映画業界におけるアニメ需要の高まりとは? わかりやすく解説

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映画業界におけるアニメ需要の高まり

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 02:06 UTC 版)

日本のアニメーションの歴史」の記事における「映画業界におけるアニメ需要の高まり」の解説

1970年代に入ると、東映虫プロ以外の他社参入によりアニメ映画本数増加するが、テレビアニメを単に再編集したもの多かった。しかしビデオデッキが全く普及していない時代であり、熱心な愛好者は、テレビ名場面が再び劇場の大スクリーン見られるというだけで、喜んで劇場まで足を運んだ比較有名な再編集アニメ映画には、『宇宙戦艦ヤマト』1977年)がある。同作品と翌年公開され『さらば宇宙戦艦ヤマト-愛の戦士たち-』大成功収め社会現象となった。この成功アニメ一般社会認められることとなり、この後日本アニメーション映画多数作られる切っ掛けにもなった。 1980年代再編集アニメ加え『AKIRA』など、新作映画多く作られた。この他東映まんがまつり代表されるテレビアニメでの人気作の新作映画にし、数本立て上映する形態恒常化した。これなどの作品アニメ愛好者よりは子供中心とした家族狙った作品が多い。1990年代から成功続けている宮崎駿作品『風の谷のナウシカ』『天空の城ラピュタ』となりのトトロ』などが登場したのもこの時代である。『ドラえもん』劇場長編公開始まっている。 1990年代アニメーション映画は、本数増加したが、高年齢層を狙った作品少なく児童家族向けの作品多かったアニメ映画観客の層が偏り資本回収困難なことが多くまた、高年齢層のアニメ愛好者劇場に足を運ぶよりは自宅ビデオ繰り返し見るほうを好んだため、製作側が自然とテレビアニメOVA重点に置き始めたためだと考えられるまた、テレビアニメ映画化非常に多いのがこの時代特徴である。1990年代アニメーション映画はほぼ毎年日本映画興行成績の上位に位置しており、1989年の『魔女の宅急便』を始めとして、1991年は『おもひでぽろぽろ』、1992年は『紅の豚』、1994年は『平成狸合戦ぽんぽこ』、1995年『耳をすませば』1997年は『もののけ姫』、1999年は『劇場版ポケットモンスター 幻のポケモン ルギア爆誕』と、以上がその年の日本映画興行成績最上位記録している。 2000年代になると、アニメなしでは日本映画成り立たないとまで言われるほど、アニメ作品比重増加したキネマ旬報によると、2002年度日本映画興行収入10位までの内6本がアニメで、1位と2位、4位、5位は全てアニメだった。ただし、2003年度は、アニメ本数は5本に減り、1位はアニメではなかった。またこれらアニメ映画のほとんどは『ポケットモンスター』代表されるテレビアニメ番組新作映画したものである。 教育映画教育ビデオでも比較アニメ多用される比較初期の作品に、『カチカチ山消防隊』(1948年日本漫画映画社、消防庁)がある。現在では、麻薬防止用の啓発ビデオダメゼッタイ博士ゼミナール』(1995年)や、税金納税の義務著作権銀行参政権 などの啓発広報ビデオなど、アニメ使用広がっている。教育映画実写でのドキュメンタリー作品中心で、従来アニメ比率高くなかったが、近年割合増えつつあり、歴史教育映画・番組でも、アニメ使用したものは多い。嘗てアニメ幼児低学年向けに限られていたが、近年では中学生向け程度まではアニメ作品が創られるようになっている

※この「映画業界におけるアニメ需要の高まり」の解説は、「日本のアニメーションの歴史」の解説の一部です。
「映画業界におけるアニメ需要の高まり」を含む「日本のアニメーションの歴史」の記事については、「日本のアニメーションの歴史」の概要を参照ください。

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