万博輸送に向けてとは? わかりやすく解説

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万博輸送に向けて

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/07 08:27 UTC 版)

大阪市交通局30系電車」の記事における「万博輸送に向けて」の解説

1970年昭和45年3月14日一般公開開始は翌15日)より180日間日程千里丘陵日本万国博覧会大阪万博 EXPO'70)が開催されることとなり、これに対応すべく大阪市は6路線総延長64.2kmの新線建設を含む地下鉄整備緊急5カ年計画立案日本国有鉄道国鉄大阪環状線内の地下鉄網の緊急整備路面電車網の全廃、それに当時東海道新幹線との連絡駅である新大阪まで到達していた大阪市交通局高速電気軌道1号線江坂まで延伸、そこから先を大阪府阪急電鉄などが出資した第3セクターである北大阪急行電鉄万国博中央口まで建設し1号線北大阪急行電鉄の間で相互乗り入れ運転とすることで万博会場へのメインアクセス機関とすることが決定された。 この際大阪市交通局では新線建設に伴う車両所要増を充足すべく新造車両投入実施されることとなったしかしながら当時1号線では開業以来100形筆頭とする吊り掛け駆動方式の17m級片開き3扉車が、5000形などの17m級両開き3扉WNドライブ車と混用されていた。混雑対策としては、開業当時計画されていた通り増結に次ぐ増結対処されいたものの、これも1964年9月新大阪延長に伴う8両編成化施設面からは計画予定上限達し、さらに朝および夕方ラッシュ時運行間隔も、旧式打子式ATS各形式加減速性能相違などにより、最短2分15秒で頭打ちと既に輸送力限界到達しており、単純な新車増備では想定される万博観客輸送対応しきれないことが明白であった。 ここで当時大阪市交通局局長であった今岡鶴吉1967年昭和42年12月一つ決断下した。それは、『最新1967年当時)のWS-ATC対応する新型18m級4扉車を一挙に240新造して1号線集中投入し予想される万博観客輸送対応しよう』というものであった。 これにより、戦時中酷使もあって老朽化進行し故障頻度増大していた、1号線在籍1000形以前吊り掛け駆動車の全車淘汰が可能となった。さらに車齢が若く充分な走行性能備え1100形以降WNドライブ車を、輸送密度の低い2号線以下の各線に全車転用することで、当時延伸計画急ピッチで進められていたそれらの線区車両需要満たされ、しかもATC化され1号線運用する車両を、すべて収容力大きく扉数も多い新型車両統一することで、運行間隔短縮運用効率化実現して、必要となる車両総数当初計画より大きく削減しつつ実質的な輸送力増大を図ることが可能となった。 この計画に基づき2号線谷町線)と4号線中央線)に新製投入されていた70008000形基本設計としつつ、その後の運用実績踏まえて改設計行った上で製造されたのが本系列である(70008000形改造中間車増結して改番編入)。 本系列は2・4号線から転属となった70008000形からの編入18両を含め8両編成28本分合計224両が製造され、これに加え同一設計であった北大阪急行電鉄7000形ステンレス車40両、8000形 (初代) アルミ16両の8両編成7本分合計56両の製造分を合わせ8両編成35280両がそろい、万博開幕備えた

※この「万博輸送に向けて」の解説は、「大阪市交通局30系電車」の解説の一部です。
「万博輸送に向けて」を含む「大阪市交通局30系電車」の記事については、「大阪市交通局30系電車」の概要を参照ください。

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