メジャー化とは? わかりやすく解説

メジャー化

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 00:43 UTC 版)

「ゲゲゲの鬼太郎」記事における「メジャー化」の解説

1965年昭和40年)、『週刊少年マガジン』講談社)はともに創刊5年目ライバル誌週刊少年サンデー』(小学館)に約20部の発行部数の差をつけられていた。この責任取って前編集長は辞任困った編集部内田勝急遽貸本世界で活躍していた水木白羽の矢立てた。こうして『週刊少年マガジン』で「墓場の鬼太郎」の「手」が読み切り掲載される。当初不定期掲載人気出ず3話打ち切り検討された。しかしながら夏休みが終わる時期に、当時貸本読者大学生たちからの激励葉書届き打ち切り回避された。 当時『週刊少年マガジン』編集長だった内田勝著書『「奇」の発想』によると、『鬼太郎』はずっと読者投票最下位で、人気獲得のためにアニメ化しようとも試みられたが困難を極め友人である東映渡邊亮徳当時東映常務取締役テレビ事業部長)に相談したところ、「妖怪もので、タイトル墓場ではちょっと……スポンサー付かないから、時間をかけてじっくりと行きましょう。」と説得された(結果として『悪魔くん』実写ドラマ化先行)。 『悪魔くん』成功により、水木しげる人気作家になったため、1967年昭和42年)からは正式な連載作品となる。内容も「怪奇物語」から「正義鬼太郎が悪い妖怪退治する」という少年誌向けの内容変化徐々に人気増していった。妖怪という言葉ひんぱんに用いられる様になったのもこの頃からである(貸本時代にはほとんど使われていなかった)。貸本時代作品リメイク多く、「霧の中ジョニー」を「吸血鬼エリート」に、「おかしな奴」を「陰摩羅鬼」に、「ボク新入生」を「朧車」に、「ないしょの話」を「大海獣」にと、多少内容アレンジして執筆している。また怪獣映画さながらの「大海獣」や「妖怪獣」、「毛羽毛現」の恐竜、「白山坊」のモスラのような容姿巨大蛾などが登場するのもこの時期特色である。なお「妖怪大戦争」の回では、後に主要メンバーとなる、砂かけ婆子泣き爺一反木綿ぬりかべ鬼太郎仲間として初め登場する。 やがて安定した人気得た本作1968年昭和43年)に、タイトルを『墓場の鬼太郎』から『ゲゲゲの鬼太郎』変更することでスポンサー了解得てテレビアニメ化を果たす。それに合わせて1967年昭和42年)に『週刊少年マガジン』11月12日号から作品名『ゲゲゲの鬼太郎』改題された。また、アニメ化伴って少年漫画誌のみならず講談社の『ぼくら』や『たのしい幼稚園』などの幼年誌でも鬼太郎子供たちヒーローとして活躍する一方貸本時代からのファン青年向け作品にも登場し1968年昭和43年)は鬼太郎作品を5誌に亘って連載していた。 『月刊漫画ガロ』(青林堂)では「鬼太郎誕生」の掲載経て、「鬼太郎夜話」を連載。両作とも貸本時代描かれた作品を、一部ストーリーデザイン変更して新たに描き直したのである。そして、『月刊宝石』(光文社)ではベトナム戦争題材にした「鬼太郎ベトナム戦記」を連載ベトコン味方した鬼太郎妖怪軍米軍と戦うというストーリーであるが、原案として参加した佐々木守福田善之思想的部分手伝っている。 1969年昭和44年)、人気絶頂最中に『少年マガジン』の連載終了。翌1970年昭和45年)の『別冊少年マガジン7月号では、連載が終了した作品主人公を描く「その後のまんがスター」という企画があり、南方渡って最後平和に暮らす鬼太郎という「その後ゲゲゲの鬼太郎」が掲載された。

※この「メジャー化」の解説は、「ゲゲゲの鬼太郎」の解説の一部です。
「メジャー化」を含む「ゲゲゲの鬼太郎」の記事については、「ゲゲゲの鬼太郎」の概要を参照ください。

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