雑誌連載開始とは? わかりやすく解説

雑誌連載開始

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 06:05 UTC 版)

手塚治虫」の記事における「雑誌連載開始」の解説

手塚大阪赤本漫画を描く傍ら東京へ持ち込み行なっている。当初期待した講談社では断られたが、新生閣という出版社持ち込み成功し、ここでいくつか読み切り描いた後、新創刊され雑誌少年少女漫画読み物』に1950年4月より『タイガー博士の珍旅行』を連載、これが手塚最初雑誌連載作品となった同年11月より雑誌漫画少年』(学童社)にて『ジャングル大帝』連載を開始1951年には『鉄腕アトム』1952年 - )の前身となる『アトム大使』を『少年』(光文社)に連載するなど多数雑誌連載始めこの年には少年漫画誌のほとんどで手塚漫画連載開始された。1953年には『少女クラブ』(講談社)にて『リボンの騎士』連載を開始した。宝塚歌劇ディズニーからの影響受けたこの作品は、以後少女雑誌における物語漫画先駆けとなった1954年には『ジャングル大帝』連載完結の後を受けて漫画少年』に『火の鳥』連載を開始した。『火の鳥』シリーズその後休刊等によりCOMマンガ少年野性時代掲載誌変えながら長年描き継がれ手塚ライフワークとなった月刊雑誌連載という形態は、手塚それまで描き下ろし単行本行ってきた複雑な物語構成見直し余儀なくさせ、読者引っ張るための魅力的なキャラクター作り単純な物語構成などの作劇方法手塚向かわせることになった一方描き下ろし単行本の方は1952年の『バンビ』『罪と罰』の2冊で終わりを告げるが、代わりに郵便法改正によってこの時期雑誌付録急激に増加し手塚連載作品平行して付録冊子の形で描き下ろし長編作品いくつも手がけ、この形で単行本時代作品続々リメイクされていった私生活の面では、1952年宝塚から東京移住し、さらに翌1953年に『漫画少年編集部からの紹介豊島区トキワ莊入居したその後トキワ荘には、手塚続いて寺田ヒロオ藤子不二雄入居手塚自分住んでいた14号室を藤子不二雄二人譲ってトキワ荘から転居したが、その後石森章太郎(後に石ノ森章太郎改名)、赤塚不二夫など後に著名な漫画家となる者たちが続々入居したトキワ莊漫画家梁山泊となった。この時期手塚トキワ莊漫画家映画をたくさん観るようにと薦めており、手塚自身十数年間は年に365本を必ず観ていたという。 なお、1953年手塚関西長者番付画家の部でトップとなったが、仕事場木造2階建て建築トキワ莊であったため、取材に来た新聞記者呆れられたので、以後意識して高級品を買い込むようにしたと語っている。 『鉄腕アトム』ぼくのそんごくう』など児童漫画人気作品連載をする一方で手塚1955年大人向け漫画雑誌漫画読本』(文藝春秋新社)に『第三帝国崩壊』『昆虫少女放浪記』を発表しており、ここでは子供向け丸っこい絵柄とは違った大人向けタッチ試みている。1955年から1958年にかけての手塚は知的興味全面出した作品多く出しており、1956年SF短編シリーズライオンブックス』を始めたほか、学習誌に『漫画生物学』『漫画天文学』などの学習漫画発表後者第3回小学館漫画賞1957年)の対象作品となったこの他にも幼年向け作品絵物語小説エッセイなど漫画家超えた活動をするようになっており、1958年には東映動画(現・東映アニメーション)の演出家白川大作から請われ同社嘱託となり劇場長編漫画映画『西遊記』(『ぼくのそんごくう』が原作)の原案構成受け持っている。

※この「雑誌連載開始」の解説は、「手塚治虫」の解説の一部です。
「雑誌連載開始」を含む「手塚治虫」の記事については、「手塚治虫」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「雑誌連載開始」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「雑誌連載開始」の関連用語

雑誌連載開始のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



雑誌連載開始のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの手塚治虫 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS