保存と道路工事との狭間でとは? わかりやすく解説

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保存と道路工事との狭間で

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/16 08:41 UTC 版)

高尾山古墳」の記事における「保存と道路工事との狭間で」の解説

2015年平成27年8月6日沼津市高尾山古墳解体方針白紙撤回し、古墳保存道路建設両立目指す方針転換したその後9月3日には古墳保存道路建設両立について考え第一回協議会開かれた第一回協議会開催後沼津市地元金岡門池地区連合自治会で、市の方針転換について説明会開いたものの、両地区とも古墳保存道路建設両立という考え方自体拒否感が強く古墳解体して道路工事進めて欲しいという希望強く出された。 協議会議論受けて4車線T字路案を採用する方向となり、2016年平成28年2月12日沼津市議会本会議行われた栗原市長の施政方針演説の中で、高尾山古墳を国指定史跡とする取り組み行い古墳活用方法検討に入るとした。また同日より沼津市高尾山古墳保存費用寄付受付開始した3月8日沼津行われた狗奴国サミット会場がほぼ満席となる盛況となり、高尾山古墳保存運動展開している市民グループ代表からは、高尾山古墳対す関心の高さが古墳保存後押しをすると挨拶し、また古墳東側道路を通す案は古墳活用にとって望ましくないとの意見述べられた。 ところが4車線T字路案の採用についての静岡県公安委員会との協議難航した問題となったのは協議会でも4車線T字路案の課題とされた交通安全面の問題であった。県公安委員会T字路方式では屈曲部の大型車並進時などに危険があると判断し許可を得るのは困難となった。また地元からの要望があった沼津南一色線に接続する東西方向道路整備も困難であることもネックとなった沼津市側としては県公安委員会との協議難航する中でも4車線T字路案の整備案を中心に進めたい考えていたが、結局は断念することになり、協議会話し合われ残り5つの案を中心に道路整備案を練り直すことになった古墳保存道路建設との両立難航する中、地元東熊堂西熊堂自治会対象3回説明会開催されたが、やはり古墳道路両立目指す方針対す地元理解得られていない状況続いている。一方高尾山古墳保存求め市民グループは、協議会古墳道路建設両立について話し合われたのにも関わらず古墳保存方針決まらない中、結局協議した内容実現されないではないか憂慮した。またこれまで1000万円以上寄せられたという高尾山古墳保存寄付金のことも考えると、古墳保存について情報公開が必要であるとして、2017年平成29年5月11日沼津市質問状提出した沼津市側は質問状に対して、4車線T字路案は断念したものの古墳現地保存という方針変更無く国史跡指定申請していきたいとの回答行った。そして静岡県考古学会は6月11日改め高尾山古墳保存と活用求め声明採択し6月30日沼津市側に伝達した沼津市側からは4車線T字路案は実現困難で他案を検討中であり、高尾山古墳の国の史跡指定目指すとの回答があった。 2017年平成29年12月21日沼津市高尾山古墳保存道路建設について検討重ね、また道路文化財保護関係者などとの協議進めてきた結論として、都市計画道路沼津南一色線の西側車線上り車線)は古墳の下をトンネルで、そして東側車線下り車線)は古墳熊野神社高尾山穂見神社との間の地上を通す案を採用する方針発表した。この案は高尾山古墳保存都市計画道路沼津南一色線)整備両立に関する協議会協議され中に含まれており、当初案では古墳の上東側車線下り車線)が通過する構造となるため、山砂発泡スチロール鉄板古墳保護措置講じた上で道路を通すこととして、総工費26億円と見積もられていた。 この案は地元からの強い要望があった東西方向への連絡道路確保、そして走行車両安全性という点で他案よりも優れている判断された。また新たな建物移転の必要が無く土地追加買収も他案よりも少なく済む点も評価ポイントとされた。ただ、古墳上を道路通過するという当初案では、地盤軟弱であるため古墳ごと沈下してしまうおそれが高く沈下を防ぐために地盤強化を行うと古墳毀損してしまうため、東側車線下り車線)については古墳を跨ぐ橋梁設け方針となったその結果工事費用は当初見込み26円か35ないし40億円と増大するが、当初案では課題とされた古墳と隣の熊野神社高尾山穂見神社分断され古墳一部道路路盤になってしまう問題は、古墳を跨ぐ構造とすることによって軽減されるとした。 しかし東側設けられる橋梁は、橋脚古墳周溝域に立てられることになる可能性高く古墳一部の下となることも景観上の点から問題なり得る沼津市としては今後道路建設進めとともに高尾山古墳史跡指定目指し近く駐車場整備して古墳ガイダンス施設充実させるなど、古墳保存活用図っていくとしている。

※この「保存と道路工事との狭間で」の解説は、「高尾山古墳」の解説の一部です。
「保存と道路工事との狭間で」を含む「高尾山古墳」の記事については、「高尾山古墳」の概要を参照ください。

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