茶道の実践
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茶事 茶事とは少人数のあらかじめ招待された客を対象にして亭主が行う密接な茶会であり、ひとつ椀で同じ濃茶を回して飲んでゆく。昼食として懐石を供してから茶をふるまう正午の茶事が最も基本的な形とされるが、趣によって夏場の涼しい時間に行う「朝の茶事」。秋冬の長い夜をゆっくりと過ごす「夜咄し」などの茶事も行われることもある。趣によって、屋外を茶室に見立てる野点(のだて)や、テーブル・椅子を用いる立礼(りゅうれい)の茶事も行われる。 大寄せ 大寄せの茶会とは、多数の客を対象にして行う茶会である。炭手前・懐石は省略されることもあり、道具の拝見を省略することも多い。催事の添え釜として行われることもあり、月例行事として月釜を開催したり、市民茶会や大茶会と銘打って多数の流派が参加し、複数の茶席を設けて並行してもてなすこともある。客としてはもっとも気軽な催しの一つだが、亭主としては晴れがましい披露の場でもある。 北野大茶湯:天正15年10月1日(1587年11月1日)に京都北野天満宮境内において豊臣秀吉が催した大規模な茶会 北野天満宮献茶祭 東京大茶会:江戸東京たてもの園(東京都小金井市)、浜離宮恩賜庭園・東京都中央区) 杜の都大茶会:勾当台公園(仙台市) 金沢・兼六園大茶会:兼六園(金沢市) 名古屋大茶会:名古屋城二の丸東庭園(名古屋市) 奈良大茶会:奈良市内の寺社 和歌山城市民茶会:和歌山城岡公園(和歌山市) 献上茶事 献茶とも呼ぶ。神社仏閣寺院の御前で行う茶事。貴人茶碗で神仏へ茶を奉じる。参加は一般も含む場合がほとんどだが、茶席は別に用意されており、お守りやお札を渡す場合もある。 口切り茶事 10月末 - 11月初旬に家元で行う年初めの茶事、5月に摘んだ茶葉を茶壺にいれ、保管した壺の封を切り、臼を回して抹茶にする。篩にかけ濃茶薄茶の味をみる茶事で、流派の1年を占う重要な茶事となる。
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