第三一二航空隊とは? わかりやすく解説

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第三一二航空隊

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/16 07:57 UTC 版)

柴田武雄」の記事における「第三一二航空隊」の解説

1945年昭和20年2月5日横須賀置かれ第三一二海軍航空隊312空)司令となる。312空はロケット戦闘機秋水配備特攻部隊として予定され秋水実験部隊でもあった。柴田によれば小林淑人大佐推薦であり自分実績真価正当に評価され結果であるという。 秋水速度が速すぎるため、機銃照準が困難と分かり柴田了承のもとで、飛行長・山下政雄の提案編隊中で爆弾自爆する特攻戦法採用された。多数士官らの会議において秋水機首3号爆弾2発搭載まとまっていたが、数日後会議山下から「秋水機首600キロ爆弾搭載して敵編隊の中でボタン押して自爆する戦法をとる」と自爆特攻決定申し渡されている。しかし、柴田特攻について、部下から考え聞かれた際に否定した部下から自分の下でなら特攻行ける聞いて士は知る人のために死す思ったなどと話し特攻計画していたことについて戦後語ることはなかった。 当時柴田は「お光教」という新興宗教傾倒していた。柴田312空で犬塚豊彦意気投合しお光教」を紹介され犬塚以上に熱心になる。柴田横須賀庁舎にいなければ省部(海軍省・軍令部)か「お光教」の本部がある蒲田にいるとされ、頻繁に蒲田詣でが行われた。入信強要はしなかったが部下連れて行き、龍名を付けてもらい、部隊内でも使われた。お告げ部下転勤辞令を出すこともあった。部隊運営大きく影響していたため、312空を「神様部隊」と揶揄する声もあった。 4月ごろ視察に来た海兵同期高松宮宣仁親王対し、「龍名授かるもの88名のところ今40数名柴田は正龍、柴田の大祖先前世)は楠木正成」などと話し高松宮は「ちっとも知らぬ人の名前告げる由」と日記書いている。また柴田神様ところへ行ったお告げがあり、高松宮シュショウになって近く時局収拾当る忠臣が今集まりつつある、高松宮の大祖先神武天皇話した4月11日空技廠会議柴田は「神のお告げにより秋水初飛行4月22日横須賀地区で行う」と発言し担当技術者茫然させる。その後も「お光教」のお告げとして、秋水試験飛行厚木基地から追浜基地変更とした際は、三菱技師らから狭いので危険と指摘があったが、狭いのなら機体軽くせよと命じ神のお告げ1.5トン機体500キロにさせた。また、突然燃料少量にし、エンジン持続時間を2分でいいと決めエンジン完成待ち7分持続できるまで待つべきとする技師らの意見黙殺された。 7月7日犬塚豊彦テストパイロットとして秋水飛行実験が行われたが、燃料トラブル帰還し飛行場監視塔右翼端を引っ掛けて墜落した犬塚即死ではなかったが、柴田謝りながら死んでいった。柴田部下神託をもらいに行くように命じ犬塚遺体向かって気功のように手をかざしていた。検討会議三菱技師軍令部追及されるが柴田は彼らに責任はないとかばった一方で今回事故犬塚海へ不時着守らなかったためと結論し豊岡技師責任となったが次は燃料満載にして空戦してみないと分からない今回は偶然の不幸と思ってくれ」と缶詰技師らに渡した戦後柴田犬塚相談し空襲等危険を避けるため厚木基地をやめ、エンジン不調のため短い滑走路としたと話しお光教のことを話すことはなかった。隊員らは司令新興宗教による決定だったと証言している。 8月15日終戦受けて訓示をした後、「これでよかったと思う」と言った千木良特攻開始する前でという意味であろうという。

※この「第三一二航空隊」の解説は、「柴田武雄」の解説の一部です。
「第三一二航空隊」を含む「柴田武雄」の記事については、「柴田武雄」の概要を参照ください。

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