紫綬褒章
英語:Medal with Purple Ribbon
褒章の一種。学問や芸術の分野において顕著な事績を残した者に対して授与される栄典。
内閣府ウェブサイト「褒章の種類及び授与対象」では、紫綬褒章の授与対象について次のように述べている。
学術、芸術上の発明、改良、創作に関して事績の著しい者なお、褒章制度の根拠として明治14年に制定された「褒章条例」による、紫綬褒章の授与対象は次の通りである。
学術芸術上ノ発明改良創作ニ関シ事績著明ナル者ニ賜フモノトス紫綬褒章は学問や芸術といった文化全般を対象としており、受賞対象も学者、研究者、作家、工芸作家、芸術家、デザイナー、舞台俳優、スポーツ選手、歌手、棋士、漫画家などと幅広い。タレントとしてマスメディアに多く登場している者も多く、マスコミの注目度が際立って高い褒章の一つといえる。
褒章には、紅綬褒章、緑綬褒章、黄綬褒章、紫綬褒章、紺綬褒章、藍綬褒章の6種がある。いずれも天皇陛下の名において徽章と共に授与される。
いずれの褒章も、毎年の春と秋にそれぞれ発表されている。春はみどりの日に、秋は文化の日に発表され、それぞれ「春の褒章」、「秋の褒章」と通称される。
関連サイト:
褒章の種類及び授与対象 - 内閣府
褒章条例 - e-Gov
褒章
紫綬褒章
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 01:21 UTC 版)
受章者については「紫綬褒章の受章者一覧」を参照 紫綬褒章(しじゅほうしょう)は「学術芸術上ノ発明改良創作ニ関シ事績著明ナル者」に授与される。「科学技術分野における発明・発見や、学術及びスポーツ・芸術文化分野における優れた業績を挙げた方」に授与されると説明する。 1955年(昭和30年)、褒章条例の改正により黄綬褒章とともに制定された(昭和30年政令第7号)。2002年(平成14年)の栄典制度改正により、「紫綬褒章については、年齢制限を撤廃し、科学技術分野における発明・発見や、学術及びスポーツ・芸術分野における優れた業績等に対して、速やかに表彰する。」とされ、従来50歳以上とされていた年齢制限が撤廃されている。例年、春(4月29日)と秋(11月3日)の2回発令され、学術、芸術、スポーツ分野の功労者に授与される。 「勲章、記章、褒章等の授与及び伝達式例」(昭和38年7月12日閣議決定)4条は、褒章について、「内閣総理大臣の命を受け、内閣府賞勲局長が所管大臣に伝達し、所管大臣が適宜受章者に伝達する。」と定める。通例、紫綬褒章の伝達式は、東京都内のホテルなどで行われる。また受章者は、伝達式に合わせて、皇居で天皇に拝謁する。 団体に対して紫綬褒章と同様の理由で授与された例としては、2006年(平成18年)のワールド・ベースボール・クラシック第1回大会で優勝した日本代表チーム(王貞治監督)が初めてである。 2014年(平成26年)、アテネ五輪ならびに北京五輪の男子柔道金メダリストである内柴正人が紫綬褒章を褫奪(ちだつ。剥奪の意)されている。褫奪とは勲章褫奪令(褒章等は同6条で準用)に基づく行政処分で、褫奪を受けると官報に掲載され、褒章等は没取され、褒章等の受章者であると名乗ることも認められなくなる。
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