きた・る【来る】
読み方:きたる
1 やって来る。くる。「米大統領—・る」「冬—・りなば春遠からじ」
2 使いものにならなくなる。古くなっていたむ。古くさくなる。ぼける。
「角琴柱(かくことぢ)はちと—・ったから打ち直させうと思ふよ」〈滑・浮世風呂・二〉
きたる【来る】
くる【来る】
読み方:くる
1 空間的に離れているものが自分のいる方・所へ向かって動く。また、近づく。
㋐こちらに近づいたり着いたりする。接近・到着する。訪れる。「バスがきた」「留守に友人がきた」「霜のこないうちに取り入れを済ませる」
㋑自分が今いる所を、再び、また以前にたずねる。やってくる。「いつかきた町」「また明日きます」
㋓鉄道・水道などの設備が通じる。「この町にはまだガスがきていない」
2 時間的に近づく。ある季節・時期・時間になる。「春がきた」「時間がきたので終わりにする」「行く年くる年」
3 事態が進んで、ある状態に至る。「もはや救いようのないところまできている」「使いづめでがたがくる」「もともと体が弱いところへきて、この暑さですっかりまいってしまった」
4 (「…からくる」の形で)
㋐そのことが原因・契機になってある事態が生じる。起因する。「疲労からきた病気」「倒産は経営の不手際からきている」「信念からくる実行力」
5 何かによって、ある反応・感覚・感情が起こる。「ぴんとくる」「胸にじんとくる温かい言葉」
6 (「…ときたら」「…ときては」「…とくると」などの形で)ある物事を特に取り上げ強調して言う意を表す。特に…の場合は。…について言うと。「酒とくると、からっきしだめだ」「甘い物ときたら、目がない」
「君はよっぽど、どら吉(きち)にきているな」〈逍遥・当世書生気質〉
8 あるやり方でこちらに働きかける。「数でこられたらかなわない」
9 (補助動詞)動詞の連用形に接続助詞「て」が付いた形に付く。
㋐少しずつ移行したり、程度が進んだりして、しだいにその状態になる。だんだん…になる。「日増しに暖かくなってきた」「最近太ってきた」
㋑ある動作・状態が前から続いている。ずっと…する。…しつづける。「再三、注意してきたことだが」「改良を重ねてきた品種」
㋒ある動作をしてもとに戻る。…しに行って帰る。「買い物に行ってくる」「外国の事情をつぶさに見てこようと思っている」
㋓ある動作・状態をそのまま続けながら、こちらへ近づく。また、そのようにしてこちらへ至る。「敵が押し寄せてくる」「付き添ってくる」
[補説] (1) 古くは「からうじて大和人こむと言へり。よろこびて待つに」〈伊勢・二三〉のように、行く意で用いられる場合がある。これは目的地に自分がいる立場でいうのであって、結果としては1と同じ用法。現代でも、相手に向かって「あすの同級会にはきますか」という言い方をすることがあるのも、これと同じ発想。(2) 命令形は、古くは「いづら、猫は。こち率(ゐ)てこ」〈更級〉のように、「こ」だけの形が用いられ、「こよ」が用いられるのは中世以後。(3) 4㋐は、多くぐあいの悪いことが起こる場合に用いられる。
[下接句] 呆(あき)れが礼に来る・頭に来る・鴨(かも)が葱(ねぎ)を背負(しょ)って来る・尻(しり)が来る・鶏冠(とさか)に来る・盆と正月が一緒に来たよう・矢でも鉄砲でも持って来い
来る
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/12/26 14:29 UTC 版)
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来る
「来る」の例文・使い方・用例・文例
- 彼女は大雨のために来ることができなかった
- 彼は彼女のほうが来るべきだと譲らなかった
- 私は彼が遅れて来るのではないかと心配している
- 彼は来る日も来る日も彼女に手紙を書いている
- 彼は必ず明日帰って来るだろう
- 昼と夜が交互に来る
- だれかチームのメンバーに会ったら,私に会いに来るように言ってください
- 彼は7時に来るものと思っていたが8時まで現れなかった
- 夕食に来るように彼を誘った
- とかく都合の悪い時間に客人は来るものだ
- 日本に来るまでは,春と秋の違いすら知らなかった
- 彼は私にすぐ来るように命じた
- 彼が入って来ると彼らは話をやめた
- クリスマスが来るまでに彼はお金を使い果たした
- 私は彼に来るように電報を打った
- あらしの後には静けさが来る;雨降って地固まる
- 彼が来るのは確実だ
- 彼は必ず来るだろう
- お客さんが来る前に部屋をきれいにしておきなさい
- 植木屋さんが庭仕事をしに来る
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