春団治襲名後とは? わかりやすく解説

春団治襲名後

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/20 03:07 UTC 版)

桂春団治 (3代目)」の記事における「春団治襲名後」の解説

1959年3月3代目桂春団治襲名。この3年前初代春団治を描いた映画世にも面白男の一生 桂春団治』(監督木村恵吾主演森繁久彌)が公開されたことがその背景にあり、花月亭九里丸丹波家より屋号変更していた)からは「今が襲名チャンスやで」とバックアップ受けた襲名披露先立ち初代春団治の伝説にちなん朱塗り人力車詳細初代春団治の項「人物エピソード参照)を赤半纏車夫が引き、自らも赤系の着衣という「赤づくし」の姿で挨拶回りをした。同年10月には襲名披露兼ねる形で東京寄席鈴本演芸場新宿末廣亭人形町末廣)に出演したこのように当時の上方の落語家として早くから上方落語関東への普及務めた1977年体調不良高血圧)で辞任した笑福亭松鶴後任として上方落語協会会長就任する1983年まで)。1981年には関西演芸協会会長にも就任した。しかしこの年胃潰瘍患う1984年上方落語協会会長退任とともに相談役となる。 1992年にはC型肝炎罹患1996年3月に「芸能生活五十周年記念落語会 春團治まつり」を道頓堀中座開催した落語舞踊二部構成で、二部で初の女形舞踊梅川」を披露している(大阪のほか、東京広島内子町でも開催)。50周年記念としてはこのほかに記念パーティー天王寺都ホテル)や、写真集後藤清三代目桂春團治』)・研究書豊田善敬(編)『桂春団治 はなしの世界』)も刊行された。 2006年には「芸能生活60年 繊細華麗 三代目桂春団治 付十番落語会」を開催する同年9月15日常設寄席天満天神繁昌亭」のこけら落とし記念して、「赤い人力車」の復元版に、桂三枝(現・6代桂文枝)が車引き務める形で乗り天神橋筋商店街パレードおこなった。この企画三枝打診した際、「実は、わしもいっぺん乗ってたかったんや」と答えたという。前記通り、「赤い人力車自体には3代目春団治襲名時に乗っている。「四天王」の中で「繁昌亭」の高座上がった唯一の人物でもある。 同年9月30日には初主演映画そうかもしれない」(監督保坂延彦)が公開された。この映画により、翌2007年おおさかシネマフェスティバル主演男優賞受賞している。2008年には映画人のセックスを笑うな」(監督井口奈己)にも出演した2008年3月28日には、喜寿記念して喜寿記念 桂春團治落語会 -東西華の宴-」が開催される30日まで)。 晩年には上方落語界の最古参で、幕内では桂米朝を「米朝くん」、笑福亭松之助を「松ちゃん」と唯一言える噺家であった2013年5月ごろから体調崩し療養中であった。その前後には爪を痛めたり転倒での肋骨のひびなどで高座から離れていたが2015年10月3日出演予定であった堺市東文化会館行われる桂春団治生誕85年記念 三代目桂春団治一門会」のトークコーナー直前欠席した2015年3月3代目桂米朝死去した際には「僕にとっては『代書屋』『親子茶屋』を教えてもらい師匠のような存在残され四天王も僕ひとりになり、寂し思いいっぱいです」というコメント出した。この米朝追悼コメントにある通り四天王」の最後存命者であったが、米朝死去から10か月後の2016年1月9日心不全他界した85歳没。没後1月26日天満天神繁昌亭にて、6代目桂文枝葬儀委員長として3代目春団治の上落語協会葬が執り行われた。

※この「春団治襲名後」の解説は、「桂春団治 (3代目)」の解説の一部です。
「春団治襲名後」を含む「桂春団治 (3代目)」の記事については、「桂春団治 (3代目)」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「春団治襲名後」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「春団治襲名後」の関連用語

春団治襲名後のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



春団治襲名後のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの桂春団治 (3代目) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS