ホロニックローダー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/25 06:46 UTC 版)
ゼーガペインなどの、絶対的な防御力を持つ「ホロニックアーマー(光装甲)」を纏った人型兵器の総称。QLと呼ばれるエネルギーによって稼動し、光装甲や光子翼、武器の残弾はすべてQLによって維持している。副座式となっており、機体の操縦および武器の発射を行うガンナー(パイロット)と、機体の制御および武器の実体化を行うウィザード(オペレーター)の2人1組で操縦。主に前者は男性、後者は女性が担当することが多い。ウィザードのうち、ガンナーの幻体データとシンクロできる能力を持った者をウィッチと呼び、ガンナーの思考を先読みすることで、機体の戦闘能力を極限まで引き出す。ごくまれに発生し、希少価値の高い存在である。機体に損傷を受けても、即座にバイパスを作って機能を回復させることもできる。 全機に共通することに、自爆装置である「バニッシュメントモード」があり、ガルズオルムに技術漏洩、特にホロニックアーマーに関する技術が漏洩されて複製されたり対抗手段を取られることを阻止する目的で搭載された。 なお、ゼーガペインを漢字で書くと、「是我痛」となり、「痛みを受け入れる」という意味である。また、この機体名は全て神話や伝説などの鳥類に由来するものとなっている。 ゼーガペイン・アルティール 正規ガンナー:ソゴル・キョウ 正規ウィザード:ミサキ・シズノ→カミナギ・リョーコ(第13話 - ) 搭乗ウィザード:メイウー(第8話)、メイイェン(ドラマCD) 標準装備:ホロニックブレード、ホロニックランチャー、ホロニックシールド、武装以外としてホロボルト系、ホロブレット系を使用 光装甲の色は緑。機動力に優れ、装備・能力ともにバランスのとれた標準的なタイプ。 第1話冒頭では以前のキョウと共に自爆し、これを修復した機体が現在のキョウにゲーム中の巨大ロボットとして紹介される。 武装は剣の「ホロニックブレード」、銃の「ホロニックランチャー」、盾の「ホロニックシールド」、光子翼の全翼端より敵を追尾するレーザー「ホロブレットスパロー」、光装甲すら破壊する「ホロボルトプレッシャー」と、より強力な「ホロボルト グラヴィティ」を装備。 その他、キョウは「男の武器」と称して機体の腕部で直接敵を粉砕することが多々ある。最終話においても、バニッシュメントモードを左腕だけに使うことでロケットパンチのように射出する「舞浜シャイニングオーシャンパンチ」(自称)を使う他、光子翼を近接用のブレードにして伸ばしアンチゼーガ・マインディエを串刺しにして撃破している。 アンチゼーガ・コアトリクエが放つホロニックアーマーキャンセラーを受けて、ガルズオルムの兵器に対する優位性を損なったが、後に、光装甲の位相を常時変動させる技術を実用化して優位性を回復する。この技術はリョーコのウィッチとしての能力に依存するので、他のゼーガペインではホロニックアーマーキャンセラーを無力化できない。なお、トガの運用する機体もアルティールの同系機(ゲームにおけるゼーガペイン01相当)であり、メイヴェルとのコンビにより絶大な破壊力を誇る「ホロボルトグラビティ」を使用できる。 機体名の由来はギリシャ神話のアルタイル。 ゼーガペイン・ガルダ 正規ガンナー:ルーシェン 正規ウィザード:メイウー、メイイェン 標準装備:ホロニックランサー、ホロニックシールド、武装以外としてホロボルト系を使用 追加装備:ホロニックランチャー(第4話) 偵察・隠密行動に優れたタイプ。 光装甲の色は当初は青紫だが、第6話で自爆したことによって失われ、第7話よりステルスおよび分身機能を備えた赤紫の光装甲を持つ機体として復帰する。 武装はブレードとランチャーの機能を兼ねる万能装備の「ホロニックランサー」。基部の両端に刃を持ち、伸ばすことで鞭のような形状にすることも可能。他に、盾の「ホロニックシールド」、アルティールの「ホロブルトプレッシャー」と同系の「ホロボルトブレイカー」を装備。 アンチゼーガ・マインディエに対しては全く無力で、アビスに敗れ消失する。 機体名の由来はインド神話のガルーダ。 ゼーガペイン・フリスベルグ 正規ガンナー:クリス 正規ウィザード:アーク(第7話 - 第11話) 搭乗ウィザード:メイイェン(第12話 - )、ミサキ・シズノ(第15話 - ) 標準装備:ホロニックライフル、ヘヴィシールド、スピードマイン 追加装備:ホロニックブレード(第8話) 光装甲の色は黄色。重武装重装備の陸戦タイプ。 アルティールの3倍の最大出力と、およそ2倍の活動時間を有している。重武装により低下した機動力をパワーでカバーしているが、このようなコンセプトで開発された機体の持つ操縦性の低下があるかは不明。他の機体とは異なり、光子翼は肩から出現する。 武装は一度に2発の弾丸を放つ「ホロニックライフル」、盾の「ヘヴィシールド」、ビーコンとしても使え、光子翼につけられている楕円形のホーミングミサイルを発射する「スピードマイン」、アルティールと同型の近接用武装「ホロニックブレード」。 ガンナーであるクリスは、ヘヴィシールドを使わず両手にホロニックライフルを装備することが多い。 機体名の由来は北欧神話のフリスベルグ。 ゼーガペイン・カラドリウス 搭乗ガンナー:ルーシェン(第1話)、メイウー(第4話)、AI、シマ(第17話) 搭乗ウィザード:メイウー(第1話)、AI、ミサキ・シズノ(第17話) 標準装備:ファランクスショット、ホロニックキャノン 通称ゼーガタンク。味方機へのQL補給を主な役目とする支援用マシンで、3機のゼーガをフルチャージできるほどのQL搭載量を誇る。その他、砲撃による戦闘支援や幻体サーバーのサルベージ作業など、様々な用途に活躍する。 ガンナーとウィザードは固定されておらず、状況に応じて選ばれたメンバーが搭乗する他、AIが搭乗することも多々ある。 機体名の由来は中世欧州の民間伝承の神鳥カラドリウス。 ゼーガペイン・ガルダゼロ 正規ガンナー:ルーシェン 正規ウィザード:メイウー 標準装備:不明 ドラマCDでルーシェンが搭乗していた機体で、光装甲の色は水色。オケアノスやドヴァールカー以外の艦で使用されている機体もある。21話の回想ではクロシオ、イリエが搭乗している。 ゼーガペイン・ジャターユ 正規ガンナー:カノウ・トオル 標準装備:不明 映画『ADP』に登場。光装甲の色は青色。カノウ・トオルが搭乗する機体。 機体名の由来はインド叙事詩のジャターユ。 なお、この他にも各艦ごとに光装甲のカラーの違うゼーガペインが確認できる。 ゼーガファイター 標準装備:ホロブレッドポッド、ホロニックディガー(喪失の扉) 戦闘機型の小型機。小説版に設定はあり、映画『ADP』で映像化された。 『ADP』ではオケアノスがジフェイタス攻略の際に、遊撃用として6機投入されるものの全てが未帰還。
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