回心・逮捕・司法取引とは? わかりやすく解説

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回心・逮捕・司法取引

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/17 21:24 UTC 版)

チャールズ・コルソン」の記事における「回心・逮捕・司法取引」の解説

逮捕控えていた時、ビリー・グラハム伝道集会回心した友人軍需生産大手レイセオン社会長トマス・フィリップス (Thomas L. Phillips) から贈られC・S・ルイスの『キリスト教精髄Mere Christianity読み、これをきっかけ福音派キリスト教徒となったコルソン回想によればフィリップスコルソンイエス・キリスト受け入れた証しをし、コルソンのために祈ったその時「何かが私の中に流れ込んできた」のを感じたが、まだキリスト受け入れなかった。法曹であったコルソンルイス説く道徳律普遍性一貫性神の存在感得し、カトリックの妻と初め神について話し合ったコルソンルイス本の中心課題イエス・キリストは神である」(ヨハネによる福音書10:10)に圧倒され一週間後の1973年8月12日メイン州海辺で「主イエス様、あなたを信じます。あなたを受け入れます。どうか私の生涯お入り下さい」という回心の祈りをして、キリスト者となったコルソンはこの経験回心契機与えたフィリップス書き送りその後政敵であったハロルド・ヒューズや軍備管理国際安全保障担当国務次官のカーチス・タール (Curtis W. Tarr)らと、「キリストにある兄弟」として親交深めていった。 コルソンこの年12月ホワイトハウス定期的に持たれていた朝の祈祷会ヒューズに「コルソンを最も憎んでいた」と告白され、共に祈ったことを印象深いこととし記している。また、その日ホワイトハウス記者会見初めコルソンホワイトハウス祈り捧げていることが明かされ報道関係者の驚き呼んだ。このときダン・ラザーは、既に職を辞したコルソン政権中枢でその種の行為を行うことの問題指摘したが、報道官ジェリー・ウォレン (Jerry Warren) は問題視していないとの見解示している。これをきっかけに、メディアコルソン回心大きく報じるようになり、『ニューズウィーク』誌、『タイム』誌や『ヴィレッジ・ヴォイス』をはじめとした各紙はこれを額面通りには受けとらず、コルソン逮捕前に罪状軽減するために打った策であると批判している。一方コルソン回想録によればUPI通信社配信した記事含め回心について好意的な報道をした記者数名であるが存在していた。 「 我々の中でも娑婆気多さ自認している連中例えピート・ハミルヴィレッジ・ヴォイス紙の記者などは(コルソン回心を)大それたジョークとして扱かった。あたかもW・Cフィールズ[訳注W. C. Fields、酒に溺れた厭世的な人物像一世を風靡したコメディアン]が禁酒運動加わったかの如くにである。彼らは目下第二幕待っている。つまり事件解決しW・Cフィールズが再び乾杯しコルソン祖母の墓の上柔軟体操始めるのを待っているのである。 」 —William Buckley, Washington Star, June 28, 1974 弁護団助言により、逮捕後のコルソン初期から憲法修正第5条黙秘権)に依拠して審問対処していたが、真実に従順ありたいという希望と、無実信ず罪状での有罪判決回避したいという望みの間で苦しむこととなった。そして祈り相談結果コルソン弁護団対し、自らの容疑認めないものの異な罪状有罪認めるという提案行なったこの際ウォーターゲート事件特別検察官レオン・ジャウォルスキー (Leon Jaworski) は、コルソン対し同事関連軽罪について有罪認めれば収監免れるよう働きかけるとの取引提案したが、コルソン自身はこれに応じ逆にジャウォルスキーに取引提案した。これはウォーターゲート事件直接関与した嫌疑ではなくペンタゴン・ペーパーズ漏洩事件被告ダニエル・エルズバーグ (Daniel Ellsberg) の名誉毀損工作試みた件について司法妨害での有罪認めるというもので、さらに収監回避絶対条件ではないとした。ジャウォルスキーおよび判事ゲルハルト・ゲゼル (Gerhard Gesell ) との交渉の後、コルソンはエルズバーグの人物像貶め陪審心証影響与えようとしたとする司法妨害について、有罪認めたゲゼルはこれを受け、連邦法が許す最長期間収監判決とした。 ジャーナリストのカール・ローワン (Carl Rowan) はこの年6月10日コラムにおいて、この出来事は「判事コルソン対す罪状退けることを発言していた折」のことであり、コルソンニクソン甚だしく不利な情報暴露しようとしていたのではないか憶測している。この推理については、コラムニストのクラーク・モレンホフ (Clark R. Mollenhoff) も同様の見方をしており、モレンホフはコルソン結果的に重大な証人」となることを回避したことは、その回心真正性疑いを招くものであるとも指摘している。1974年6月21日コルソン1年から3年不定期刑および科料 5,000 ドル課され、これを受けてワシントン法曹界から除名ヴァージニア州およびマサチューセッツ州でも法曹資格剥奪されるものと期待された。。

※この「回心・逮捕・司法取引」の解説は、「チャールズ・コルソン」の解説の一部です。
「回心・逮捕・司法取引」を含む「チャールズ・コルソン」の記事については、「チャールズ・コルソン」の概要を参照ください。

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