中国・四国編登場人物
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福井夫人(ふくいふじん) 第四十四煎「容れ物と容れる物」で登場。小柄で童顔だが、実はアラサー。 夫が兄の急病でいきなり政界入りすることとなり、夫唱婦随で頑張ってはいるものの、なかなか慣れずに苦労している。山口県の東後畑棚田で会った翌日、唐戸市場に出店している茶柱トラックへ訪れた。 棚田で鈴からふるまわれたお茶の茶碗が「面白かった」ことから、先に器を選んで、それに似合うお茶を煎れてもらうことに。それからというものの、毎日一杯ずつ様々な茶器を選んで飲むようになる。 後日、唐戸市場の屋上にある芝生広場で青の杯「高瀬茶」と赤の杯「小野茶」を飲み、夫が跡を継ぐことになった経緯と、地元有権者からは「器が違う」と長兄と比較する声が多いことで悩んでいたことを打ち明ける。「日本中のお茶を集めた お祭りを開きたい」という鈴の応援を約束する。 坂上(さかがみ) 第四十五煎「親は空、子は翼」で登場。広島県在住。実は鈴の父・正幸の中学時代の同級生。学生時代から大の飛行機好きで、セスナ機のパイロットをしている。自転車でしまなみ海道サイクリングロードを渡るほどのスポーツマン。 鈴と正幸が宿泊するホテルの手配をしてくれた。実は鈴が誕生したのと同時期。彼にも長男が生まれたが、生まれて半年で他界。「SIDSらしい」(正幸談)とのこと。それ以来没交渉となっていたが、クラス会の連絡をした際、茶柱トラックが広島へ出店することを話したら、「会いたい」と言われた。経緯を聞いた鈴が開いた「朝茶会」で、八女の玉露 「二重出し」を飲む。 向田(むこうだ) 第四十六煎「「対」の形」で登場。広島県尾道で出店していた時に来店。鈴に頼んで、愛媛県の松山市へ。 内子町の宿で、過去の出来事を思い出し宿を飛び出すが、探しに来た鈴に翌朝「凛々しく清らかな香気の愛媛「新宮茶」を 同じく愛媛「砥部焼」の夫婦茶碗で」ふるまわれた。 若い頃に松山の商家へ嫁いだが、姑との折り合いが悪く、姑に尽くして働いても、跡継ぎである息子を産んでも認められることは無い日々を過ごし、さらに追い討ちをかけるように実家の母親が倒れ、実家に帰りがちになると次第に居場所をなくし、離縁に追い込まれた。後年、風の便りで姑が選んだ女性が後妻に入ったが、きつい性格で姑が責め立てられている日々を送っていることを知り、「因果応報だ」と愉快に思っていたこと。嫁姑の諍いの末に姑が他界し、そのことがきっかけとなり後妻も家を出たことが手紙に綴られていた。見知らぬおばあさんを捜していた際、(手紙に綴られていた)元夫からの知らせで「あの傲慢な姑が嫁に罵倒され やはり雨の晩家を飛び出し倒れた」とあったのを思い出し、鈴の一言で過去を「許す」ことに。宿を出た後、待ち合わせ場所である『砥部動物園』へ向かい、元夫・息子・初孫と数十年ぶりに再会を果たした。 梅田 蓮(うめだ れん) 第四十七煎「原点の情熱」で登場。鈴が高知県高知市内で茶柱トラックを出店した際、店じまいしているところに現われ、自棄酒で酔いつぶれていた。鈴は介抱しようとしたが、たまたま学会に来ていた桜井教授に止められた。 後日、酔い覚めのお茶(白川茶)のお礼に現われ、失業の危機に瀕していることを打ち明け、自宅待機中であることも明かした。 『茶柱倶楽部』の定休日に、桜井教授に連れられて『高知県立牧野植物園』へ行った際、火気厳禁だったことから、持参したお湯で「奈良・月ヶ瀬の「二番茶」です」をふるまわれた。 大学で2トップの教授の抗争の当事者で、片方の教授の片腕的存在だったことから、桜井は研究職(日本茶専攻)であることを打ち明けていなかった。桜井が「知り合いの教授に片っ端から声かけといたから」と、転職の世話もしていた。 大室 里乃(おおむろ りの) 第四十九煎「弘法の巡り合わせ」で登場。鈴が香川県坂出市にある、地元人気うどん店『がもう』で、うどんを食べている最中。里乃が写真を撮ろうとしていたところに声をかけたことがきっかけで知りあう。 四国八十八箇所歩き遍路をしていた祖父母が、急用のためあと数ヶ所を残して遍路旅を断念したため、彼女が代わりに歩き遍路旅をしていた。うどんを食べ終えて、鈴から「静岡の「袋井茶」」をふるまわれた。 鈴と別れて数日後、茶柱トラックを出店している琴平町で再会し、鈴を安堵させた。すべての札所を回り、墨書・朱印を手に入れることが出来たが、祖母が脚を痛めて歩き遍路を断念した経緯を、打ち明けた。鈴が祖父母への「お土産のお茶」に選んだ、徳島の歩危番茶を飲み、「四国は「歩危番茶」を始め色々なお茶がたくさんある土地柄」であり、お遍路に合わせて各県の銘茶を送ることを提案された。 店から彼女を尾行する車があることを告げられたが、実は里乃の祖母が雇ったボディガードだったことが判明。 大室里乃の祖父(おおむろりののそふ) 第五十煎「「茶縁」の導き」で登場。岡山県にある『吉備津神社』で知り合い、鈴が倉敷市美観地区内にある茶屋で買った、「今朝焙じたての焙じ茶」を飲んでから立ち去る。 後日、美観地区へ出店した『茶柱倶楽部』へ現われ、何日か滞在することを告げると午後になってから来店するようになり、玉露・煎茶、番茶などを飲み、備前焼の湯飲みを鈴へ贈り週明けぐらいに帰ることを打ち明ける。翌朝、美観地区内の食事処で朝食を済ませると、川の側で岡山の「美作番茶」をふるまわれ、その後に里乃の祖父であることを明かした。
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