映画業界でのキャリア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/20 10:07 UTC 版)
「アンディ・シダリス」の記事における「映画業界でのキャリア」の解説
シダリスは、1985年から1998年にかけて製作されたB級映画『Bullets, Bombs, and Babes』、または『Bullets, Bombs, and Boobs』(略してBBB)シリーズでよく知られている。これらの作品には、ジュリー・ストレイン、ドナ・スピア、ホープ・マリー・カールトン(英語版)、シンシア・ブリムホール、ロバータ・ヴァスケス、ジュリー・K・スミス(英語版)、シェイ・マークス(英語版)、ウェンディ・ハミルトン(英語版)など、プレイボーイのプレイメイトやペントハウス誌のペントハウス・ペットを中心とした「ストック・カンパニー」と呼ばれる俳優たちが交代で出演していた。彼の作品のいくつかは、そのほとんどがシュリーブポートで撮影されており、地元の俳優や地元にゆかりのある俳優が多く起用されている。 B級映画を撮るようになる前、シダリスはスポーツテレビ界において先駆者であった。何百ものアメリカンフットボールやバスケットボールの試合、オリンピックや特別番組の中継を担当し、その功績が認められてエミー賞を受賞した。最もよく知られているのは、ABCの『ワイド・ワールド・オブ・スポーツ(英語版)』で、同番組の初代ディレクターを務め、25年間も番組を支え続けた。1978年のアクションスリラー映画『パニック・イン・スタジアム』では、架空のテレビディレクターを演じている。 シダリスは、「ハニー・ショット」として知られるようになった、スポーツイベントのスタンドにいるチアリーダーや美少女をクローズアップした映像の先駆者でもある。1968年メキシコシティーオリンピックのABCスポーツでの報道を演出し、1969年にエミー賞を受賞した。1970年代にはテレビドラマに進出し、CBSの『刑事コジャック』(1975年)、『Gemini Man』(1976年)、ABCの『The Hardy Boys/Nancy Drew Mysteries』(1977年)、ABCの中継番組『マンデーナイトフットボール』などのディレクターを担当した。 映画にも進出し、『グラマラス・キラーズ』や『ピカソ・トリガー2/サベージ・ビーチ』などのタイトルで、銃を持ったプレイボーイのプレイメイトやペントハウス・ペットが活躍するアクション映画を得意とした。シダリスの「トリプルB」シリーズ(後に「L.E.T.H.A.L.レディース」というタイトルになる)のほとんどは、秘密捜査官チームの冒険を描いたもので、ほとんどがハワイで撮影された。このシリーズのうち2作品は、彼がプロデュースしただけで、脚本と監督は彼の息子であるクリスチャンが担当した。このシリーズには繰り返し登場するキャラクターやプロットがあり、特にDEA捜査官のドナ・ハミルトンはシダリスの7作品に登場し、彼女のパートナーのタリンとニコルはそれぞれ3作品と4作品に登場しているが、連続性は優先されず、ある作品で悪役を演じた(殺された)俳優や女優が、次の作品では主人公側で再登場することがよくあった。また、同じ役を全く異なる人種や民族の俳優で再演することもよくあった。例えば、繰り返し登場する悪役のケインは、最初はパット・モリタ演じる日系アメリカ人として登場し、後にジェフリー・ムーア演じるドイツ系イギリス人の白人として登場することもあった。 妻のアーリーン・テリー・シダリス(Arlene Terry Sidaris、旧姓:Smilowitz、1941年4月21日生まれ、ニューヨーク州ニューヨーク出身)を製作パートナーとして、シダリスは12本以上の映画やテレビシリーズを製作した。シダリスの死後、彼女は彼の12作品の公式サイトを運営している。
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