重装騎械
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/21 03:23 UTC 版)
「イリーガル・テクニカ」の記事における「重装騎械」の解説
かつての黄金時代で使用されていたとみられる人型兵器。全高10mほどもある巨大な機動兵器であり、水素を燃料としたジェネレーターを動力源とする。いまでは新規に重装騎械を造ることなどとてもできず、復元修復によりかろうじて動かせる程度である。なお、重装騎械には量産機より高性能な「一点もの」(マスターピース)と呼ばれる上位機体がある。それらの機体は個性的なシルエットを持つだけでなく、武装面でも量産機には見られない装備を持っていることが多い。しかし、量産機にせよ、「一点もの」(マスターピース)にせよ、人数の「限界」が決められた世界においては一騎当千の戦闘力をもつ。また、作中には量産機をカスタマイズした機体も見られた。 Wδ-01Na「ナトリウム」 カイタが帝国の遺跡で発掘し、復元修復したのち持ち逃げした、一点ものの「重装騎械」。極限まで軽量化が図られ、ほかの重装騎械には真似できないアクロバティックな機動を可能としている。動力システムがほかの重装騎械と異なり、機体内部を循環する冷却水を水分解装置(ファラディ)で分解し生成した水素を燃料として使うことで、理論上無限の活動時間を有する。最も戦闘時は消費電力が供給電力を上回るため、通常機と同じくバッテリーが頼りとなる。背中の六対十二枚の翼のようなパーツはそれぞれが超音波刃を備えた剣であり、あらゆるものを切断する破壊力を持っている。長いほうが8m、短いほうが5mである。また、背中に装着したままでも翼の基部が回転しまるで第三の腕のように使用できるなどトリッキーな戦闘も可能。この超音波刃はもともと飛び道具として装備されたものであり、対象をロックオンし射出することができる。超音波刃への電力供給は剣本体に内蔵されたバッテリーにより行われる。機体色は純白。また金色で縁取られたこの機体の美しさはもはや芸術品の域である。全高12m。 シルヴリントップ オウェイン・リースの愛機。純白の装甲に赤いたてがみが特徴。武器は西洋の騎士を思わせる長大なランスと盾。高い防御力と機動力を併せ持っており、総合的な戦闘力は非常に高い。必殺技はランスを使った突撃(チャージ)。単純だがそれ故に回避や防御は不可能に近く、その破壊力は「ミサイルの着弾に等しい」と評されるほど。 サイマリオン 最も多く発掘されているポピュラーな機体。機動性は低いが、重装甲とハイパワーで敵を駆逐する。斧やバズーカ砲など武装はさまざま。操作性と信頼性も高く、アヴァロン帝国所属機を始め劇中では様々な勢力で活躍する。 グレイ・ヘロン 序盤に登場し、劇中カイタが最初に操縦する機体。他の重装騎械と比べて小型な「ジェイナス・シリーズ」と呼ばれる機種であるらしい。 ジェイナス・シリーズ最大の特徴は機械であることを生かした関節反転機構であり、人間を超えた可動域を使って攻撃することができる。 この画期的な機能を駆使してカイタは帝国軍のサイマリオンを撃退することに成功した。 ナイン・ライブス 帝国軍所属のレイフの愛機。ナトリウムに匹敵するほどの軽量高機動の機体で、尻尾のように束ねられた9本の鞭を武器としている。 他にもアタッチメントとして鉤爪を装着できる。 サイマリオン改 サイマリオンの改造機。腰部にスラスターを追加し、機動力の強化が図られている。 スカーレット・アラクネー 帝国軍所有の機体。ほかの機体より一回り大きい。六本足など、蜘蛛を連想させる機体シルエットを持ち、武装も特殊。機動力も高い。 パライソ・ベルデ アーケイディア所属の機体。ナトリウム以上の敏捷性を誇る。レイピアを主武装とする。 ヤタ・クロウ アーケイディア所属の機体。ずんぐりしたボディに似合わず高い機動性を持つ。かつての東方の戦士「武士」を思わせる外観だとされる。 背中に背負った太刀が武器。 スカルメール アーケイディア所属の機体で、アーケイディア最強の重装騎械。 堂々たる黄金の機体であり、その性能はかのシルヴリントップにも匹敵するという。背部に大型のバインダーを2つ装備しているが、これは取り外すことで 大型のシールドとなり、それが機体名の由来にもなっている。攻撃装備として剣を持つ。
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