茶道具としての茶碗とは? わかりやすく解説

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茶道具としての茶碗

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/07 22:15 UTC 版)

茶碗」の記事における「茶道具としての茶碗」の解説

茶道」および「陶磁器」も参照 日本茶の湯では、季節趣向に応じて様々な茶碗用いる。愛好者の間では「一楽、二、三唐津」などと言われることもあり、それらは産地由来、その色形の特徴によって、主に以下のように分類される唐物天目茶碗 - 室町時代中心に中国(宋)から日本輸入され日本茶人の間で珍重された。曜変天目油滴天目、玳玻天目などが著名青磁茶碗 - 中国南宋官窯青磁や、同安窯系の珠光青磁などが知られる高麗物高麗茶碗井戸茶碗 - 朝鮮王朝時代民間雑器の碗を、日本茶人茶器見立てて珍重したもの。 三島茶碗 - 朝鮮王朝時代造られた、韓国では「粉青沙器」と呼ぶ技法の碗。 和物楽焼茶碗楽茶碗)黒、赤、白色 茶碗 唐津茶碗 志野茶碗織部茶碗瀬戸黒茶碗黄瀬戸茶碗伯庵茶碗 茶碗形状は、碗形のものが多いが、筒形や平形輪形玉形)、半筒、端反、沓形などがある。また、天目形、井戸形のように茶碗特徴形状になっているものもある。形状から筒茶碗つつちゃわん)、平茶碗ひらちゃわん)等と呼ばれる茶碗もある。飲み口狭く冷めにくい筒茶碗は主に冬向き逆に広く冷めやすい平茶碗夏向き使われる。楽や高麗井戸は格が高いと言われ濃茶使われることが多い。合わせて作られた、煎茶碗、抹茶碗と呼ばれる茶碗もある。芸術品工芸品として取引され作家名の押し印されたものも多く個々茶碗に銘(名前)が付けられたものもある。 中近世日本では茶碗」という語は「磁器」を指していた。室町時代足利将軍仕えた同朋衆によって書かれた『君台観左右帳記』では唐物茶道具分類するにあたって「土之物」と「茶碗」とが区別されているが、ここで言う茶碗」は青磁の碗を指している。一方、「土之物」の部には、磁器以外の現代でいう「天目茶碗」の類が分類されている。「天目茶碗」という用語は近代以降のもので、『君台観左右帳記』の書かれ時代には単に「天目」と称していた。 やがて磁器は、技術全国的な普及中国生産体制復興によって、輸出よりは国内市場向けの供給主流となっていった。磁器庶民手が届くほどのものとなって、「茶碗」という言葉原義意識せず、普通に使用されるようになった18世紀頃の江戸では、瀬戸焼ではない物も含めてやき物のことを「せと物」と総称していたが、京都大阪では同じ語感で「やき物の道具」という意味の「ちゃわんの物」という言葉一般に定着していた。「茶碗香炉(=磁器製の香炉)」という用例や、「古今著聞集」の巻五和歌の部にある「女房のもとへ、獅子のかたをつくれりける茶碗(=磁器製の)を奉る」の用例からも窺い知ることができる。それらは伊勢流武家故実家の著述に見ることができる。 すなわち、「ご飯食べるための磁器」や「お湯を飲むための磁器」は「ご飯茶碗」や「湯のみ茶碗と言われ茶碗という名称は、後世徐々に意味を変質させながらも定着しているような次第である。 因みに「おわん」と称する器は次のように、分類することができる。 木製の器。数千年以上前遡ることのできる漆塗りの器(Japan)も発見されている。伝統工芸品である。 埦、碗 素焼き土器から朝鮮陶工製作した陶器まで全般意味する茶碗 china(=磁器)の碗を指す。中国発の高級磁器のことである。西洋熱狂的支持受けて、後に有田発「伊万里」焼となる。

※この「茶道具としての茶碗」の解説は、「茶碗」の解説の一部です。
「茶道具としての茶碗」を含む「茶碗」の記事については、「茶碗」の概要を参照ください。

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