獣の奏者
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『獣の奏者』(けもののそうじゃ)は、上橋菜穂子のファンタジー小説、およびそれを原作とした作品群である。
注釈
- ^ フランス語、ドイツ語、スウェーデン語、韓国語、タイ語などに翻訳される予定である。
- ^ 伝承ではこの様に記されているが、闘蛇を操る事から、実際はヤマン・ハサルの一族も含め<緑ノ目ノ民>である可能性が高い。
- ^ ウリは見せる、キムは心臓。誠意を見せるというような意味合いだが、もっと厳しい言葉。
- ^ どちらかと言えばスイカ。
- ^ その効果は健康な子を産みたいなら決して飲んではいけないと言われるほど
- ^ 14歳の時点でエサルから「16歳位に見える」と言われている。
- ^ 原作では母方の霧の民の身体的特徴として、緑の瞳、高い背丈、彫りの深い顔立ちが挙げられるものの髪の色への言及はなない。初対面の相手に霧の民と誤解を受けるのは常に緑の瞳のためで髪の色を訝しまれることはない。リョザ神王国の民には一定数以上の割合でエリンと同じ髪の色を持つ者がいることを窺わせる。アニメでは緑色、漫画では黒もしくは黒褐色となっている。
- ^ (特にアニメでは)これが裏目に出て失敗する事も結構多い。
- ^ これはアニメにおいて、エサルから「卒舎ノ試しで(真王領都市部での)礼儀作法に手こずった」と指摘されている事からもわかる。
- ^ アニメ版では「王獣一直線」と皆に評されている。
- ^ ちなみに最初の頃は、いわゆる「最悪の出会い」だった。
- ^ 但しアニメでは先に人前で剣をかざしたダミヤを、セィミヤ達に見せない様に刺殺している事から、その様な展開にはならない様である。
- ^ しかし一番の理由は、エリンの王獣部隊が出動しなくても済む様に、との願いからだった。
- ^ 母や祖母を指弾するナソンに対し、激昂のあまり「ふざけんな、くそじじぃ!」と怒鳴っている。
- ^ ナレーションも担当。
- ^ エリンの髪の色が父譲りか母譲りかも分からないため。ちなみにアニメでは髪は灰緑で瞳は黄緑色、漫画では髪は黒褐色で瞳は緑である。
- ^ :なお、彼女の母親があくまで掟を優先し、娘の自分を本当の意味で気遣ってくれなかった事が、彼女に夫亡き後もアケ村に残る決心をさせている。[要出典]
- ^ 『探求編』でツラナの話によって判明。
- ^ 実は闘蛇が武器として作り替えられてしまう事や、闘蛇の鼓膜を切って迄音無し笛を使用する事を内心快く思っていなかった事、更にはエリンを身ごもっていた為にアケ村に留まった事[要出典]など。但し、残っているのはあくまで日記の一部である。
- ^ 外伝『刹那』では早生まれであることが明かされている。
- ^ その事に感激したエリンは、「彼女に比べたらたとえ位は高くても、祖父や監査官達は屑も同然」と、心の中で断言している。
- ^ エリンたちの話す言語名は『完結編』にて明かされる。
- ^ 王獣部隊編成をエリンに強いる際に、「命令に従わなければ<操者ノ技>を持つエリンの立場が危うくなる」という意味で「闘蛇乗りが国王になれば、王獣を操る技は封印される」と発言し、これが「王獣を人の掟から解き放つ可能性が存在する」ことをエリンに示す結果となる。
- ^ <降臨の野>において、大公家との和睦を逡巡するセィミヤに、「大公が真王の家臣である」ことを証明する意味で「あれ(大公の闘蛇軍)はそなたの軍だ」と発言し、「戦を嫌う真王の心が自分にとっては政治の手段でしかない」という自身の卑劣な本性を示す結果となる。
- ^ アニメではこの時計画の瓦解に血迷った挙げ句、セィミヤと心中しようと短刀を手に彼女とシュナンに襲いかかるという往生際の悪さをさらしたが、止めに入ったイアルに原作同様そのまま斬り捨てられた。
- ^ 原作では父を弟に殺され、その弟も自害する。このことで母は心を病み、両親から祝われることはなかったが、アニメの最終回では内輪の参列者こそいなかったものの、代りに多くの民衆が駆けつけ二人を祝福している。
- ^ 原作ではヌガンに直接首を斬られたが、アニメでは突撃の衝撃によって吹き飛ばされ、そのまま地面に叩きつけられて死亡している。
- ^ 青い鳥文庫版の挿絵では、金髪で描かれている。
- ^ 但し、積極的に霧の民を差別する者達とは違い、決して悪意は無い。
- ^ この場合は草餅の本来の材料とチチモドキが似ていた為、誤って混入していた模様。
- ^ これがそのまま一部を除くアケ村の村人達のソヨンに対する評価と言っても過言では無い。
- ^ 実はジョウンこそが最終試験に失敗させた張本人である。
- ^ サジュの母と同名だが無関係である。
- ^ ソヨンの死に涙し、エリンの事も心から心配する等、アニメで特に顕著
- ^ 古い言葉で「光」の意味を持つ。
- ^ この際矢の勢いがそがれたため、結果的にイアルとハルミヤの命を救うことになった。
- ^ 古い言葉で「雄」という意味で、当初は便宜上の呼び名だった。
- ^ こちらは新たにエリンが赤子のころのソヨンについての短編「綿毛」が収録されており、四部構成となっている。
- ^ 真王(ヨジェ)を「しんおう」、大公(アルハン)を「たいこう」とするなど。
出典
- ^ a b c 『ダ・ヴィンチ No.178』2009年2月号 メディアファクトリー, p53 - p59、2009年2月6日発行。JAN 4910059470296。
- ^ 上橋菜穂子「飛び越えていく物語――文庫版あとがき――」『獣の奏者 2王獣編 (講談社文庫)』講談社、2009年8月12日。ISBN 4062764474。
- ^ “「獣の奏者」既刊・関連作品一覧”. 講談社. 2022年11月30日閲覧。
- ^ 『王獣編』あとがき、p412 - p414より。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o 『月刊ニュータイプ 2009年8月号』角川書店、2009年8月1日、156頁、ASIN B002DZC3NM
- ^ a b “アニメワールド+BLOG:NHK | 獣の奏者エリン | 『エリン こぼれ話――原作者のアニメ監修日誌――』(2)”. www.nhk.or.jp. 2009年9月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年11月10日閲覧。
- ^ 『獣の奏者 外伝 刹那』「綿毛」より。
- ^ 探求編 P146~147 ページの境目あたり、ヨハルの語り
- ^ “アニメワールド+BLOG:NHK | 獣の奏者エリン | 『エリン こぼれ話--原作者のアニメ監修日誌--』(1)”. www.nhk.or.jp. 2009年9月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年11月10日閲覧。
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- ^ “獣の奏者 10(漫画)”. 講談社. 2024年1月18日閲覧。
- ^ “獣の奏者 11(漫画)”. 講談社. 2024年1月18日閲覧。
- ^ “コミック獣の奏者 1(漫画)”. 講談社. 2024年1月18日閲覧。
- ^ “コミック獣の奏者 2(漫画)”. 講談社. 2024年1月18日閲覧。
- ^ “コミック獣の奏者 3(漫画)”. 講談社. 2024年1月18日閲覧。
- ^ “コミック獣の奏者 4(漫画)”. 講談社. 2024年1月18日閲覧。
- ^ 上橋菜穂子 (2008年12月25日). “「21世紀の名作アニメ」”. 2009年2月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年1月10日閲覧。
獣の奏者
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詳細は「獣の奏者」を参照 単行本・文庫・青い鳥文庫・電子書籍の4形態で出版されている。紙媒体は全て講談社から発売。 単行本版の装画は浅野隆広、装丁は坂川栄治+田中久子(坂川事務所)。文庫本版の装画は原島順、装丁は樋口真嗣。 『I 闘蛇編』単行本版(2006年11月21日、ISBN 978-4-06-213700-3) 文庫版(2009年8月、ISBN 978-4-06-276446-9) 『II 王獣編』単行本版(2006年11月21日、ISBN 978-4-06-213701-0) 文庫版(2009年8月、ISBN 978-4-06-276447-6) 『III 探求編』単行本版(2009年8月11日、ISBN 978-4-06-215632-5) 文庫版(2012年8月、ISBN 978-4-06-277344-7) 『IV 完結編』単行本版(2009年8月11日、ISBN 978-4-06-215633-2) 文庫版(2012年8月、ISBN 978-4-06-277345-4) 『獣の奏者 外伝 刹那』単行本版(2010年9月7日、ISBN 978-4-06-216439-9) 文庫版(2013年10月16日、ISBN 978-4-06-277660-8) - 短編「綿毛」加筆収録 分冊 青い鳥文庫が発売。『I 闘蛇編』『II 王獣編』『III 探求編』『IV 完結編』の内容をそれぞれ2巻ずつ8冊に分冊。 <1 - 4><5 - 8>をそれぞれ2ヶ月間隔で刊行した。 挿絵は武本糸会が担当。『獣の奏者 <1>』(闘蛇編 上)(2008年11月14日、ISBN 978-4-06-285056-8) 『獣の奏者 <2>』(闘蛇編 下)(2009年1月15日、ISBN 978-4-06-285069-8) 『獣の奏者 <3>』(王獣編 上)(2009年3月15日、ISBN 978-4-06-285076-6) 『獣の奏者 <4>』(王獣編 下)(2009年5月15日、ISBN 978-4-06-285092-6) 『獣の奏者 <5>』(探求編 上)(2011年4月15日、ISBN 978-4-06-285210-4) 『獣の奏者 <6>』(探求編 下)(2011年6月10日、ISBN 978-4-06-285219-7) 『獣の奏者 <7>』(完結編 上)(2011年8月12日、ISBN 978-4-06-285223-4) 『獣の奏者 <8>』(完結編 下)(2011年10月9日、ISBN 978-4-06-285249-4) 電子書籍版 iOSアプリ形式 『I 闘蛇編』の序章のみ試読可能な"ガワ"をインストール後、アプリ内で各巻を購入・ダウンロードするカートリッジ方式。 2013年5月現在、『I 闘蛇編』『II 王獣編』のみ購入可能。 ePub形式 (iBookstore) 2013年3月より、I - IV巻の一斉取り扱い開始。 ドットブック形式(WindowsOS・iOS・AndriodOS対応) 2012年10月現在、電子文庫パブリほかにて『IV完結編』まで購入可能。
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