中止となった開発計画
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 08:10 UTC 版)
「横浜みなとみらい21」の記事における「中止となった開発計画」の解説
以下はみなとみらい地区内において、一度は計画されながら何らかの理由により中止となった開発計画である。 2003年 - ナムコの映像関連施設開発と日活本社および撮影所の移転計画(20街区)2001年に横浜市の「新映像都市構想」と共に計画が発表された。しかし、撮影所の移転などに関して日活労働組合による反発が大きく、またナムコの経済的な問題等もあり2003年11月に計画の中止が発表された。以降も横浜市では今後開発が行われるであろう同街区を「映像文化拠点」と位置づけていたが、後に方針を見直している。 ⇒街区の最新動向:同街区において新展示場「横浜みなとみらい国際コンベンションセンター」(通称:パシフィコ横浜ノース、パシフィコ横浜のMICE機能の拡張)や大型バンケットルームを備えたリゾートホテル(詳細は後節)を開発。新展示場は2020年4月に開業した。 2004年 - 新日鉄、三菱地所などからなる横浜ニューポートによるホテル開発計画(新港・11-2街区)現在は安藤百福発明記念館 横浜(カップヌードルミュージアム 横浜)などがある同街区で過去にホテルの開発が計画されていたが、資金難などを理由に2004年に中止された。 ⇒街区の最新動向:2011年9月に開業した安藤百福発明記念館に続いて、アウディのショールーム「Audi みなとみらい」が2013年8月、ブライダル・プロデュースによる結婚式場「グランドオリエンタルみなとみらい」が同年11月にそれぞれ開業となった。 2005年 - ヤマダ電機の本社機能の一部移転と同社で最大規模となる店舗の開発計画(67街区)2004年4月〜7月に実施された同街区における開発事業者(土地売却)の公募受付で、開発提案を行ったのがヤマダ電機の一社のみであったことから、同社のみなとみらい地区への進出が一時は濃厚とされていた。計画では同社オフィス(本社機能を一部移転)と同社で最大規模となる店舗を2年後の2006年にも完成させるとしていたが、店舗の進出に伴う交通渋滞量予測(推計)がみなとみらい地区のオフィスエリアにおける当初の想定のおよそ2倍になることが判明したため、2005年2月に横浜市側が同社の進出計画を不適当と判断して結果的に計画自体が白紙となった。 ⇒街区の最新動向:この街区では2012年2月に「横浜三井ビルディング」が完成している。 2008年セガおよびセガサミーホールディングスの複合娯楽施設開発計画(55〜58街区)セガは2004年に55・56街区の開発事業者に選定されていたが、2006年には57・58街区でも追加で選定され計4街区(約4.1ha)の一体開発を行うこととなった。これにより、同社の本社機能の一部移転を含む業務施設と劇場、シネコン、アミューズメント施設、ホテル、商業店舗などからなる複合娯楽施設の開発計画が発表された。最終的には2008年の秋に着工し2011年の完成・オープンを目指していたが、同社と同企業グループの財政が悪化したことを理由として着工前の2008年3月に計画の中止が発表された。本計画中止後も横浜市ではこれらの街区の開発方針として「エンターテイメント施設」を集積する路線を引き継ぐとしていたが、現在では60〜62街区にて「観光・エンターテイメント」を軸とした街づくりの計画が進められている。一方、4つの街区は一体的な開発とはならず別々に開発されることとなり、55街区と56街区、58街区ではそれぞれ55-1・55-2街区、56-1・56-2街区、58-1・58-2街区という様に分割開発も可能となっている。 ⇒街区の最新動向:55・56・58街区では、55-2街区にてみなとみらい学園(旧:鶴見歯科学園)の校舎が2016年8月に完成、また55-1街区にてLGグループの研究開発拠点「LG YOKOHAMA INNOVATION CENTER」および賃貸オフィス複合ビル、56-1街区にて京急グループの本社ビル、56-2街区にて資生堂の研究開発拠点「グローバルイノベーションセンター:S/PARK (エスパーク)」、58街区にて鹿島建設による複合オフィスビル「横濱ゲートタワー」がそれぞれ完成した。一方、57街区の一部には横浜市立みなとみらい本町小学校が2018年度より10年間限定で開校している。 モリモトによるオフィスビル開発計画「コンカードみなとみらい」(43街区南区画)2008年6月に着工するも、同年11月にはモリモトが民事再生法の適用を申請し開発が中断(事実上の中止)された。その後、2年近く工事途中のまま放置されていたが、2010年9月に岡田不動産が土地を取得し、「2011年3月以降にモリモトの計画を引き継いだオフィスビルか低層(2階建て)の暫定商業施設を建設する」と発表している。しかし、2012年になっても同街区における開発は再開されておらず、また同年には「MM43街区計画」として大成建設が埋戻し作業を行っており、動向は不透明であった。 ⇒街区の最新動向:2013年3月に岡田不動産の関連会社である岡田ビルが同街区で商業地域の用途制限を超える自動車修理工場(物品販売等店舗、車庫含む)の新築申請を横浜市に行い、同年6月には自動車のショールームおよび整備工場、物販店などを含む暫定商業施設「PRYME GALLERY みなとみらい」(鉄骨造2階建て、ポルシェジャパンやニトリなどが出店)の建設を大成建設の施工で着工、2014年4月に開業した。 2009年CSKグループの本社ビル開発計画(43街区北区画)CSKグループ本社の移転の他、CSR活動の文化交流諸点、医科学系先端研究施設、ITやバイオ関連のインキュベーション施設などを軸とした開発計画が2007年に発表された。しかし、リーマン・ショック以降の景気の悪化を受け同社グループにおける損失も拡大したことから、2009年2月に計画の中止が発表された。 ⇒街区の最新動向:神奈川大学が2021年4月に「みなとみらいキャンパス」を開設している。 ダブリュー・ホテル(W Hotels)の日本初進出計画「W Yokohama」(新港・4街区)エイ・ピイホテルアンドリゾートグループが同街区で計画するアーバンリゾートホテルとして、ダブリュー・ホテルの日本初進出が2007年に発表され、この時点では2010年の完成を目指していた(その後のホテル側の情報として2012年5月開業予定)。しかし、開発を行う特別目的会社の一社であるパシフィックホールディングスが2009年3月に会社更生法の適用を申請し事業から撤退、同じく特別目的会社として開発に参加していた五洋建設が新しい開発パートナー企業を模索するも、同年8月に計画の中止が発表された。なお、この計画以前にはザ・リッツ・カールトンも同街区に進出の意向であった。 ⇒街区の最新動向:三菱商事都市開発による低層分棟型の商業施設「MARINE & WALK YOKOHAMA」が2016年3月に開業している。
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