第三世代AS
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 08:50 UTC 版)
M9 ガーンズバックを代表とする新型AS。M9は、作中ではミスリルなどを中心とする資金の潤沢な一部の部隊でしか使用されておらず、米軍などでは公式には開発中となっている(『つどうメイク・マイ・デイ』以降、米陸軍特殊部隊にも極秘に配備されている)。東側ではZy-98 シャドウが開発されている。第二世代に比べ圧倒的な機体性能を持っており、戦場ではもはや優位ではなく覇権を保有しているとも言われる。 10数年後の『フルメタル・パニック!アナザー』の世界ではドイツ、フランス、イスラエルなどの国々でも第三世代ASが開発され各国で実戦配備されている。 主動力はパラジウムリアクターによる常温核融合発電(正確に言えばサーミオニック発電)で、完全な電磁収縮筋による電気駆動と共に高い運動能力と瞬発性、隠密性を合わせ持つ。電磁筋肉の技術が発展しそれ単独で十分な出力を得られるようになったため、第二世代で併用されていた油圧系を廃止した。そのため機体重量が大幅に減り、そのシルエットは第二世代機に比べると大幅にスリムなものになっている。また、機体重量が減ったにもかかわらず、マッスル・パッケージに防弾機能がついているため、出力・防御力共に第二世代機に勝っている。ただし、米軍が採用したM9(A系列)はROEの関係上、ある程度の被弾を受けるため、防御性能を考慮し金属・ポリマーのハイブリッド式を採用。これにより、自重の増加と運動性能の低下を招いている。 さらに、軽量化によって機体スペースに余裕ができたため第二世代に比べ多くの装備を積むことができ、不可視モードのECSや高性能なセンサー類、高度なAIが搭載されており、搭乗者の負担が軽減された。しかし高性能であるがゆえに第二世代機に比べ乗り手を選ぶ機体ともなっており、また、これ以上運動性能や瞬発性を上げても人間のほうが耐えられなくなるといわれている。 ASを戦闘機にたとえた場合、第一世代が第一次世界大戦の複葉機、第二世代が第二次世界大戦のレシプロ機、第三世代が超音速ジェット機のようなものであると作中でミスリルのサックス中尉は語っている。 そんな第三世代の中でも『フルメタル・パニック!アナザー』に登場する日本製第三世代ASブレイズ・レイヴンは特殊な立ち位置で、機体構造自体は通常の第三世代の設計を踏襲しているが、AS用クラスター式アークジェット推進器「アジャイル・スラスタ」を装備することによって世界的な基準でどの世代のASにも当てはまらないコンセプトの機体となっている。その特殊性は従来の第三世代機に慣れたベテランをして操縦失敗続出するほどで、プロペラ機しか乗った事がないパイロットが宇宙ロケットを飛ばすようなものだと形容するほど、従来機とは別次元の機動性を誇る。
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