白蟻の巣
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/01 05:58 UTC 版)
『白蟻の巣』(しろありのす)は、三島由紀夫の戯曲。三島にとって初めて成功した3幕物の長編戯曲で、この作品により、三島の劇作家としての地歩が築かれた[1][2]。ブラジルでコーヒー農園を経営する夫婦と、その使用人夫婦の間の複雑に絡み合う奇妙な姦通関係のドラマを描いた作品。三島が初の世界一周旅行(詳細は『アポロの杯』参照)でブラジルのリンスを訪れた際に滞在した多羅間俊彦の農園で「白蟻の巣」を見たことが、『白蟻の巣』創作のヒントとなった[3]。
- ^ a b 荻久保泰幸「白蟻の巣」(旧事典 1976, pp. 206–207)
- ^ a b 「四つの河[3]舞台の河」(ストークス 1985, pp. 243–262)
- ^ 田中美代子「解題――アポロの杯」(27巻 2003, p. 707)
- ^ 井上隆史「作品目録――昭和30年」(42巻 2005, pp. 406–410)
- ^ 山中剛史「上演作品目録」(42巻 2005, pp. 731–858)
- ^ a b 「第三章 問題性の高い作家」(佐藤 2006, pp. 73–109)
- ^ 山中剛史「著書目録――目次」(42巻 2005, pp. 540–561)
- ^ a b c d 山中正樹「白蟻の巣」(事典 2000, pp. 184–185)
- ^ 福田恆存「卑俗な現実を切断――三島由紀夫著『白蟻の巣』」(図書新聞 1956年2月11日号)。佐藤 2006, p. 93
- ^ 北原武夫「新劇合評」(新劇 1956年1月号)。佐藤 2006, p. 93
- ^ 吉田貞司『三島由紀夫』(東京ライフ社、1956年2月。日本図書センター、1992年10月)。事典 2000, p. 184
- ^ 越次倶子「三島由紀夫作品論事典」(國文學 1981年7月号)。事典 2000, p. 184
- ^ a b 佐藤秀明「美と背徳」(『講座昭和文学史4』有精堂、1989年1月)。事典 2000, pp. 184–185
- ^ 「7月2日(土)」(『小説家の休暇』講談社ミリオン・ブックス 1955年11月)。休暇 1982, pp. 20–22、28巻 2003, pp. 565–567
- ^ 中村光夫との対談「対談・人間と文学――男性行動の根源」(『対談・人間と文学』講談社、1968年4月)。中村・対談 2003, pp. 54–60、40巻 2004, pp. 68–71
- ^ “谷賢一が三島由紀夫の長編戯曲「白蟻の巣」を演出、安蘭けい&平田満が出演”. ステージナタリー. (2016年9月5日) 2016年9月6日閲覧。
Weblioに収録されているすべての辞書から白蟻の巣を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
全ての辞書から白蟻の巣を検索
- 白蟻の巣のページへのリンク