事件の収束とは? わかりやすく解説

事件の収束

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/12 13:31 UTC 版)

あさま山荘事件」の記事における「事件の収束」の解説

2月28日午前10時警視庁第二機動隊(以下「二機」)、同第九機動隊(以下「九機」)、同特科車両隊(以下「特車」)及び、同第七機動隊レンジャー部隊(七機レンジャー)を中心とした部隊制圧作戦開始。まず、防弾改造したクレーン車釣った重さ1トン鉄球にて犯人作った山荘銃眼破壊開始直後に二機が支援部隊ガス弾放水援護を受けながら犯人グループ立てこもる3階突入開始1階に九機、2階長野県警機動隊突入した犯人はいなかった)。それに対し犯人側12ゲージ散弾銃22口径ライフル38口径拳銃山荘内から発砲し抵抗した突入した二機四中隊中隊長上原警部)は築かれバリケード突破しつつ犯人グループ立てこもる部屋接近した作戦当初順調に進んだが、作戦開始から1時間半後から2時間後にかけて、鉄球攻撃及び高圧放水攻撃現場指揮担当していた特車中隊長高見繁光警部、二機隊長内田尚孝警視犯人からの狙撃頭部に受け、数時間後に殉職。さらに山荘内部上原二機四中隊長顔面散弾を受け後退したのを皮切りに突入図った隊員数名被弾して後退した。その他、ショックによる隊員達の混乱犯人側猛射クレーン車鉄球使用不能等が重なり作戦難航した内田二機隊長撃たれた後に警察庁から拳銃使用許可下りたものの、現場混乱もあって命令上手く伝達されず、結局数名隊員しか発砲しなかった(威嚇発砲のため犯人には当たらず)。狙撃班も配備されいたものの、射程長く殺傷力大きな狙撃銃使用長官許可とされていたため、結局使用されなかった。ただしこの拳銃使用許可受けて狙撃班長保坂調司警部により、屋根裏部屋銃座対す威嚇射撃が行われた。この銃座は二機隊長内田尚孝警視始めとして多く犠牲出していたが、この威嚇射撃受けて射手退避し無力化された。 しかしその後も、犯人側鉄パイプ爆弾使用するなどして隊員達の負傷者増えた作戦開始5時間半後、作戦本部意向により、隊長中隊長戦線離脱し指揮系統寸断された二機を1階2階担当とし、無傷の九機で3階突入することを決定また、放水山荘中にかかった事から、夜を越すと犯人人質凍死する危険があったため、当日中の人救出犯人検挙決定した。また当初士気に関わるとして、部隊指揮官意思尊重する形でヘルメット指揮官表示をしていたが、指揮官次々と狙撃されていったことから、途中からヘルメット指揮官表示を外すことを決定した作戦開始から7時間半後の午後5時半から、放水によって犯人立てこもる部屋の壁を破壊する作戦取られ午後6時10分、九機隊長大久保伊勢男警視から一斉突入命令下り数分の後、犯人全員検挙人質無事救出となった逮捕時、犯人側には多く銃砲200発以上の弾丸濡れて使用不能になった3個の鉄パイプ爆弾M作戦銀行強盗)などで収奪した75万円現金残っていた。 事件収束までの犠牲者は、警視庁高見繁光警部二階級特進警視正)と内田尚孝警視二階級特進警視長)の2人、そして「犯人説得して人質解放する」という意思山荘に近づいた民間人1人死亡したまた、機動隊員信越放送カメラマン16人が重軽傷負った重傷者の中には失明など後遺症残った者もいる。また、坂東國男逮捕される直前彼の父親自宅トイレ首吊り自殺している。遺書には人質へのお詫び残された家族への気遣い書かれていた。

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