小田寺家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/22 15:17 UTC 版)
「マザー・ゲーム〜彼女たちの階級〜」の記事における「小田寺家」の解説
小田寺隆吾(おだでら りゅうご) 演 - 豊原功補 突然、何食わぬ顔で希子の前に現れ、彼女の経営方針や売込みに対して辛辣な発言を繰り返し、的確なアドバイスで「ごはんや」を少しずつ繁盛させるきっかけを作ったが、その正体は毬絵の一族が営むレストラン企業・ホテルの運営者(代表取締役)で毬絵の夫。信の実父であるが、小田寺一族に婿養子として入ってきているため、妻とは敬語で会話している。 いつも自分が気にかけている希子と妻の毬絵が親交があることを知ったときは大きな驚きを見せ、思わずあたかも初対面であるかのように接していた。隆吾自身は機会があるまで、希子との交流を妻に話すつもりはなかったが、サマースクールでの信の一件もあって、結局希子の側から説明を受けている。 元々、貧しい家庭に育ったが、勉学に励み続けたことで富裕層から学費を援助してもらっていた上で、清応大学に入学できた経緯から「格差を超える唯一の方法は『教育』だ」と考えている。自身の出身大学の学生による水ロケット打ち上げの公開実験に興味を示した陽斗に、入学を勧めている。 引きこもりとなった彬に関わる事情について「タイムリミットが迫っている」と焦る毬絵に、ゆっくり時間をかけて解決すればいいと諭すなど、妻子のことを自分なりに気にかけている一方で、仕事の多忙さに加えて、婿養子であるゆえの小田寺一族内における立場の弱さから、家庭内の問題に対してやや控えめな態度を取っている。このため、彬と初めて会って以来その存在を気にかけている希子から事情を聞かれても、「信に兄はいない」として彬の存在そのものを真っ向から否定して頑なに語ろうとせず、毬絵が彬に何の相談もせずに立翔高校を受験させようとした際に制止したことで、彼女から誤解を受けることになってしまう。しかし、信の一件や彬や毬絵を取り巻く騒動が勃発したのを機に、仕事を理由に婿養子の立場の弱さに甘んじる姿勢を希子に諭されて考えを改め、今後は家族の問題に真正面から向き合うことを決意し、これまで仕事で家庭を顧みなかったことを涙ながらに彬に謝罪した。 小田寺信(おだでら まこと) 演 - 五十嵐陽向 毬絵・隆吾の次男。成績優秀で明るい性格の少年。転園以来、陽斗とは仲が良い。また、感受性が非常に強く、他人の気持ちに敏感な一面を持ち合わせており、由紀から送られた希子と隆吾との写真を機に、母親が不安な面持ちになっていることをすぐに感付いたこともある。 サマースクールの後、自分を家まで送り届けてくれた希子が彬と対面した際、彼女に「お兄ちゃん(彬)に会ったことは、母に内緒にしてほしい」と頼んだ。しかし、お受験当日に試験に対する恐怖心で、会場から行方をくらます騒ぎを起こしてしまう。その後、聡子から連絡を受けた希子や両親によって彬の部屋から出てくるところを発見されるが、「自分もお兄ちゃん(彬)のようになってしまうかもしれない」という不安を打ち明ける。彬の一件で母親の精神状態が崩壊した影響から長らく幼稚園を欠席したが、毬絵が立ち直ったことで無事に卒園式に顔を見せることができた。 小田寺彬(おだでら あきら) 演 - 望月歩 毬絵・隆吾の長男で信の兄。かつては私立の小学校に通っていたが、友達の家を小田寺グループが倒産に追い込んだことで学校の同級生からいじめを受けて不登校に陥り、自分の部屋に長らく引きこもっている。毬絵と信がサマースクールで家を留守にしている間、家中を荒らし回り、希子にその姿を見られてしまう。これ以来、世間体を重んじる親族達から引きこもりの件で疎んじられている自分の存在が表沙汰になることを恐れ、希子を強く警戒するようになり、毬絵に匿名のメールで釘を差したことで、希子と毬絵が疎遠になってしまう。引きこもりに至るまで事情から、部屋にある教材や参考書を片っ端から破るほど、勉強そのものを激しく嫌悪しているが、その一方で真夜中に家を出て、かつての通学路に向かうなど、外へ出て未来へ踏み出したいという気持ちを微かに持っていた。 しかし、自身の引きこもりについての情報がマスコミに出回り、信がお受験の会場から姿をくらました一件に対する罪悪感に加え、処方箋と処方された薬を見て毬絵の精神状態を知ったことで、激しい自責の念の末に「死にたい」という言葉を口にしてしまい、毬絵に扼殺されかける。その後、親族の強い意向で急遽別居させられることになるが、自分を常に気にかけていた希子の作る料理に関心を示し、自分の部屋にその弁当を配達させる。しかし、そこにやって来た隆吾に感情を爆発させてしまうが、希子の言葉で初めて自分と向き合おうとする父の姿勢に心を動かされ、紆余曲折を経て、毬絵との和解もようやく果たすことができた。 小田寺早苗(おだでら さなえ) 演 - 金沢きくこ 毬絵の母親。
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