平成の大改編とは? わかりやすく解説

平成の大改編 (17中期防、23中期防)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 03:18 UTC 版)

護衛艦隊」の記事における「平成の大改編 (17中期防23中期防)」の解説

DDG「あたご」 DDH「いずも」 DD「あきづき」 「中期防衛力整備計画 (2005)」および「中期防衛力整備計画 (2011)」も参照 2004年平成16年12月10日閣議決定された「平成17年以降係る防衛計画の大綱」(16大綱)で、2007年度末までに部隊削減を含む護衛艦隊大規模な改編を行うことになった。この大綱では新たにフォースユーザー(事態対処責任者)とフォースプロバイダー(錬度管理責任者)の概念導入され護衛艦定数50隻から47隻に削減され地域配備護衛隊も6個隊から5個隊に削減された。また、護衛隊隷下護衛隊再編されることとなり、従来直轄艦と3個護衛隊からなる編成から、ヘリコプター護衛艦1隻とミサイル護衛艦1隻と汎用護衛艦2隻からなるDDH中心の1個護衛隊DDHグループ)と、ミサイル護衛艦1隻と汎用護衛艦3隻からなるDDG中心の1個護衛隊DDGグループ)の2個護衛隊により1個護衛隊群を編成するように再編されることとなった。 これに基づき2008年平成20年3月26日部隊再編が行われ、前述のとおり12護衛隊から8個護衛隊DDHグループ4個とDDGグループ4個)に再編され地方隊隷下の6個護衛隊はすべて護衛艦隊隷下直轄護衛隊として編入された。さらに、第1海上訓練支援隊が新編された。 この改編により、護衛艦隊司令官が全護衛艦練成などを担当するフォースプロバイダー(練度管理責任者部隊兵提供者)となり、艦艇運用はフォースユーザー(事態対処責任者部隊運用者)である自衛艦隊司令官および各地方総監が行う。これに伴い改編前は各護衛隊所属艦の定係港は一つにまとめられていたが、改編後は所属艦の定係港は各地分散された(2桁番号護衛隊は除く)。また、同年4月1日には護衛艦隊司令部海上部隊ではなくなった。 なお、その後部隊改編により、現在各護衛隊所属艦の定係港は護衛隊司令部所在地にまとめられている。なお、第3護衛隊群大湊大型艦艇配備できないため、他群のようにDDHグループDDGグループ別れていない。 改編後には、広大な全通甲板を持つヘリコプター護衛艦ひゅうが型16DDH)や、ミサイル護衛艦としては初め航空機運用能力付与したあたご型14DDG)の就役により、1個護衛隊群当たりのヘリコプター運用機数は8機から増えることになった汎用護衛艦としては、2012年から2014年にかけてあきづき型4隻が就役し、各護衛隊群に1隻ずつ配備された。あきづき型僚艦防空可能な対空戦闘システム有しているが、これはイージス艦弾道ミサイル防衛専念する際の補完想定したのであるまた、2006年平成18年4月には、自衛隊海外派遣任務増加に伴い補給艦機動的運用必要性高まったことを受けて補給艦5隻による第1海上補給隊横須賀)が編成された。また、それまで自衛艦隊直轄であった第1輸送隊護衛艦隊直轄編成替えされた。 中期防5年ごとに改定されることとなっていたが、自民党から民主党へ政権交代影響のため、22中期防設定されず、2010年度単年度予算となった。この2010年予算で、いずも型DDH建造認められた。民主党政権下23中期防においても2012年度予算同型艦1隻の建造承認された。これら2隻が完成するDDH全て全通甲板型となり、ヘリコプター運用能力大幅に向上する汎用護衛艦2013年度2014年度予算あさひ型25DD)2隻の建造認められている。25DD対潜能力重視した設計となる予定である。なお、2010年平成22年12月17日閣議決定された「平成23年度以降係る防衛計画の大綱22大綱)」に基づいて2桁番号護衛隊は6個護衛隊から5個護衛隊再編され、また護衛艦定数47隻から48隻に増加されることとなったが、自民党政権復帰する新たに平成26年度以降係る防衛計画の大綱25大綱)」が成立し22大綱に基づく改編実施されなかった。 2016年平成28年7月1日掃海隊群水陸両用作戦支援任務担当することとなり、第1輸送隊掃海隊群隷下編成替え2020年令和2年10月1日護衛艦隊司令部船越地区完成した自衛艦隊司令部の新庁舎海上作戦センター」に移転海上訓練指導隊群隷下誘導武器教育訓練隊を廃止し、「水上戦開発指導隊」を新編編成2021年令和3年4月7日機動運用部隊第1護衛隊群司令部横須賀)第1護衛隊横須賀DDH-183 いずも, DDG-179 まや, DD-101 むらさめ, DD-107 いかづち 第5護衛隊佐世保DDG-173 こんごう, DD-108 あけぼの, DD-109 ありあけ, DD-115 あきづき 第2護衛隊群司令部佐世保)第2護衛隊佐世保)DDH-182 いせ, DDG-178 あしがら, DD-102 はるさめ, DD-119あさひ 第6護衛隊横須賀)DDG-174 きりしま, DD-110 たかなみ, DD-111 おおなみ, DD-116 てるづき 第3護衛隊群司令部舞鶴第3護衛隊舞鶴)DDH-181 ひゅうが, DDG-175 みょうこう, DDG-177 あたご, DD-118 ふゆづき 第7護衛隊大湊)DD-103 ゆうだち, DD-112 まきなみ, DD-114 すずなみ, DD-120 しらぬい 第4護衛隊群司令部:呉)第4護衛隊(呉)DDH-184 かが, DD-105 いなづま, DD-106 さみだれ, DD-113 さざなみ 第8護衛隊佐世保)DDG-176 ちょうかい, DDG-180 はぐろ, DD-104 きりさめ, DD-117 すずつき 地域配備部隊11護衛隊横須賀)DD-152 やまぎり, DD-153 ゆうぎり, DD-154 あまぎり12護衛隊(呉)DD-158 うみぎり, DE-229 あぶくま, DE-234 とね 第13護衛隊佐世保)DD-157 さわぎり, DE-230 じんつう14護衛隊舞鶴)DD-151 あさぎり, DD-156 せとぎり, DE-232 せんだい15護衛隊大湊)DD-155 はまぎり, DE-231 おおよど, DE-233 ちくま 護衛艦隊直轄部隊海上訓練指導隊群司令部横須賀横須賀・呉・佐世保舞鶴大湊海上訓練指導隊、水上戦開発指導第1海上補給隊(隊:横須賀)AOE-422 とわだ(呉), AOE-423 ときわ(横須賀), AOE-424 はまな(佐世保), AOE-425 ましゅう舞鶴), AOE-426 おうみ(佐世保) 第1海上訓練支援隊(呉)ATS-4202 くろべ, ATS-4203 てんりゅう

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