事故発生時の様子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/22 16:39 UTC 版)
「東池袋自動車暴走死傷事故」の記事における「事故発生時の様子」の解説
[全画面表示] 事故現場付近の略地図。地点名は判決要旨 (2021) より。位置座標は『毎日新聞』 (2019) の航空写真を参考に特定。1 東池袋交番2 東池袋交差点3 自動車が衝突した縁石4 負傷した自転車の男性が轢かれた交差点5 死亡した自転車の母娘 (A・B) が轢かれた地点6 ごみ収集車両と衝突した地点7 停止した地点 飯塚が運転していた自動車のドライブレコーダーには、事故前後の様子が録画されていた。 事故現場付近は左カーブになっており、飯塚は制限速度である時速50キロメートル (km/h) を超えるスピードでカーブに進入し、前方のバイクや車を追い越すため、3回にわたり車線変更(蛇行運転)をしていた。その左カーブ付近で同乗していた飯塚の妻が夫(飯塚)に対し「危ないよ、どうしたの」と声を上げ、飯塚が「あー、どうしたんだろう」と応じた直後、車は車道左側にあった金属製の柵、縁石に衝突した。しかし、車は停車せずに急加速し、横断歩道前で自転車の男性1人(負傷)を轢くと、減速しないまま約70 m先の交差点に進入し、死亡したA・B母娘の自転車を轢いた。その直後、車はごみ清掃車両と衝突して横転させ、弾みでスピンしながら前方の横断歩道にいた歩行者4人を轢き、最終的に反対車線に停車していたトラックに衝突し、停止した。 内山三千代(警視庁交通部交通捜査課)が、事故現場付近の防犯カメラや、事故車両のドライブレコーダーなどに記録された映像や、その記録時間などを基に、速度鑑定を実施した結果、事故車両が東池袋交番の前を通過した時点での時速は53 km/hだったが、車は直後に東池袋交差点で左折しながら加速していき、縁石に衝突する直前には69 km/hまで加速していた。車はさらに加速を続け、最初に衝突された負傷者の自転車に衝突した時点では約84 km/hに達しており、直後に死亡したAの自転車に衝突する直前には、約96 km/hまで加速していたことが推計されている。
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