特殊ルールによる麻雀
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/09 16:13 UTC 版)
「ぎゅわんぶらあ自己中心派」の記事における「特殊ルールによる麻雀」の解説
作者が考えた特殊なルール(牌まで特殊な場合もある)による麻雀を打つ。現実に再現可能なものと、ほとんど不可能なものがある。具体的には以下のようなものがあった(ヤンマガKCスペシャル版単行本収録作品)。 盲牌麻雀 自分の牌を見ずに盲牌だけで役を作る。盲牌を間違えるとチョンボになるため、上がらない方が点棒が残る(第34話「タコの旋律」)。 寿司麻雀 寿司屋の世界だけで通用する麻雀。握り寿司を牌にして麻雀をする。点棒の代わりに皿の枚数で計算する。リーチ後にツモってきた危険な牌は2個まで食べてもいい。「一人前に握れるまでには最低10年」といわれるが、代打ちを頼まれたドラ夫は「貝一色」「オール煮物アナゴ単騎」などの役を連発し圧勝(第13話「おいしい寿司麻雀」)。 リクルート麻雀 就職活動中の学生により「リクルート麻雀センター」で打たれている。牌に一流企業の社章が描かれており、会社の年間所得を合計したものに役をかけて億で割ったものを得点とし、和了の際には「採用!」と発声する。四大証券(連載当時は野村・大和・日興・山一が四大証券と呼ばれていた)をそろえた「証四喜(ショウスーシ)」、都市銀行の牌をすべて集めた「都銀無双十三面待ち」(連載当時は都銀が13行あった)などの役があった(第18話「就職するは我にあり」)。 サラリーマン麻雀 サラリーマン金融方式の雀荘で打たれている。持ち点は1万5000点で、ハコ点になって点棒を借りると一局につき20%の利息がつく。一局終了時に利息・元金共に支払う決まりで、支払えない時には他家から借り換えて支払わねばならず雪だるま式に利息が増えていく。また幾ら貸すかは貸し手が決めるので、必要以上に貸し付ける過剰融資により、利息が膨らむこともある。さらに、利息を稼ぐため北場まである(第35話「恐怖のサラリーマン雀荘」)。 納税麻雀(正式名称は不明) 麻雀に対して色々な税が加算されるという麻雀。高い役を上がったり、一泣きをしたり、引っ掛けリーチをしたりすると税金として得点の何割かが没収されてしまう。二泣きやラス牌など控除もあるが、中には美人控除という理不尽なものも(第77話「ハローミスタータックスマン」)。 不動産麻雀 リクルート麻雀のようなオリジナル麻雀。雀牌の代わりに不動産物件が牌となっており、上がった役に従い、契約が成立する。また、上がった役を振り込んだ相手から、家賃をもらえる。牌には地域(南青山、表参道、所沢、成増など)、住居の種類(マンション、アパート、戸建てなど)、設備(バス、トイレ、テラス、ダイニングキッチンなど)、部屋の広さ(畳数)、交通アクセス(時間)などがあり、敷金礼金はドラとして支払われる(第54話「俺たちに部屋はない」)。 取り調べ麻雀(正式名称は不明) リクルート麻雀のようなオリジナル麻雀で西部警察のパロディ、西家警察の中で行われた。雀牌の代わりに主な事件とそれに関する手がかりが牌となっており、牌の数は非常に多い(作中でも一体何枚あるんだと主役が突っ込んでいる)。リーチのことを捜査といい、ロンは逮捕、流局は迷宮入り、オープンリーチは公開捜査と呼んでいる。被告人に対して本人が自首するまで続けられるが、振り込んだ点数の分だけ懲役として加算される。劇中では痴漢の被告が懲役40年の重罰となってしまった(第58話「犯罪者づくり」)。 六人打ち麻雀、八人打ち麻雀(正式名称は不明) 作品回での主人公、ソニーくんがミスチョイスに持ってきた麻雀卓で勝負していた麻雀。六人で遊べ、牌は204枚ある。一方、八人打ち麻雀卓は、松下電器が開発した。大きい牌と小さい牌の二種類(これを劇中ではベータ牌とVHS牌と呼んでいた)があり、どっちを集めてもいいが、規格が違うと上がれない。劇中ではライバルの松下暗刻ノ介(松下幸之助のパロディ)、三菱くん、ビクターくん(ニッパーがモデル)、日立さん(当時のCMに出演していたアイドル、河合奈保子がモデル)にドラ夫(東芝側として出演)、ミエ(三洋電機)、真澄太(企業名は不明)が全員VHS牌を集めており、ソニー君が独り立ちするなど、ベータ、VHSの開発戦争を風刺した内容となっている(第93話「松下くんとソニーくん」)。 寿司麻雀は後に日本ソフトバンクから FM-7用のゲームとして製品化されたほか(元々はパソコン誌「Oh!FM」に掲載されたもの)、大洋化学から寿司麻雀対応の麻雀牌「大寿司」も発売されるなど、漫画の枠を超えて話題となった。
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