フランス軍の侵攻とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > フランス軍の侵攻の意味・解説 

フランス軍の侵攻

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 02:08 UTC 版)

アレクサンデル6世 (ローマ教皇)」の記事における「フランス軍の侵攻」の解説

教皇は自らの地位を手にいれる為にあらゆる同盟結んだが、孤立恐れ余りフランス王シャルル8世助け求めた。さらにナポリ王フェルディナンド1世孫娘イザベッラを娶わせたミラノ公ジャン・ガレアッツォとの提携を図るようになると、シャルル8世そそのかしてナポリ王国を狙わせている。アレクサンデル6世外交政策二重政策であった一例挙げれば、自らと一族地位を脅かすナポリ王国弱体化狙いながらも、スペイン干渉受けた為に1493年7月ナポリ王国およびオルシーニ家和平協定結んでいる。協定履行一環として教皇息子ホフレはフェルディナンド1世孫娘ドーニャ・サンチャと結婚したアレクサンデル6世教皇庁を完全に掌握する為、自分の息のかかった12人の新枢機卿任命した。その中には僅か18歳に過ぎなかった息子チェーザレや、教皇愛人ジュリア・ベッラの兄アレッサンドロ・ファルネーゼ(後の教皇パウルス3世)も含まれていた。この教皇自身息子枢機卿任命教皇庁ゆるがすスキャンダルとなったが、文句つけようのない人物幾人登用され列強ポスト分配する等の工夫によって非難をうまくかわした。 そんな時、1494年1月25日ナポリ王フェルディナンド1世が世を去り息子アルフォンソ2世が後を継いだフランス王シャルル8世は自らのナポリ王継承主張したが、教皇がこれを認めなかった為フランス軍イタリア侵攻引き起こした教皇1494年7月にはアルフォンソ2世継承承認し領土引き換えナポリ王国手を組んだ各地フランス軍進撃への備えがなされ、ナポリ王国軍は陸上ではフランス勢に味方していたミラノ攻撃し海上では艦隊によってジェノヴァ攻囲した。 しかし、教皇軍とナポリ軍はどちらの戦闘にも敗北し9月8日アルプス越えたフランス軍ミラノ軍と合流果たした教皇領内に混乱起きると、オルシーニ家軍勢フランス側についてオスティア攻めたシャルル8世南下続けフィレンツェ通って11月ローマへ向かったアレクサンデル6世たまらずアスカニオ・スフォルツァに助け求め、さらにオスマン帝国にまで救援求めた。彼はなんとか軍勢をかき集めてローマ守備しようとした統制がとれず、オルシーニ家居城フランス軍提供する始末であった。ここに至って教皇抵抗諦め12月31日にはシャルル8世フランス派の枢機卿団フランス軍と共にローマ入城したアレクサンデル6世はついに汚職の廉で退位させられ公会議召集され断罪されるのかと恐れおののいたが、シャルル8世強い影響力持っていたサンマロ司教枢機卿位と引きかえに抱き込む事に成功したシャルル8世教皇退位求めない代わりに教皇使節という名目チェーザレ差し出してナポリ向かわせる事、オスマン帝国へのカードとなるジェム引き渡す事、軍港チヴィタヴェッキアフランス割譲する事などの条件呑んだ。なお、ローヴェレオスティアからパリ亡命し、この遠征フランス軍同行していたが、アレクサンデル6世和解ローマへ戻った1495年1月28日シャルル8世ナポリ王国目指しジェムチェーザレ伴ってローマ出発したチェーザレ道中脱走成功しスポレート逃げ込んだフランス軍勢い前にナポリ王国抵抗する術がなく、あっさりフランス軍軍門下りナポリ王逃走した

※この「フランス軍の侵攻」の解説は、「アレクサンデル6世 (ローマ教皇)」の解説の一部です。
「フランス軍の侵攻」を含む「アレクサンデル6世 (ローマ教皇)」の記事については、「アレクサンデル6世 (ローマ教皇)」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「フランス軍の侵攻」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「フランス軍の侵攻」の関連用語

フランス軍の侵攻のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



フランス軍の侵攻のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのアレクサンデル6世 (ローマ教皇) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS