宗教・風習・文化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/21 09:08 UTC 版)
忌み数: 西洋では 13 が忌み数とされている(『13 (忌み数) 』を参照)。なお、キリスト教圏でも忌み数としない地域が存在する。上記のことに関連して、日本で使用される駐留軍の車のナンバープレートには、下2桁13の番号は払い出されない(希望番号を除く)。野球のメジャーリーグでは、背番号13はアレックス・ロドリゲスを初めとして中南米出身の選手を中心によく用いられている。 作品のタイトルや作中において、不吉さやダークさ、トリッキーさを象徴する数字として使用されることが多い。また、北欧神話やキリスト教の俗説などから「(13人目の)招かれざる客」という意味合いもある。 日本における忌み数4と9を足すと13になる。上述した十三塚や十三重塔における「13」という数は死者を象徴しているとする説 がある一方、これらの存在を以て吉数とする見方もある。 中国の広東語圏では一般的に13は吉数である。これは十三の諧音が「實生」(実るという意)のためである。 ヨーロッパの国の中でも、イタリアでは13はラッキーナンバーとなっている。 アメリカ合衆国においても建国時の州数が13(独立十三州)であるため、かつては吉数とされていた。同国では国旗の縞の数の他、1ドル紙幣の裏面や国章にも13の数に因んだものが多く見受けられる。 ユネスコの世界文化遺産に登録された、レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた絵画『最後の晩餐』には13人が描かれている。 マヤ文明の代表的な長期暦は13バクトゥンを一つのサイクルとしている。また、より小さい暦ではツォルキン暦における係数を13までとするなど、マヤにとって13は特別な数の一つである。 ユダヤ教において13は聖数とされる。 十三仏(十三佛)は、日本で考えられた冥界の審理に関わる13の仏。これに関連した霊場・巡礼行として伊予十三仏霊場、おおさか十三仏霊場、大和十三仏霊場、京都十三仏霊場などがある。 十三塚は、日本各地にある民間信仰による土木構造物。大阪 - 奈良の十三峠および俊徳街道・十三街道の名称はこれに由来する。 十三重塔談山神社(旧・多武峯妙楽寺)にある多重塔で、国の重要文化財に指定されている。現在の塔は1532年(享禄5年)の再建だが、世界で唯一現存する木造十三重塔である。 この他、石造の十三重塔は浮島十三重塔など複数現存しており、このうち国の重要文化財に指定されているのは18塔である。 諏訪大社上社の古文献の中で、神社(神名)を十三所にまとめた記述がある。後に中・下の各々十三所が追加され全部で三十九所となるが、本来の最初の十三所を「上の十三所」という。なお、十三は1年の12ヶ月に閏月を足した数とされる。 十三箇所巡礼相模国十三社(巡り)は旧相模国延喜式内社の13社、およびその巡礼行。なお、式内社の数が13の旧令制国としては他に淡路国がある。 信濃国十三社巡りは、旧信濃国の13の神社における巡礼行。 神社の名称十三神社は、和歌山県海草郡紀美野町に鎮座する神社。当社および摂社二社の本殿(計三社殿)が国の重要文化財に指定されている。 十三騎神社は、秋田県南秋田郡五城目町に鎮座する神社。 十三社神社は、東京都新島村本村(新島)に鎮座する伊豆諸島最大規模の神社。 十三所社は、山梨県南アルプス市上今諏訪に鎮座する神社。諏訪大社上社の摂末社、上・中・下の十三所社に由来する(上社を模して勧請した)ものと考えられる。 十三戎神社(とみえびすじんじゃ)は、大阪市淀川区十三東に鎮座する神津神社の境内社(摂社)。 中尾山 十三寺(なかおさん じゅうそうじ)は、富山県下新川郡入善町舟見にある高野山真言宗の寺院(北陸三十三ヵ所観音霊場の第三十二番)。 十三回忌は、没後、12年目の祥月命日。 結婚13周年記念日は、レース婚式。 旧暦9月13日の月見を十三夜、この夜の月を豆名月または栗名月という。 サツマイモの売り言葉として、「栗より美味い十三里」がある。「栗」は九里、「より」が四里にかかっており、足すと十三里になる。由来などの詳細は「サツマイモ#文化」を参照。 くし屋の名称として東京や京都に「十三や」がある。くしの語呂合わせである数字の九四は「苦死」に通じて縁起がよくないため、足して十三としている。 京都周辺など関西を中心とした一部地域では、子供が数え年で13歳になると「十三詣り」という祝い事をする。 沖縄県では、子供が数え年で13歳になると家族や周囲が「十三祝い」という祝い事をする。生年祝い(トゥシビー)の一つ。
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