わず日本の将来について真剣に語り出す。また、水野の全快祝いがきっかけで須藤と仲良くなった。 水野が卒業した後は成田と共に黒崎の実質的な頭となり、卒業後はクラブDJになった。 町田(まちだ) 水野達の一つ歳上だが留年しているため同学年。金髪のアフロに体格もかなり大柄で、両肩にタトゥーを入れており、通称”マーチン”。過去に黒崎が陽南と本格的に争っていた時に人を殺したらしく(実際はナイフを持った相手と揉み合っていたら刺さってしまった)、それ以来姿を消していたが再び黒崎に舞い戻る。富士山達や藤堂といった他校の生徒と仲良くしている水野に憤りを見せ、彼を襲撃する。「罪を犯した自分が伸し上がるには裏の世界しかない」とし、水野を病院送りにした後は黒崎を支配して反対派の弾圧や陽南狩りに乗り出して藤堂も撃破する。かなり頑丈な身体の持ち主で富士山達の攻撃をまともに食らっても動じず、藤堂に角材で殴られても特にダメージを受けない。富士山と紋二の噂を聞いて波浜で張っていたところに現れた富士山と激闘を繰り広げる。彼とは決着はつかなかったものの病室を抜け出した水野に「お返し」として1発貰い、最後は過去に殺したと思っていた相手が実は死んでいないことを水野から聞いて力尽きた。抗争後は黒崎を退学した。 その後は建設業に従事し、当初はその風貌のせいで職場からは敬遠されていたが、真面目に働いた結果周りにも認められた。その後は建設会社を立ち上げて会社を大きくしていったことが語られた。 加藤(かとう)野田(のだ) 元黒崎の生徒でマーチンの仲間。加藤は金髪の長髪、野田は坊主頭が特徴。1年の時に北商との喧嘩が原因で逮捕されて退学になったとのこと。マーチンと共に水野を襲撃して黒崎を乗っ取る。富士山と紋二の噂を聞いて勇介達を追い詰めていたところに現れた紋二を2人がかりで襲うも彼の並外れたタフさの前に敗れた。2人共マーチンとは固い絆で結ばれている。 その後は建設業に従事し、当初はその風貌のせいで職場からは敬遠されていたが、真面目に働いた結果周りにも認められた。その後はマーチンと共に建設会社を立ち上げて会社を大きくしていったことが語られた。 織田(おだ)金本(かねもと) 水野の同学年で織田がロン毛、金本は金髪。島田の指示で複数人で富士山と紋二を襲撃しようとするも途中に現れた藤堂に仲間共々敗れた。 刈谷(かりや) 水野達の一つ歳上の3年生。中学時代に荒れていた富士山を複数人でリンチしたが、彼のお礼参りを受けて左腕を折られてからは復讐に燃えている。水野からは「カッコだけ」と舐められている。その後は水野に焚き付けられて門口や1年生数人と富士山を襲うも紋二達の乱入で形勢逆転され、富士山に敗北した後は島田から制裁を受けた。 島田(しまだ) 水野の一つ歳上の3年生で黒崎の頭。校内外から認められる実力者で陽南の生徒数人を瞬く間に倒し、相手の弱点を徹底的に突く非情さも持ち合わせている。体裁を気にする性格なのか富士山達に敗れた刈谷に対して制裁を加えて「黒崎の恥さらし」「波浜や陽南に舐められる」と激怒し、2年生を使って報復を企てる。しかし、2年生達が藤堂に敗れたことで陽南狩りに変更し、藤堂を炙り出すために重い腰を上げて自ら先陣を切り、手負いの藤堂を徹底的に痛めつけた。その後は仇打ちに来た紋二と陽南の木村、加勢に来た勇介を1人で圧倒し、富士山も一度は土下座させたが、執拗な攻撃に怒った富士山と激闘の末に敗れた。
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