三条暫定内閣と第1次山縣内閣とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 三条暫定内閣と第1次山縣内閣の意味・解説 

三条暫定内閣と第1次山縣内閣

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 08:53 UTC 版)

山縣有朋」の記事における「三条暫定内閣と第1次山縣内閣」の解説

帰国後の黒田内閣大隈外相条約改正交渉巡って紛糾していた。 黒田首相大隈外相山縣支持求め一方で条約改正交渉反対派閣僚西郷従道松方正義といった薩摩有力者は、黒田辞任させて山縣後継総理とすることで収拾図ろうとしていた。山縣条約改正交渉中止賛同し黒田延期求めた10月22日黒田山縣とともに大隈のぞいた閣僚辞表提出した黒田その他の閣僚後継首相として山縣推薦していたが、山縣は受けなかった。やむなく明治天皇内大臣三条実美内閣総理大臣を兼任させた。黒田引導を渡すことになった山縣であったが、黒田体面尊重した対応をとったため、その心象はかえってよいものとなった明治22年1889年12月24日には三条内閣総理大臣兼任辞しているが、同日内閣職権廃され首相権力弱めた内閣官制導入されている。明治22年1889年12月24日内閣総理大臣第3代)に就任第1次山縣内閣)した。特に功労大きいという明治天皇特旨により、山縣現役軍人であり続けることを許された。 明治23年1890年6月7日には、西郷隆盛以来となる陸軍大将昇進している。7月1日第1回衆議院議員総選挙迎え11月29日開会した日本最初帝国議会臨んだ超然主義をとり軍備拡張進め第1回帝国議会では施政方針演説において「主権線」(国境のみならず利益線」(朝鮮半島)の確保のために軍事予算拡大が必要であると説いた対す野党民党立憲自由党立憲改進党激しく反発し予算案歳入一部削る修正案衆議院作成内閣対抗措置として自由党議員買収工作行ったり、民党と関係が深い陸奥宗光農商務大臣通して自由党との妥協探り合ったりしている。結果自由党内部から板垣退助擁立する一派土佐派)が政府妥協宣言最初帝国議会円満に閉会させたい議員全体意向もあり、予算案削減額はあまり変わらなかったものの、明治24年1891年3月2日衆議院予算成立した貴族院も軍から政治に場所を移し山縣との対立継続した谷ら四将軍派などの反抗はあったが、4日後の6日予算案通過8日議会が無事閉会式迎えたあと、5月6日山縣首相辞任した首相在任1年5か月短かったが、無事に第一回帝国議会を終わらせたことで山縣政治家として名を上げ伊藤匹敵する藩閥実力者として地位確立した第1次内閣の他の功績府県郡制公布明治23年10月30日部下芳川顕正文部大臣井上毅法制局長官協力した教育勅語発布挙げられる後継には伊藤推薦したが、薩摩閥に配慮した伊藤受けず松方首相となる第1次松方内閣交代した松方内閣では品川弥二郎内務大臣後ろ盾となり、その選挙干渉政策支持した。しかしこれは議会政党対す考え異な伊藤との溝を深めることとなった明治25年1892年7月松方内閣倒れると天皇から善後処置伊藤黒田清隆とともに下問された。これ以降天皇後継首相重臣下問する慣例始まり、後に元老呼ばれる制度となる。協議の末8月第2次伊藤内閣成立した山縣司法大臣として入閣したが、翌明治26年1893年3月10日辞職即日枢密院議長転任した井上馨病気口実として内務大臣辞任し後任山縣をつけて伊藤との関係を取り持とうとしたが、山縣拒絶している。

※この「三条暫定内閣と第1次山縣内閣」の解説は、「山縣有朋」の解説の一部です。
「三条暫定内閣と第1次山縣内閣」を含む「山縣有朋」の記事については、「山縣有朋」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「三条暫定内閣と第1次山縣内閣」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「三条暫定内閣と第1次山縣内閣」の関連用語

三条暫定内閣と第1次山縣内閣のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



三条暫定内閣と第1次山縣内閣のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの山縣有朋 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS