王獣(おうじゅう)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/16 15:49 UTC 版)
決して人に馴れず、また馴らしてはいけないとされる獣。オオカミのような精悍な顔、巨大な翼、爪の生えた二本の大きな脚を持つ。体毛は白銀で、作者曰く「もふもふ」である。「ロン、ロン、ロン…」と竪琴のような音色で鳴く。神々が天界から真王に遣わした獣ともいわれている聖なる獣。
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王獣
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リラン ハルミヤの60歳の誕生日にダミヤが献上した雌の幼獣。青い瞳を持つ。その祝いの宴の最中にハルミヤを狙う刺客(アニメではキリク)が放った矢が肩をかすめ、負傷する。治療のためカザルム王獣保護場に移されても、1か月もの間水以外の一切の餌を受け付けず、光に怯えたり身食いをしたりするほど衰弱していたが、エリンの必死の世話によって回復。以後エリンとは親子のような絆で結ばれていく。また、王獣規範を知らないエリンが音無し笛と特滋水を使わず野生に近い状態で育てたため、野生の王獣同様飛行および繁殖ができるようになった。後にエクとつがいになってアル達を産む。 エリンの言葉を理解する描写があり、原作では鳴き声を使って自分の「言葉」をエリンに伝え、それにエリンが戦慄する場面がある。また、アニメの最終話ではセィミヤの声を聞き取り、エリン救出に向かう。 ルーク かつてジェが飼っていた王獣の中の一体。名前はアニメ版のみの設定。ジェと共にオファロンへと乗り込んだ際に暴走し、オファロンを滅亡へ追いやってしまう。 エク カザルムへ移されてきた雄の成獣。赤い瞳を持ち、リランより二回りほど体格が大きい。王宮への献上のために王獣捕獲者に狙われた幼獣を守ろうと捕獲者に突進したところで音無し笛を吹かれ、崖に激突して翼を負傷した。そのため音無し笛と怪我の記憶を結びつけて考え、当初は人間達を警戒し暴れ回っていたが、エリンの竪琴に反応して以降は順調に回復し、半月で完治する。献上される幼獣とは異なりあくまでもハプニングで捕らえられたため、回復次第野生に返す予定だったが、放牧場に出されたときにリランとつがいになってしまい、カザルムに留まることになる。 ラーザとの決戦では発狂せずに済み、他の数頭と共に狂乱から離脱する事ができた為、運良く生き残った。 アル エクとリランの長女で、原作の『王獣編』、アニメの37話で誕生した。名付け親はハルミヤ。王獣規範制定後初めて人の手により生まれた王獣である。アニメでは彼女の誕生時のエピソードが追加されており、逆子による難産だったことが描かれた。 エリンの息子ジェシとは姉弟のように仲がよく、また赤砂糖の焼菓子が好物。後にウカルとつがいになり、ラーザとの決戦の時には身ごもっていた。このため戦隊に加えられずに済み、<災い>の真実を知ったジェシを乗せてアマスル領まで飛ぶ。しかし、ジェシがくるった王獣たちの中に飛び込んで音無し笛を吹こうとしているのに気付いたエリンの命令に従い、戦場から少し離れた場所に着地する。 彼女はカザルムで生涯を終えたが、彼女が生んだ子供達はすべて野生に返されている。 サワン オウリがラザル王獣保護場で世話をしている王獣。名前は原作のみの設定。ラザルの王獣では群を抜いて大柄だが、その毛並みはエクやリランに遠く及ばない。エリンの鳴らす竪琴に反応を見せるが、オウリには普段から音無し笛を吹かれているため彼の鳴らす竪琴には反応を見せず、警戒して襲いかかろうとした。 カル リランとエクの長男で、アルの弟。甘えん坊で愛嬌があったが、ラーザの決戦で発狂してしまい、その後音無し笛によって墜落死する。 ミナ リランとエクの次女。ラーザとの決戦時は足を負傷していたため、戦隊に加わらずに済んだ。 ウカル、トゥバ、ノラ、レッセ、オッセ、カセ、フセ 幼獣の時にカザルムに連れてこられた王獣達。その内ウカルはアルとつがいになった為、身重のアルと共に戦隊から外された。また、カセ、ノラとトゥバはエクと共に狂乱から脱出している。 シノン エサルがカザルムに来て、初めて心をひかれた王獣。エサルと20年ほどともにすごしている。
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