火の部族
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 04:00 UTC 版)
カン・スジン 声 - 飛田展男 火の部族の族長で、五将軍の一人。狡猾な野心家。 最初はスウォンと結託しており、彼が王になるための手助けをしたが、その裏には王位に対する野心があった。火の部族に伝わる童歌にある通り、火の部族が緋龍王の正当な後継者だと信じて、後に戒帝国の豪族リ・ハザラと結託し謀反を起こすも失敗。ヨナ一向に遭遇し、ヨナから王の器ではないと告げられ激昂、現場に駆け付けたスウォンもろとも殺そうとしたが、最後は見下していた部下に見限られ刺殺された。民を顧みず野心ばかりが目立つ男だったが、家族に対しては人並みに愛情を持っており大切に思っていた。 カン・キョウガ 火の部族の長子。ヨナをお飾りの姫と蔑み、弟テジュンをも見下していた。少し傲慢で他人に厳しすぎる部分はあるが、潔癖で清廉な人物である。父の謀反の際には弟と母の助命を嘆願し、父の代わりに首を差し出す形で責任を取ろうとるが、スウォンにより新たな部族長・五将軍の一人に任命され空都で新たな統治の形を学ぶことになる。イン・クエルボによる襲撃時ヨナ一行に助けられヨナとハクの生存と四龍の存在を知る。 カン・テジュン 声 - 櫻井孝宏 火の部族の将軍の次男。 幼いころから玉座目当てでヨナを口説いているが、何度もハクに邪魔され失敗している。 イル王死亡後、逃亡中のヨナとハクを追い、玉座のためヨナを残しハクだけを殺害しようとするが失敗。ヨナを追いつめて殺してしまったと罪の意識に苛まれ、ヨナの髪を届け、生じた出来事をありのままにスウォンに報告し、己を罰するよう求めるが、スウォンから罰を受けることはかった。その後、乱闘時のヨナに魅力を感じたのか、思い出しては二度と会えないことを嘆き、日々抜け殻のように過ごしていた。 後にヨナと偶然再会し、ヨナが生きていたことを泣いて喜んだ。民のために努力しているヨナを見て、最初はヨナに喜んで欲しいと不純な動機で民の世話をし始めるが、次第に使命感に目覚めていき部下の忠誠を集めるようになる。部族領の貧しい村を清掃し診療所を設け、衣料や寝具を洗濯し蔓延する病に苦しむ民を救おうと奔走した。その後、ヨナに火の部族領を託されると、絶対に自分が守りきると誓った。父スジンが謀反を企て死亡したことを知ると罪人だろうと裏切り者だろうとただ一人の敬愛する父だと涙を流して悲しんだ。カン・キョウガが空都に滞在する間、スウォンから部族長代理として彩火城を守るよう命じられた。 その後も、高華国が出兵する際はヨナの指示に従って出兵を遅らせるなど、ヨナの願いを最優先にして動いている。 イグニ カン・スジンの妻。キョウガとテジュンの母。 若いころ、ヨナの母・カシと親しくしていた。ヨナが誕生日した際にはお祝いにもいったらしい。 昔、カシから「この子(ヨナ)にはしろと、あおと、みどりときいろの龍がついている」「この国で神の力を持って生まれてしまった」など、四龍について言及する発言を聞いている。 元は身分の高い貴族の娘で、スジンとは出会う前からの許嫁で、2人の結婚は割と前から決まっていた。 息子たちのすることに普段は口出しはせず、慎ましい女性だが、息子想いで様々な感情を秘めている。 フクチ 声 - 檜山修之(ドラマCD) / 遠藤広之(テレビアニメ) テジュンの側近。無表情に黙々と行動し、案外有能。ヨナの生存とテジュンの行動を知りつつ黙認し、病に苦しむ火の民のために働くテジュンを補佐する。やや太めの体型で、その理由は痩せたら美形になってしまい主人のテジュンを霞ませてしまうからだと本人は語る。 キルソン テジュンの部下。加淡村のミレイという老婆の息子が、兵になるために彩火に行ったきり帰ってこないことを聞いたテジュンに、役所で里に帰りたいかと聞かれ、親は亡くなっているだろうから帰っても辛いことと、せめて彩火に住まわせてやりたかったが財力が無く叶わなかったことを伝えた。それを聞いたテジュンは「私は生まれた時より何の労もなく彩火にいる疎ましくないか?」と問われるが、将軍の子息なのだから当然であり、火の部族の発展のために生まれたのだから称えることはあれど疎ましいことは無いと答えた。 病に倒れた際にテジュンの看病を受けたことで恩を感じ、炎里村へ行くというテジュンの命令に先ず従った。テジュンが本当にやろうとしていることが無駄だとは思えないと真意を悟っている。
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火の部族
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痩せた土地が多いためか軍備増強を常に行っており、税の取り立てや兵役が厳しい。総合的に野心が強く、緋龍王は炎の龍だと考えており、我らこそが緋龍王の末裔で神の血を引く民だとやや傲慢な一面がある。族長一族は虎視眈々と高華王国の王位を狙っていた。貧富の差が激しく、王侯貴族が贅を極める一方で農民は疲弊し不作の度に餓死者が続出している。首都は立派だが地方の治安は悪く農村地帯では盗賊が横行していた。首都は彩火。他には東火村、加淡村、秋村、炎里村などがある。
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