茶道における結界
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/17 17:41 UTC 版)
静謐を旨とする日本独自文化の茶道においては、もてなす側の亭主と客との間にある暗黙のルールを視覚化するため、種々の仕掛けを設けこれを結界とする。 茶道具の一つで、客畳が道具畳に接続している時に、その境界を表示するために「炉屏」というものを置き、結界とする。 茶室に至る庭の露地などで、客が立ち入るべきでないことを示すため、目印として縄で結わいた石(関守石・留め石)、あるいは小石に差し渡した竹筒などを置き結界とする。 茶室への入り口である「躙口(にじりぐち)」での、低く抑えて意図的に入りにくさを強調する仕掛けも、茶席を聖なる非日常空間とするための結界である。また、茶室に入る前に手を水で清めるための「蹲踞(つくばい)」の仕掛けも同様である。
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