陸奥宍戸氏とは? わかりやすく解説

陸奥宍戸氏

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/30 20:44 UTC 版)

宍戸氏」の記事における「陸奥宍戸氏」の解説

現在福島県宮城県に多い宍戸姓の来歴については、現在まで確かな文献が見つかっておらず定かでない時代毎に移住した思われ複数系統が居る。 大石宍戸家 子孫所持する家系図によれば天文の乱滅びた田氏の祖と言われている高松近江守定隆が正中2年1325年)に信夫郡岡本の地(現在の福島市岡島古屋館)に在住した際に、初めてその家老として仕え建武2年1335年)に定隆が城を伊達郡懸田に移した際、定隆の下知により霊山大石郷に12貫を押領して、以後大石拠点とした(大石宍戸)。福島市岡島には高松近江守の居城跡と伝え城郭跡が見つかっており、また『霊山町史』によれば大石地区にも霊山神社周辺をはじめ複数中世山城跡が確認されている。 このように大石宍戸氏は、北畠顕家与力であった高松定隆の家臣となったが、大石宍戸家初代となった宍戸義秀の父は宍戸家義とされており、家義の父は常陸宍戸氏当主宍戸家時推測される[要出典]。 南北朝以後大石宍戸氏大石郷より宇多郡本郷(所在地不明)のち伊具郡移り永享年間1430年代)より伊具氏の丸亀城所在不明丸森城同一か[要出典])の老役として代々丸森袖五郎屋敷居住した福島から丸森に至る阿武隈川河畔水沢の地に隣接して袖五郎地名、および屋敷現存)。 伊達稙宗隠居後家老役として丸森城出仕した大石宍戸氏は、稙宗の死後お役御免となり、以後丸森の地に土着(堀畑屋敷、のち漆原屋敷)。子孫江戸期通じて肝入肝入役を務め明治至っている。江戸期には、肝入役として代々宇多右衛門」を称していたのが、享保年間伊達吉村伊具郡検分の際、宍戸家当主伊具郡肝入であるにも関わらず宇多右衛門」を称していては、宇多郡肝入間違えるので以後「伊具右衛門」と称すべしと下知され、以後「伊具右衛門」に改称したという逸話など残っている(風土記御用書出丸森村代數有之御百姓書出六代相続堀畑屋敷栄吉の項に記載丸森町史資料195にも転記)[要出典]。[要出典] 子孫明治一時期丸森町助役などを務めた宍戸明治37年42年丸森町史)[要出典]。宍戸家歴代の墓は、丸森町西円寺近年までかろうじて残っていたが、東日本大震災による墓石倒壊により、すでに整理され現存しない(平成24年墓石整理。「天保12年完戸〇右ェ門」「宝暦12年完戸屋伝三郎」「完戸茂吉」等と刻銘墓石複数あり)[要出典]。また、伊達稙宗見て驚き出仕乞うたと云われる霊山国司(北畠顕家)の御家家筋を示す伝来武具甲冑類も、安政4年1854年)、放火により家屋全焼焼失して現存しない(宍戸一晴氏所有宍戸系図控え)[要出典]。 伊達稙宗時代に稙宗に仕えて数々の忠勲があり、天文11年宗次男実元上杉入嗣の際に随行精鋭100騎の中に加わり九郎左衛門宍戸下野守宍戸家文書伊達成実家臣団の項)、天文の乱懸田俊宗とともに稙宗側に与したため家跡断絶となった宍戸氏一族(晴宗公采地下賜240&248伊達晴宗知行充行状伊達家文書1-29」等)との関係は不明寛保寛延年間にかけて伊具郡の大肝入役を務めた宍戸伊具右衛門初め宇多右衛門、「代數有之御百姓書出六代相続栄吉の項の第3代)には長子右衛門寛保元年延享2年肝入役)の他に娘(金津村肝入宍戸内の妻、兵内は伊具右衛門養子として分家。「角田市史3、地形分遜願2及び3」)及び次男伊惣治(上地の祖)有り風土記御用書出丸森村代数有之御百姓書出」のなかに「六代相続堀畑屋敷栄吉と共に記載の「七代相続水澤屋敷外人仲蔵」とある宍戸家についても、水沢の地が袖五郎の地に隣接していること、享保15年伊達吉村検分の際の逸話記載がこちらにもあること、水澤屋敷当主代々十郎名乗り西園寺にあった墓の一部に「宍戸屋伝三郎」の銘があったことなどから判断して堀畑屋敷宍戸家とは同族であろう推測される。なお、「水澤屋敷宍戸家」は、江戸期通じて米沢から仙台に至る阿武隈水運中継地水沢の御城米問屋として代々この地の御判肝入務め、この地域物流重要な役割担った

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