ライターを経て作家へとは? わかりやすく解説

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ライターを経て作家へ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 13:56 UTC 版)

佐藤大輔」の記事における「ライターを経て作家へ」の解説

1980年代末になるとゲームメディアコンピュータ関連移行したことによるボードゲーム衰退ウォー・シミュレーションゲーム市場縮小内容単純化に伴い消費者時間知識の点で負担を強いる古いタイプゲーム売れなくなり徐々に翔企画雑誌シミュレイター』での不定期連載軸足を移す。このとき、湾岸戦争シミュレーションを2回にわたり連載翔企画バックアップを行う中、ゲームデザイン培ったモデリング技術駆使し情勢分析から開戦期日、およびデザートストーム作戦展開に関して正確な予測行ったその後ソ連早期崩壊エリツィンの台頭予測し的中させている。 その後1991年半ばに『シミュレイター』も休刊実質的に廃刊となったが、文章力に更に磨きをかけ、『逆転太平洋戦史』(1991年)で架空戦記作家としてデビューする。この頃歴史評論も手がけ、KKベストセラーズワニ文庫徳間書店から発行されていた季刊誌奇想艦隊』に多く投稿行っており、後の作品において示される歴史観原型見られる。そして、分断国家となった日本もう一つ戦後描いた征途』(1993年 - 1994年)で確固たる評価得た1990年代半ばにはゲーム版設定大幅に改訂し日独による第三次世界大戦描いた小説版『レッドサン ブラッククロス』通称RSBC」、1993年 - )をはじめとして多数シリーズ物着手した。『征途』の発表から1990年代末まではほぼ架空戦記ないしその要素の強い作品執筆集中しゲーマー出身者限らない新たな読者層獲得して佐藤大輔架空戦記作家と言うイメージ定着するこの頃第3護衛隊群護衛艦しまかぜに3泊4日同行取材敢行乗艦出港ではなくSH-60J便乗して洋上着艦経験する乗艦前に自衛官海軍軍人意見求めたところ、「海に出ている艦の艦長をおたくな質問煩わせるな、(中略)とにかく艦長見ていろ。それでそのフネがどんなものかわかる。」と忠告されと言うまた、組織として「艦がどのように動いているか」を見学要点として希望したため、幹部待遇にも関わらず艦の幹部たちと交わす会話少なく自衛官等の訓練作業様子間近観察することに徹した爾後ルポが『セキュリタリアン』に掲載されるその後徳間書店仮想戦記出版から撤退し谷甲州横山信義同様、中央公論社活動中心移し、『パナマ侵攻2』にて『戦艦播磨生涯』の取材着手したことを明らかにした。1990年代以降代表作近世ヨーロッパ相当する科学技術日本風文化、龍や「導術」と呼ばれる超能力などが混在する架空惑星舞台にした『皇国の守護者』(1998年 - )があり、これによりファンタジーへの進出成し遂げ比較長く刊行された。2000年代になると、角川書店富士見書房から架空戦記とは一味違った単発物ホラー小説出版している。また、徳間書店開始した新書版シリーズ物文庫化進められ、『征途』には戦史研究家横山恵一斯界人物による解説付け加えられる。これにより新たな横顔人的繋がり明らかにされた。 2004年北国新聞取材を受け、小説家にはなろうと思っていなかった事、未完シリーズ続き原稿少しずつ書いていること、専門家への問い合わせなど取材へのこだわり舞台裏について語っていた。 交流があった毎日新聞記者田中成之の回想によると、「テストが嫌でしょうがなかったからこの仕事始めたけど、気付いた毎日テストみたいな生活」と語っていたという。遅筆傾向については、原稿差し替えゲラ修正といった完璧主義一因理解示している。

※この「ライターを経て作家へ」の解説は、「佐藤大輔」の解説の一部です。
「ライターを経て作家へ」を含む「佐藤大輔」の記事については、「佐藤大輔」の概要を参照ください。

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