真空管とは? わかりやすく解説

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真空管

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/08 07:55 UTC 版)

FUJIC」の記事における「真空管」の解説

2極管500本、3極管など約1200本の計約1700本。ENIACの17468本の1割しか使っていない、といった比較をする向きもあるが、これはENIAC設計が「力業的」であるためで技術的な吟味欠いた不適切比較である。とはいえ同様に水銀遅延管を使っているなどいくつかの類似点があるEDSAC直列式で約3000本であることから、並列式でこの数はそれなりに節約されたものと言える。これは当時の真空管が非常にフィラメントが切れやすく、大量に使うほど保守の手間がかかるため極力使用減らしたのである。それでも毎日2-3本は交換していたという。真空管に対してこの他に、作動電圧極力下げる、接点ハンダ付けするという方法安定はかっていた。日本ではその後すぐ国産素子であるパラメトロンや、トランジスタ使ったコンピュータ登場したため、FUJICは真空管式による数少ない国産コンピュータとなったFUJIC以外に完成見た真空管式コンピュータとしては、東京大学東芝共同開発1959年完成したTACしかない

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真空管

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 05:54 UTC 版)

負性抵抗」の記事における「真空管」の解説

20世紀初頭にはまだ負性抵抗物理的原因理解されていなかったが、工学者はそれを使えば発振起こせることは知っており、応用行い始めたハインリッヒ・バルクハウゼン1907年発振器負性抵抗を持たなければならないことを示した。エルンスト・ルーマー(英語版)とアドルフ・ピーパーは水銀灯発振起こせることを発見し1912年にはAT&Tがこれを利用して電話線用の増幅中継器製造した1918年ゼネラル・エレクトリックのアルバート・ハルは真空管が二次電子放出英語版)と呼ばれる現象により動作範囲一部負性抵抗持ちうることを発見した。真空管中のプレート電極英語版)は正バイアスによって電子引き寄せるが、電位が高すぎると加速され電子プレート表面から別の電子たたき出すことがある。これにより、条件によってプレート電圧増加させる実質的にプレート電流減少するハルは真空管にLC回路接続することでダイナトロン英語版)という一種発振器作成したその後ジョン・スコットタガート英語版)による1919年バイオトロンハルによる1920年マグネトロンのように負性抵抗利用した真空管発振器発明続いた負性インピーダンス変換機はマリウス・ラトゥールが1920年ごろに行った研究端を発するラトゥールは負性静電容量と負性インダクタンス最初に報告した一人でもある。その10年後、ベル研究所でジョージ・クリソンらによって負性インピーダンス変換器電話線中継器として開発され大陸横断通話実現の道を開いた1953年にリンヴィルがいち早くトランジスタ導入したことで負性インピーダンス変換器への関心高まり新し回路アプリケーション次々と開発されていった

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真空管(熱電子管)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/21 13:43 UTC 版)

バイアス (電子工学)」の記事における「真空管(熱電子管)」の解説

ゼロ入力信号定常状態)の動作条件確立するため、真空管のカソード基準としてコントロール・グリッドに供給されるDC電圧グリッド電圧という。 一般的なA級電圧アンプや、オーディオパワーアンプのA級およびAB1級の電力増幅段では、カソードに対して負のDCバイアス電圧グリッド与えられる瞬間的なグリッド電圧DCバイアスAC入力信号の和)は、グリッド電流流れ始める値や、カットオフ起きる値には達しない汎用真空管を用いたB級アンプでも負バイアスが行われるが、グリッド電圧プレート電流カットオフ起きると予想される値に設定されるバイアス電圧源はグリッド電流供給するため抵抗低くなければならないB級動作用に設計された真空管を使用する場合バイアスはほぼゼロにできる。 C級アンプには、プレート電流カットオフが始まる点をはるかに超えたバイアス与えられる入力信号の1サイクルのうち、グリッド電流流れ時間半分大幅に下回る。 真空管にグリッドバイアスを与え方法多数あり、一つの真空管に複数バイアス法を同時に用いることもある。 固定バイアス: DC電圧通過させる適当なインピーダンスを介して適当な電圧源接続することで、グリッド電位定め方法。 カソードバイアス(英語版)(自己バイアス): カソードグラウンドの間に直列抵抗接続し、その抵抗起き電圧降下利用する方式グリッド回路DCリターンをその抵抗の逆側に接続することで、グリッド電位カソードに対して負にする。 グリッドリークバイアス:C級動作見られるように、入力周波数サイクル一部グリッド正に駆動されると、真空管中でグリッド電子飛び込む。入力側とグリッド結合容量性であり、結合コンデンサは負に帯電する。グリッドリーク抵抗通って流れグリッド電流によってコンデンサ放電されるが、時定数入力信号周期より大きく設定することで一定の帯電量を保つことができる。バイアス電圧はグリッドリーク抵抗グリッド電流の積に等しくなる。 ブリーダバイアス: プレート電圧供給するDC電源抵抗接続し抵抗中ほどから一定のグリッド電圧を取る。カソードはその抵抗タップ一つ接続するグリッドDCパスとなる適当なインピーダンスを介してプレート電源の負側、もしくは抵抗別のタップ接続される初速度バイアス接触バイアス): グリッド電位カソード等しいとき、真空管中でカソードから放出される熱電子一部グリッドに入る。グリッドカソードの間に通常1〜10 MΩの抵抗入れておくと、この電子流れ電圧降下によってグリッドカソードに対して負の電位を持つ。グリッド電位電流はやがて平衡値に達する。

※この「真空管(熱電子管)」の解説は、「バイアス (電子工学)」の解説の一部です。
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