褫奪
読み方:ちだつ
別表記:ち奪
「褫奪」とは、「強制的に取り上げること」を意味する表現である。「剥奪」とほぼ同義。「勲章褫奪令」に基づき勲章を取り上げる処分に関する文脈で用いられることがある。
漢字の「褫」は主に「奪う」という意味がある。訓読みでは「うば-う(褫う)」あるいは「あば-く(褫く)」と読む。魂を奪うことを「褫魄」といい、皮を剥ぐことを「褫革」または「褫皮」という。
日本の法令「勲章褫奪令」は、明治41年に大日本帝国憲法の下に発せられた勅令である。明治時代には「褫奪」という表現は現代より幅広く「地位や名誉を剥奪する」「無理矢理に奪う」といった意味で用いられていた。
今日では、「法令(勲章褫奪令)に基づく勲章の褫奪」のような文脈を除けば、ほぼ完全に「褫奪」は「剥奪」の語で置き換えられている。
ちなみに「簒奪(さんだつ)」は「本来その資格のない者が王位などを奪って我がものとすること」を指す語であり、「褫奪」の言い換え表現としては使われにくい。
別表記:ち奪
「褫奪」とは、「強制的に取り上げること」を意味する表現である。「剥奪」とほぼ同義。「勲章褫奪令」に基づき勲章を取り上げる処分に関する文脈で用いられることがある。
漢字の「褫」は主に「奪う」という意味がある。訓読みでは「うば-う(褫う)」あるいは「あば-く(褫く)」と読む。魂を奪うことを「褫魄」といい、皮を剥ぐことを「褫革」または「褫皮」という。
日本の法令「勲章褫奪令」は、明治41年に大日本帝国憲法の下に発せられた勅令である。明治時代には「褫奪」という表現は現代より幅広く「地位や名誉を剥奪する」「無理矢理に奪う」といった意味で用いられていた。
- 「麻雀段位を褫奪され、...」― 海野十三「麻雀インチキ物語」
- 「イヌタデの名を褫奪して...」― 牧野富太郎「植物一日一題」
- 「特権褫奪という恐れが...」― 大杉栄「獄中消息」
- 「その手紙を褫奪(ひったく)ろうとした」― 徳田秋声「あらくれ」
今日では、「法令(勲章褫奪令)に基づく勲章の褫奪」のような文脈を除けば、ほぼ完全に「褫奪」は「剥奪」の語で置き換えられている。
ちなみに「簒奪(さんだつ)」は「本来その資格のない者が王位などを奪って我がものとすること」を指す語であり、「褫奪」の言い換え表現としては使われにくい。
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