プロレスを題材としたフィクション作品
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/30 04:25 UTC 版)
「プロレス」の記事における「プロレスを題材としたフィクション作品」の解説
洋の東西を問わずトッププロレスラーは社会の中で多くの名声も獲得してきたが、年月を重ねるごとに音楽や芸能、さらには執筆、ビジネス、政治、評論等の分野にまでキャリアを広げ、プロレスに興味をもたない人々にも人物として知られるようなレスラーも多く生まれてきた。逆に他のスポーツ選手や一般的なポップカルチャーの著名人も短期間ではあるがプロレスに参戦するなどの現象もある。そうした初期の典型的な例として、アメリカでの1980年代のプロレスブーム(en:1980s_professional_wrestling_boom)から端を発したプロレスとMTVを組み合わせたロックン・レスリング・コネクション(Rock 'n' Wrestling Connection)が知られる。 プロレスは一般的な素材として文化でおなじみの比喩やインターネットミームにも活用され、パロディーを使って他の作品の中で描かれることも多い。 これまでキャラクターのプロレスラーを主人公として描いた多くのテレビ番組や映画が世界各地で制作されている。たとえば、Ready to Rumble、からルチャシネマ(ムーチャ・ルーチャ!、ナチョ・リブレ 覆面の神様、そしてエル・サントの映画シリーズ=俗にサント映画という、他)など、多岐にわたる。 1950年のフィルム・ノワールであるジュールズ・ダッシン監督、リチャード・ウィドマークとジーン・ティアニー主演『街の野獣』はロンドンのプロモーターが規模を拡大しようとしているという話をして、本物のプロレスラーであるスタニスラウス・ズビシュコが出演した試合を特集している。 プロレスラーについての2008年の映画「レスラー」はヴェネツィア映画祭金獅子賞、ゴールデングローブ賞主演男優賞を受賞しているほか、オスカーのいくつかの部門にもノミネートされた。ゴージャスなレスリングの女性のプロモーションに基づいた2017年のテレビシリーズ『GLOW: ゴージャス・レディ・オブ・レスリング』は、第70回プライムタイム・エミー賞で傑出したコメディシリーズ部門へのノミネートなど、高い評価を得た。 プロレスの世界を舞台にした舞台劇も制作されている。たとえば『バロン』は、バロン・フォン・ラシクとして知られる実際のパフォーマーレスラーの人生を語るコメディである。『From Parts Unknown ...』は、架空のレスラーの興亡についての物語で、賞にもノミネートされたカナダのドラマである。 2009年のサウスパークのエピソード『WTF』は、プロレスメロドラマで構成されたアニメーションである。 ディズニー・チャンネルシリーズの主人公の一人キム・ポッシブルはプロレスの大ファンであり、実際にエピソードで取り上げられた(2人の元WWEレスラーがエピソードで取り上げられた)。 ドキュメンタリー映画の製作者はときにレスラーの生活と、その職業がレスラーとその家族に与える影響を提示してきた。1999年の劇場ドキュメンタリー「ビヨンド・ザ・マット(Beyond_the_Mat)」は、引退間近のレスラーであるテリー・ファンク、全盛期のミック・フォーリー、恩恵から転落した元スターのジェイク・ロバーツ、ビジネスに参入しようとしているレスリング学校の学生に焦点を当てている。 MTVのドキュメンタリーシリーズ『en:TrueLife』は、「私はプロレスラーです」と「私はプロレスラーになりたい」というタイトルの2つのエピソードを特集。その他のドキュメンタリーでは『プロレスの秘密の世界』(The Secret World of Professional Wrestling )をThe Learning Channel、『Hitman Hart:Wrestling with Shadows』をA&Eによって制作された。 2005年に発表された『en:Lipstickand Dynamite、Piss and Vinegar:The First Ladies of Wrestling』は、20世紀を通じて女性のレスリングの発展を記録したものである。他にReal_Sports_with_Bryant_Gumbel(ブライアントガンベルのリアルスポーツ)やHBOでも数回紹介されている。 ほかに『en:Bloodstained Memoirs』はクリス・ジェリコ、ロブ・ヴァン・ダム、ロディ・パイパーなどのプロレスラーのキャリアを調査したドキュメンタリーで、第22回(1991年)大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した井田真木子の『プロレス少女伝説』は長与千種、神取しのぶ、天田麗文、デブラ・ミシェリーらの足跡をたどり、1980年代に熱狂的なブームとなった女子プロレスの文化を通したルポである。 (作品例)
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