神宝線と京都線の格差変遷とは? わかりやすく解説

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神宝線と京都線の格差変遷

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 14:49 UTC 版)

神宝線」の記事における「神宝線と京都線の格差変遷」の解説

路線規格については、神宝線軌道法に基づく軌道から地方鉄道法鉄道事業法前身法)に基づく鉄道変更あわせて線形改良)することで京都線統一している。架線電圧も、神宝線を1500Vに昇圧することで京都線統一している。 かつては京都線車両限界異なるため、同一形式台車構造変えていたりした。車両保守は、かつては神宝線が旧西宮工場現在の西宮車庫一角にあった)、京都線正雀工場行われていたが、正雀工場拡張西宮工場廃止により、全車両を正雀工場保守するようになった。 この、工場別々だった1950年代前半導入されたカルダンモーターは、当時既に阪急京阪分離後ではあったが、神宝線ではWNドライブ方式京都線では中空軸平行たわみ板方式それぞれ採用された。神宝線新造車両は現在もWNドライブ方式採用している。京都線車両では、中空軸平行たわみ板継手代えて新たに開発したTD継手5300系から導入した。ただし、神宝線用の9000系WNドライブ方式TDカルダン方式混在2017年以降WNドライブ方式改造されている)しており、京都線でも2009年まで在籍していた6300系6330FはWNドライブ方式採用していたほか、9300系2017年から2018年にかけて全車WNドライブ方式改造され8300系2018年以降TDカルダン方式からWNドライブ方式改造され編成登場している。 このほかの文化的なものとして、優等列車種別行先看板かけ方神宝線京都線では異なっていた。これは、行先表示装置装備した車両普及により種別行先看板を使う優等列車運用がなくなる形で統一された(ただしイベントなどで、現在でも左右同じ看板2枚掲げ京都線特急披露されることはある)。看板をかける金具雌雄神宝線京都線では逆になっていたが、5300系途中1972年)より神宝線式に統一され、のちに京都線従来車両についても順次改造がなされ、2001年5300系5301Fが改造されたのを最後に運用レベルでは統一完了している(ただし中間車として固定運用されている先頭車には、現在も未改造のものが残っている。また過渡期にはL字金具先端に袋状のアダプタをつけて両方対応したものも使用されており、一時神宝線転属した2300系や、前述の5301Fもこのタイプだった)。同じく文化的な違いとして、路線に対して左右方向呼称が、神宝線では神戸本線基準として「山側」「浜側となっている一方京都線では「東側」「西側」とされており、社内でも統一されていない運転台機器においても、5000・5100・5300系以前採用されているツーハンドル式では、マスコン電源操作神宝線が鍵式、京都線逆転ハンドル着脱となっている。ワンハンドル式では統一されたため、ツーハンドル車の廃止をもってマスコン電源操作について統一完了する見込みである。運転台機器メーカー神宝線では東芝製、京都線では東洋電機製造製と分けられていたが、9300系9000系以降から東洋電機製造製に統一された。 また、車番違い神宝線は0から始まり京都線は1から始まり)は5300系から神宝線式の0始まりに、床下機器配置神宝線京都線とでは電気機器空気機器配置逆になっていた)は5100系から京都線式に、それぞれ統一された。特に5100系は、阪急最初量産型冷房車である(導入当時冷房改造始まっていなかった)がゆえに全線通運用が重要視されたことに加え旧2工場統一重なり設計段階車両仕様統一大きく進む契機となった形式である。実際、5100系は、運用開始当初京都線でまず使用された(5300系導入により京都線運用から外れ神宝線使われるようになった)。 また、旧性能車については窓枠塗色神宝線薄茶色京都線車体色後年神宝線式に統一)や車体先頭にあった種別灯の設置位置突起部の天地神宝線は窓上設置上向きに凸、京都線腰部引っ掛け下向き。まず設置位置のみを窓上に統一したのち双方とも窓上埋め込み式に統一された。ただし京都線200形例外腰部引っ掛けのまま廃車まで使われた)に違いがあった。 このように年月を経る中で多く統一されてきたが、現在でも京都線系と宝塚線系・神戸線系とでは違っているものがある。 特に車体サイズ違いについては、京都線車両神宝線車両よりも幅が広く神宝線車両限界超えてしまうので、京都線車両神宝線入れないという事情がある。ただし、これについては神宝線京都線歴史的経緯よるものではなく京都線車両大阪市営地下鉄堺筋線規格建造されているためである。実際1950年建造され810系710系を機に2300系2800系までは車体サイズ統一していた。神宝線車両は現在もほぼこのサイズ建造されているが、京都線車両は、堺筋線側の規定にそった車体サイズ1950年統一され阪急車体サイズよりも幅が100mm広く逆に長さ100mm短いサイズ)で建造されている(1980年代以後阪急内で新たな全線共通の車体サイズ模索され、神宝線京都線とも、各形式ごとに車体幅が変遷しているが、中津駅構造問題となり規格統一進展していない)。なお、京都線特急車両6300系については、堺筋線への乗り入れはしないが、堺筋線乗り入れる他の京都線車両同じく幅の広い車体にすることで、広い車内空間実現している。 また、客室窓の段数神宝線京都線の差に挙げられることがあるが、神宝線550形(C#565を除く)、京都線のP-6(1550形を除く)と200形700系のみ2段窓であるほかは、P-5含めてすべて1段窓である。

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