健丈高校
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/16 17:39 UTC 版)
前身はかつて強豪であった須見工業高校。赤井智仁が2年生の現在、野球部は須見工時代から通算で創部60周年。プロ入りした選手は1人しかいない。 長年明青学園と同じくただの参加校と見られていたが、学校側が名門復活に取り組み、新監督と新入生の加入によって注目を集めだす。小宮山の監督就任から2年目で選抜に出場。 赤井 智仁(あかい ともひと) 声 - 鈴木達央 2年生。ポジションは一塁手。左投げ左打ち。 中学時代より注目されていたバッター。1年生から4番を任される。練習中にボールがフェンスを越えて無くなってしまうことが多かったため、フェンスを高くする工事が必要になるほどの長打力を誇る。1年生の東東京大会での明青学園との試合では、3打数2安打2打点1本塁打と活躍する。この大会での投馬の他の失点はエラーによるもので、打点をあげたのは智仁のみである。 赤井遼の兄。立花家と同じく赤井家も子連れ同士の再婚であり、智仁が5歳で遼が4歳の時に義兄弟となる。 口が悪く、親しくない相手への当たりは特に強い。弟の見舞いに自宅に訪れた三田亜里沙に冷淡かつ辛辣に応対したことで、それを目の当たりにした投馬からの第一印象は極めて悪かった。だがチームメイトに対してはしっかりとした仲間意識をもって接しており、対戦した投馬に「やな奴」という認識を改められる。 現在遼との仲は悪いが、遼本人も忘れていた誕生日を記憶しているなど、根底には弟に対する情を持ち合わせている様子。幼いころは仲の良い兄弟だったが、弟の可愛がっていた飼い犬を散歩中に不注意で交通事故に遭わせてしまい、謝るタイミングを逃したことがきっかけとなり関係が拗れてしまっている。自分へのコンプレックスから辞めた野球を弟が再び始めようとしているのを知り、投馬に弟を野球部に勧誘するように頼む。引っ込み思案でいつも後ろに隠れていた弟が、自分を敵視し反発し合えるまで成長したことには複雑な思いを抱いている。この事故の後は犬が苦手になってしまっているが、犬からは好かれる。仲が良かったころの自分と遼と飼い犬の写真は、今でも写真立てに入れて机の上に置いている。 三田浩樹に小学生のころから憧れており、彼と対決できる数少ないチャンスの1年生の夏を初戦敗退でふいにしてしまったことで、一時軽いスランプに陥った。亜里沙が三田浩樹の妹であることに二度目の対面の際に気が付き。頼んだ三田浩樹のサインを亜里沙から喫茶店で受け取っているところを音美に目撃されたこともある。 OBの大熊から「創部二人目の天才」と表現されている。 小宮山 新平(こみやま しんぺい) 声 - 武虎 健丈高校野球部の監督。かつては四国の名門野球部のコーチであったが、そこで鬼と呼ばれた名将と指導方針で衝突し、喧嘩して飛び出したところに健丈に声をかけられた。最初の2年は監督補佐として、都内の中学を自分の目と足で見て回って有望選手をピックアップし、そのうち5人を1年がかりで口説いて健丈に入学させ、同じ時期に晴れて正式に監督に就任した。 とぼけた顔立ちに反し積極的に勝ちを狙いに行くタイプの監督。ややブラックな冗談を言うこともあるが、教え子の叩く軽口にも気さくに応じるなど、信頼関係は堅い。 喜多(きた) 声 - 坂井易直 2年生。ポジションは投手。左投げ左打ち。 変則フォームとクセ球でタイミングの取りづらい投手。冷静沈着で勝ち方を知っていると小宮山監督に評される。 人相が悪く誤解されやすいが気骨のある性格。投馬に誤って死球を与えてしまった後で打順が回ってきた際、報復死球を恐れずにバッターボックスの本塁近くに立ち、三振を取った投馬に「ナイスボール。」とコメントした。 轟(とどろき) 声 - 木村隼人 投馬たちが1年生の時の3年生。ポジションは右翼手。 他の野手に比べ守備範囲が狭く、東東京大会の明青学園との試合で打球を後逸し2者を生還させてしまう。小宮山監督曰く、監督補佐として訪れた2年前は低迷するチームの中で1人光る選手だったが、負け試合続きの日々に倦み2年生では練習に手を抜くようになっていたという。3年生になり新1年生の入部とともに輝きを取り戻し始めていたものの、この試合の9回裏2死からの攻撃で打ち取られ健丈は敗北する。一塁手前でうなだれていたところを赤井智仁に支えられ球場を去った。
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