平成の大規模保存修理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 04:42 UTC 版)
開業後100年近くが経過し、シロアリ被害や老朽化による腐食でゆがみや亀裂が生じていることが分かったため、国・福岡県・北九州市・JR九州が話し合いを行い、2012年9月から本格的な保存修理工事を開始した。このため2012年9月28日限りで現在の駅位置での開業以来使われていた駅舎の営業を休止し、翌29日から仮駅舎に移行している。当初、工事完了は2017年度末を予定していたが、耐震補強工事等の実施により工事完了予定時期が変更され、駅機能の新駅舎への切り替えは2018年11月10日に行われた。旧一等・二等待合室が「みどりの窓口」・「観光案内所」として供用開始となった。2019年3月10日に復原工事が終了し、「グランドオープン」した。工事では、1914年(大正3年)竣工時の姿への復元と、耐震補強が行われた。1929年(昭和4年)につくられた正面のひさしは取り除かれたが、1918年(大正7年)に設置された大時計や正面向かって右側のひさし、倉庫は文化的価値と歴史保存の観点から残された。一階の旧三等待合室部分に「スターバックスコーヒー門司港駅店」が、二階にはかつて当駅に存在した「みかど食堂」を成澤由浩のプロデュースによって復活させた「みかど食堂 by NARISAWA」が開業した。また、「旧貴賓室」、「駅前広場」等が復元、「旧貴賓室」を「みかど食堂」の団体客用個室に、「小荷物取扱所」を待合室、「西側倉庫」を展示室として供用される。 門司港駅保存修理工事中の仮囲い (2017年8月) 保存修理工事中の門司港駅 (2014年8月) 1914年(大正3年)竣工時に無かった正面のひさしは保存修理工事により取り除かれた(2019年5月) 取り外されたひさしの鉄骨(2019年5月) スターバックスコーヒー駅舎内店舗(2020年3月)
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