第三下宿荘の住人
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「元祖大四畳半大物語」の記事における「第三下宿荘の住人」の解説
足立太(あだち ふとし) 本作の主人公。九州出身の19歳。性格は善良にして単純、怒りっぽいが喧嘩には弱い。無芸大食人畜無害。就職のために上京するが初出勤の日に勤務先が倒産(夜逃げ)。以後、無職であるがラーメン屋のアルバイト等で食いつなぎつつ予備校に通い大学進学を目指している。好物はラーメンライス。サルマタ愛好家である。冴えない風貌の貧弱な男ではあるが作劇の都合上、女性との関わりは多く、様々な女性と関係を持つ。しかし、ほとんどは一方的なものである。 ジュリー 太の部屋の向かい側に入居している中年のヤクザ。本名不詳。いつもダボに腹巻姿で胸と背中に刺青がある。組では主に風俗関連のシノギを行う中堅幹部である。手下の若い者もいるようだが、稼ぎは大したことがないようで実質はジュンのヒモである。下宿には鍵がないため、太にしばしばジュンとの情事を覗かれ喧嘩になるが、太とは「インキンタムシを分け合った兄弟分」なのでそこそこ友好的である。本人の自称では新潟県出身(佐渡が島の山奥)のようである。 ジュン 名前は「ジュン子」、姓不詳。ジュリーの情婦で後に入籍する。女子高生の頃に家出しジュリーの組に拾われて眠らされたまま強姦され、ポルノ写真を撮られたが不憫に思ったジュリーに救われたことをきっかけに情婦となった。キャッチバーの「ボルドー」の店員や、時にはジュリーの借金のカタに売春をしているようである。太の童貞喪失の相手であり、度々関係を持つことになる。 オバさん 大家夫人。世話好きな老婦人だが酒豪で女傑である。太に食事を与えたり何やかやと世話を焼く。ジュリーを助けるためにヤクザの組事務所に突撃したこともある。 オジさん オバさんの夫。下戸で褌を愛好している。口癖は「ワシャしらんぞ」。 オバさんとの間に一人息子がいたがガダルカナル島の戦いで戦死しており、それを理由にまさみがつれてきた脱走米兵(を騙る不法滞在者)を息子の形見である銃剣で追い回したこともある。 由木田まさみ 太の隣人の一人。 まさみはバイセクシャルのオカマで親しい人からは「マーちゃん」と呼ばれている。最初は太と折り合いが悪かったが、思う所もあり徐々に関係は良くなっていく。 底力夫婦 太がアルバイトをしていた現場の監督とジュンの勤める禿頭好きのバーの女性(雪枝)のカップル。 お互いが理想的な相手で毎日関係を持った結果、夫の過労の原因となり、事業で繰り返し致命的な失敗をしてしまう。夫は雪枝に迷惑をかけないように下宿荘を去るが、ジュンの後押しもあり雪枝も愛する夫を追いかけて下宿荘を後にする。
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