内モンゴル自治区の文革とは? わかりやすく解説

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内モンゴル自治区の文革

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 00:24 UTC 版)

「文化大革命」記事における「内モンゴル自治区の文革」の解説

内モンゴルでは、文革勃発後に内モンゴル人民革命党粛清事件などのジェノサイド発生しモンゴル人自治権を完全に剥奪された。当時内モンゴルモンゴル人人口150万人のうち、346000人が逮捕され2万7900人が殺害され12万人暴力受けて障害者にされた。文革モンゴル人着せられた「罪」は二つあり、「第一の罪」は、1930年代日本満洲国建国し、内蒙古蒙古聯合自治政府樹立したのをモンゴル人協力したという「対日協力」であり、「第二の罪」は、敗戦により日本内蒙古から撤退した後にモンゴル人中国属することを望まず、モンゴル人民共和国との内外モンゴル統一要求したことである。この二つの「罪」により、漢人入植者は「民族分裂歴史」だと断じて34万人逮捕し2万7000人以上を大量虐殺した。 北京在住作家の啓之(元北京電影学院)は、文革中の内モンゴル自治区行われたモンゴル人大量虐殺事件を、漢民族による抑圧モンゴル人虐殺直接的原因だと指摘モンゴル人漢民族との和解成立していないのは、真相究明遅々として進んでいないこと、民族紛争もたらした漢民族問題解決しようとする真摯な態度欠如し責任回避してきたことを挙げている。 南モンゴル出身楊海英によると、内モンゴルでは文化大革命勃発すると、漢人たちはモンゴル人対し真っ赤に焼いた鉄棒肛門入れる、釘を頭に打ち込むモンゴル人女性のズボン脱がせて、縄でその陰部ノコギリのように繰り返し引く、妊娠中の女性胎内手を入れて、その胎児子宮から引っ張り出すなどの凄惨な性的暴行拷問殺戮加えた内モンゴルジャーナリスト研究者たちによると、当時内モンゴル居住していた150万人弱のモンゴル人のうち、文革による犠牲者30万人達しその後内モンゴルではモンゴル人人口250万人に対して漢人入植者3000万人に激増した楊海英は、事件きっかけに「19世紀以降満洲モンゴル新疆へと、彼ら漢人中国人)が領土拡張してきた方法」により、内モンゴル植民地開拓され、「内モンゴル自治区ではモンゴル人人口たったの250万人とどまり、あとから入植してきた中国人いつの間に3000万人にも膨れあがり、その地位が完全に逆転してしまいました中国人による植民地開拓プロセス基本的に同じです」と述べている。 アルタンデレヘイ(中国語: 阿拉騰徳力海)は、文革時のモンゴル人ジェノサイドで「50種以上の拷問」が考案されたことを紹介しており、「中国共産党はまず、ウランフの例でわかるようにモンゴル人指導者知識人たちを狙った文字読める人は殆ど生き残れなかったと言われるほどの粛清が行われた。50種類上の拷問考案され実行された。たとえば、真赤焼いた棍棒内臓見えるまで腹部焼き穴をあける牛皮の鞭に鉄線をつけて殴る。傷口に塩塗り込み熱湯をかける。太い鉄線を頭部巻いて頭部が破裂するまでペンチ締め上げる真赤焼いたショベルを、縛りあげた人の頭部押しつけ焼き殺す。『実録』には悪夢うなされそうな具体例詰まっている。女性や子どもへの拷問殺戮事例限りがない。中国共産党所業はまさに悪魔仕業である」と批判している。 文革終息後中国政府ジェノサイドおこなった漢人入植者処罰しなかったことから、1981年モンゴル人大学生による大規模な抗議活動おこなわれたが、当局厳し弾圧遭い抗議活動支援したモンゴル人幹部文革生き延びた人々全員粛清されモンゴル人大学生辺鄙な地域追放されて公民権剥奪された。

※この「内モンゴル自治区の文革」の解説は、「文化大革命」の解説の一部です。
「内モンゴル自治区の文革」を含む「文化大革命」の記事については、「文化大革命」の概要を参照ください。

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