現代における昭和
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/13 19:02 UTC 版)
国民の祝日に関する法律が一部改正され、2007年(平成19年)から毎年4月29日は、昭和の日に変更された。祝日法には「昭和の日-激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」と定められている。 「昭和ノスタルジー」、あるいは「昭和レトロ」という風潮が存在し、戦前期(昭和一桁・昭和10年代)のアール・デコ建築や、高度経済成長期(昭和30年代から昭和40年代)の古い町並みを活かして観光地化を進めている町もある。だがその一方で、ただの懐古主義に浸っているだけという批判もある。また、平成末期以降は「古臭い」「時代遅れ」「前世紀の遺物」というネガティブな意味合いを込めた代名詞として「昭和」という言葉が使われるケースも出現している。 昭和生まれの総人口は1984年(昭和59年)に1億人を突破して、その後も1億人以上を維持していたが、昭和生まれが高齢化したことによって死亡が増加した影響で、2007年(平成19年)に昭和生まれの日本の総人口が1億人割れをして、全人口比では78.2%(9997万人)となり、平成生まれが、全人口比で16.3%(2081万人)となり、平成生まれの人口が2000万人を突破した。 昭和生まれは、以下の世代に区分されている。昭和一桁世代(1926年(昭和元年)生まれ〜1934年(昭和9年)生まれ) 焼け跡世代(1935年(昭和10年)生まれ〜1946年(昭和21年)生まれ) 全共闘世代(1940年(昭和15年)生まれ〜1949年(昭和24年)生まれ) 団塊の世代(1947年(昭和22年)生まれ〜1949年(昭和24年)生まれ) しらけ世代(1950年(昭和25年)生まれ〜1964年(昭和39年)生まれ) 新人類世代(1955年(昭和30年)生まれ〜1964年(昭和39年)生まれ) バブル世代(1965年(昭和40年)生まれ〜1969年(昭和44年)生まれ) 氷河期世代(1970年(昭和45年)生まれ〜1982年(昭和57年)生まれ) 団塊ジュニア世代(1971年(昭和46年)生まれ〜1974年(昭和49年)生まれ) ポスト団塊ジュニア世代(1975年(昭和50年)生まれ〜1984年(昭和59年)生まれ) ミニマムライフ世代(1982年(昭和57年)〜1986年(昭和61年)生まれ) ゆとり世代(1987年(昭和62年)生まれ〜2003年(平成15年)生まれ) さとり世代(1989年(昭和64年)生まれ〜1997年(平成9年)生まれ) など複数の世代で構成されている。 平成時代の流行語として、昭和専と呼ばれる昭和生まれ(主に団塊ジュニア世代の男性から昭和60年代生まれの男性)の年上の男性を好んでいる平成生まれの若い女性を指す言葉が誕生した。 平成末期から令和初期にかけて日本における国会議員は全員昭和生まれであった。地方議員は京都党の女性議員(1990年2月11日生まれ)など2015年(平成27年)の第18回統一地方選挙で平成生まれの地方議員が14人誕生した。
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