事故発生状況
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/20 02:21 UTC 版)
「全日空機高知空港胴体着陸事故」の記事における「事故発生状況」の解説
この項目の記述は各種新聞報道に基づく。 8時21分 - 大阪国際空港を離陸 8時47分40秒 - 当該機に対し高知飛行場管制所が高知空港滑走路32への着陸許可を発出 8時49分50秒 - 同機は、ギア・ダウンできないので空中待機しつつ故障探求する旨を管制所へ通報 9時14分00秒 - 同機は、地上の整備士に確認を依頼し、あわせて滑走路上空を500フィート (150 m)でローパスする許可を管制所に求める 9時21分00秒 - 1回目のローパスを実施 9時25分 - 機長が「前輪が下りないため、地上と連絡を取り合いながら原因を追究しています」と機内アナウンス 9時35分05秒 - 2回目のローパスを実施 9時40分 - 高知空港の空港長室に対策本部を設置 9時44分 - 残燃料が3,100ポンド (1,400 kg)に。手動で前輪を出そうと試みる。空港に化学消防車2台と給水車1台が待機 9時45分 - 政府が首相官邸に情報連絡室を設置 9時50分頃 - ANA本社に羽田空港のオペレーション統括本部から「ランディングギア(車輪)が出ない状況で今、着陸を試みている」と一報が入る 9時57分58秒 - 同機は、前脚を下ろすために急旋回を試みた 10時19分25秒 - 機長から「タッチ・アンド・ゴー(後輪を一瞬着地させてすぐに再離陸する手段)を実施し、(着地時の)衝撃で前輪が下りるか確認したい」と管制官に要請 10時20分過ぎ - NHK、民放各社が生中継を開始 10時24分 - 管制官がタッチ・アンド・ゴーを許可 10時25分23秒 - 後輪だけを滑走路に接地させ、タッチ・アンド・ゴーを実施したが、前輪の収納ドアは作動せず上空に戻る 10時28分 - 機長から管制官に「10時52分をめどに着陸を試みる」と連絡 10時34分00秒 - 機長が客室乗務員に指示し、一部の乗客を後方に移動させた 10時35分00秒 - 空港消防が滑走路上に消火剤を散布 10時40分 - 胴体着陸を決断 10時41分 - 機長から管制官に「あと5分後くらいに着陸したい」と要請 10時47分14秒 - 同機が管制所に着陸許可を求める 10時50分 - 機長が「これから10分の燃料しかありません。胴体着陸を試みます。もう一度申し上げますが私は(こうした状況に備えて)多くの訓練をしてきました。安心してください」と機内アナウンス 10時52分10秒 - 管制所が同機に風向と風速を通知 10時53分 - 機長が「着陸1分前です」と機内アナウンス 10時54分 - 前輪が下りないまま着陸態勢に入り、後輪だけで滑走路に着地。約15秒後に機首が地面に接し、その約15秒後に完全停止。この直後に消防隊員、整備員らが機体周辺の点検を開始。消防車が機体前方を中心に放水する 11時06分 - 右側前方ドアが開く 11時08分 - 乗客が降り始め、機体近くで待機していたバスへ向かう 11時12分 - 乗客全員が降りる 11時40分 - ANAが羽田空港で記者会見し「ご迷惑をお掛けして深くお詫び申し上げます」と謝罪 12時10分頃 - 国土交通省が記者会見で「聞いたことのない事例」と話す 12時15分 - ANAが続けて高知空港で記者会見し謝罪
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