作用機序による分類とは? わかりやすく解説

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作用機序による分類

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/26 22:24 UTC 版)

疾患修飾性抗リウマチ薬」の記事における「作用機序による分類」の解説

免疫対す作用様式により、DMARDsは2種類分類される免疫調節(immunomodulaters) 正常の免疫能には影響せずに異常な免疫機能正常化する薬剤 免疫抑制薬(immunosuppressants) すべての免疫機能非特異的抑制する薬剤

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作用機序による分類

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/11 06:22 UTC 版)

除草剤」の記事における「作用機序による分類」の解説

農薬工業会が所属する CropLife International (CLI世界農薬工業連盟) の対策委員会取りまとめた、Herbicide Resistance Action Committee (HRAC、除草剤抵抗性対策委員会) 分類準拠し分類する。作用機序による分類は、植物適用最初に影響を及ぼす酵素タンパク質、または生合成経路による分類である。主要なメカニズム次の通りACCアーゼ(アセチルCoAカルボキシラーゼ、ACCase、EC 6.4.1.2)阻害剤【HRAC分類A】 ACCアーゼ(アセチル補酵素Aカルボキシラーゼ阻害剤は、主にイネ科雑草防除し、広葉雑草には影響がない。ACCアーゼは脂質合成の最初の段階関与し、その阻害剤は膜合成阻害するシクロヘキサンジオン系(DIMs)、アリルオキシフェノキシプロピオン酸系(FOPs)などがある。 ALSアセト乳酸合成酵素ALSEC 2.2.1.6)阻害剤【HRAC分類B】 ALSアセト乳酸合成酵素)は、アミノ酸(バリン、ロイシン、イソロイシン)合成の最初の段階関与する。(アセトヒドロキシ酸合成酵素(AHAS)阻害)とも言う。アミノ酸合成阻害剤イネ科にも広葉にも効く。スルホニルウレア系代表的光合成阻害光化学系II阻害剤)【HRAC分類C】 光化学系II阻害剤は、光合成においてからNADPH2+への電子流れ阻害するD2タンパク質Qb部位結合してプラストキノン結合妨げる。したがってこれらの剤はクロロフィル電子蓄積させ過剰の酸化起こして植物枯らすトリアジン系、フェニルカルバメート系などの【C1】、ウレア尿素)系、アミドの【C2】、ニトリル系、フェニルピリダジン系などの【C3】がある。 光合成阻害過酸化物生成)【HRAC分類D】 光合成電子伝達系関与し生じた過酸化物活性酸素)が細胞急激に破壊し植物枯らすビピリジニウム系(パラコートジクワット)がある。 PPOプロトポルフィリノーゲン酸化酵素EC 1.3.3.4)阻害剤【HRAC分類E】 PPOプロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ)は、クロロフィル生合成関与する酵素で、プロトポルフィリノーゲンIXプロトポルフィリンへと酸化する。この酵素阻害をうけるとプロトポルフィリノーゲンIX蓄積し細胞質漏出したのち、細胞質内でプロトポルフィリン酸化され、光を受けたプロトポルフィリン光増感反応により活性酸素産生するジフェニルエーテル系、トリアゾリノンなどがある。 PDSフィトエン飽和酵素系、EC 1.14.99.-)阻害剤【HRAC分類F1】 PD(フィトエンデサチュラーゼ)は、カロテノイド生合成において、フィトエン不飽和化する酵素である。阻害を受けると植物カロテノイド合成できなくなり葉緑素分解伴って白化症状呈して死に至る。ピリダジノン、ピリジンカルボキサミドなどがある。 4-HPPD(4-ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ酵素EC 1.13.11.27)阻害剤【HRAC分類F2】 HPPD(4-ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ)は、上記PD作用する上で補酵素として必要となるプラストキノン生合成関与する酵素である。阻害を受けるとプラストキノンの不足によりPDが働かなくなるため、PD阻害剤同様に植物白化して死に至る。ベンゾイルシクロヘキサンジオン系などがある。 カロチノイド生合成(標的部位不明)阻害剤【HRAC分類F3】 F1, F2とは異な標的部位阻害することで、白化して死に至る。トリアゾールウレアジフェニルエーテルなど。 EPSPS(5-エノールピルビルシキミ酸-3-リン酸合成酵素EC 2.5.1.19)阻害剤【HRAC分類G】 EPSPS阻害剤は、アミノ酸(トリプトファン、フェニルアラニン、チロシン)の合成阻害するシキミ酸経路参照)。アミノ酸合成阻害剤アミノ酸系)。吸収移行型で、イネ科にも広葉にも効く。グリシン系のグリホサートラウンドアップ)が代表作。グルホサート耐性遺伝子組換え作物は、ラウンドアップ・レディーダイズトウモロコシナタネワタテンサイなど)。 グルタミン合成酵素(グルタミンシンターゼ、EC.6.3.1.2)阻害剤【HRAC分類H】 アミノ酸グルタミン合成阻害するアミノ酸合成阻害剤アミノ酸系)。ホスフィン酸系のグルホシネートなどがある。グルホシネート耐性遺伝子組換え品種は、リバティーリンクナタネトウモロコシワタダイズなど)。 DHP(ジヒドロプテロイン酸)合成酵素阻害【HRAC分類I】 ジヒドロプテロイン酸シンターゼは、葉酸合成の中間体として重要であるジヒドロプテロイン酸合成阻害するジヒドロ葉酸参照。カーバメート系のアシュラムなど。 微小管重合阻害【HRAC分類K1】 微小管構成するチューブリン直接作用し、その重合阻害することにより、細胞有糸分裂阻害し正常な細胞分裂阻害することで、一年生雑草防除効果発揮する土壌処理剤として使用されるジニトロアニリン系(トリフルラリンオリザリンペンディメタリンなど)、有機リン系アミプロホスメチル)。 有糸分裂/微小管形成阻害【HRAC分類K2】 チューブリン直接作用しないが、微小管形成妨害することにより、一年生雑草防除効果発揮する土壌処理剤として使用される。カーバメート系(クロロプロファム)。 VLCFA の阻害(細胞分裂阻害)【HRAC分類K3】 脂肪酸が、ーエロンガーゼにより長鎖化する作用阻害し炭素20上のVLCFAs(Very long-chain fatty acids超長鎖脂肪酸合成阻害するクロロアセトアミド系(アラクロール、テニルクロール)などがある。タンパク質合成阻害剤αアミラーゼ活性阻害)とも呼ばれる細胞壁(セルロース)合成阻害【HRAC分類L】 植物細胞壁の主要な構成成分である、セルロース生合成阻害することにより、土壌処理剤として除草効果発揮する一年生雑草の根や幼芽部の生育抑制し、非選択的に植物根から枯らす生えている雑草だけでなく発芽阻害するので、長期間半年1年近く生えてこない。非農耕地用。アジンジアミン系(トリアジフラム)、ニトリル系(ジクロベニルDBN)、クロルチアミド(DCBN))、などがある。 アンカップリング(膜破壊)【HRAC分類M】 ジニトロフェノール系のDNOC、DNBP(ジノセブ)、ジノテルブ日本国内では用いられていない脂質合成阻害(非ACCase 阻害)【HRAC分類N】 チオカーバメート系、クロロ炭酸など。チオカーバメート除草剤は、土壌処理剤としておもに一年生イネ科雑草に対して、より除草効果発揮する。VLCFA の阻害により効果発揮するため、そちらに分類されることもある。 インドール酢酸活性(合成オーキシン)【HRAC分類O】 2,4-Dなどの合成オーキシン剤は植物ホルモンオーキシン類似の作用利用し植物ホルモン作用攪乱するもので、広葉植物に対して作用が強い。フェノキシカルボン酸系(MCP、2,4-PA(2,4-D)など)。 オーキシン移動阻害【HRAC分類P】 オーキシン転流阻害剤ともいう。新し阻害形式トウモロコシ除草剤日本国内では用いられないフタラート系のナプタラム(NPA)、セニカルバゾン系のジフルフェンゾピル-ナトリウム塩。 不明【HRAC分類Z】 除草剤作用部位不明だが、上記分類とは異なることが推察されるグループ有機ヒ素DSMAMSMA)、オキサジノン系(オキサジクロメホン)、など。

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