カートリッジ方式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/06 22:36 UTC 版)
一枚刃の安全剃刀は、直刃に比較すると扱いが楽になったものの、替え刃の装着時にネジの締め具合で微妙に刃の角度を調節する必要があり、不注意によってネジの締め具合が甘いと刃が立ちすぎ、容易にカミソリ負けを起こした。対策にジレットは刃の角度の調節機構のついたホルダーを開発したが、根本的な解決にはならなかった。また両刃は、交換時に注意しないと指を傷つける危険があった。 そこで、あらかじめ刃をプラスチック製の外枠に一定角度で固定したカートリッジにして、ヘッド部分ごと交換する方式が考案された。このカートリッジ方式が、今も主流として使われている。1965年、ジレットは鋼製の帯によるカートリッジを採用したテクマテック(Techmatic)という安全剃刀を発売した。 ジレットやシックがなぜカートリッジ式に移行したのかについては、これまでもよく議論されてきた。1つの説は、カートリッジ方式にすることによってその企業の替え刃へのコントロールが強化されるからというものである。ジレットの最初の特許は古いものであったため、両刃剃刀普及後の市場独占権は中途で失われ、カートリッジ以前の両刃では、世界中でサードパーティ製の替え刃が販売されていた。それが熾烈な価格競争を生じ、結果として企業の利益を圧迫していた。 古典的な両刃の替え刃を製造する企業は、今も世界中に20社以上存在する(ASR, Dinosaur, Goldcow, Bic, Merkur, Wilkinson, Gillette, Panda, Feather, Derby, Crystal, Astraなど)。しかしジレットがTrac IIを発売したとき、そのカートリッジを発売できたのは数社に過ぎない。替え刃への独占が維持できれば、メーカーはその価格を自由に上げることができる。アメリカで最新式多数刃カートリッジ式替え刃の価格は高ければ3ドルか4ドル程度、日本では500円以上する場合もあるが、両刃の替え刃は安いものでは10セント、日本で30円か40円からである。
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カートリッジ方式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 22:22 UTC 版)
圧縮空気をカートリッジや小型のタンクに閉じこめて供給する方法。ダイビングや空気銃などに使用される。殺虫剤や化粧品などに使用されるスプレー缶のほとんどはエアロゾルを利用したものであり、圧縮空気とは異なる。
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