パッショーネの重要人物
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ディアボロ 声 - 宮本充 / 森川智之 / 小西克幸 イタリアの裏社会を牛耳るギャング組織「パッショーネ」の「ボス」として頂点に君臨する男。その人物像は組織内ですら徹底的に秘匿されている謎の人物。スタンドは時間を消し飛ばす能力を持つ「キング・クリムゾン」。二重人格で「ドッピオ」という別の魂と姿を持っており、隠れ蓑に暗躍する。 スタンド名は北米版では"Emperor Crimson"(エンペラー・クリムゾン)と改名されている。 詳細は「ディアボロ (ジョジョの奇妙な冒険)」を参照 ヴィネガー・ドッピオ 声 - 宮本充 / 石田彰 / 斉藤壮馬 十代の少年。性格は小心者で、キレると凶暴さが見えるものの、ギャングにはまったく見えない。 その正体は、「ボス」ディアボロが持つ、もう一つの人格・魂。ドッピオは己の二重人格を知らず、自分はボス最大の腹心であると思いこんでいる。魂が肉体に作用して、ディアボロのときとドッピオのときで外見上の顔や体格がまるで別人に切り替わる。ディアボロの隠れ蓑であり、ドッピオはボスから(妄想の)電話で指示を受けて行動する。 ボスのスタンド能力「キング・クリムゾン」を借りて、限定的に使用することができる。最大の真価たる、時を飛ばして回避するという能力を使うことができない。 テレビアニメ21話では、役名が「電話の声」になっている。 詳細は「ディアボロ (ジョジョの奇妙な冒険)」を参照 ポルポ 声 - 岸祐二 / なし / 石川英郎 組織「パッショーネ」のネアポリス地区幹部。とてつもない肥満体の巨漢。身動きできない自分の身を護るため、ワザとネアポリス刑務所に入っており、そこから外部に指示を出している。刑務所の刑務官にも影響力があり、独房は高級食材や著名作家の絵画、果ては爆弾や銃器の所有までも許されるなど、完全にスイートルームと化している。ボス直々の命令を受けることがあり、それも「スタンド使いに関する任務のみ」という特別な立場にあった。 普段は知的でユーモアを交えた意外な話し口をしているが、その本性は冷酷、かつ他者を完全に見下したものであり、はっきり言って性格は悪い。 パッショーネへの入団希望者の試験官も努めている。課題の内容は一定ではないそうだが、ジョルノのときは「ポルポより点火状態で渡されたライターの炎を24時間消火しないよう守る」という信頼試験であった。遂行中に発現したスタンド「ブラック・サバス」が無関係の老人の命を奪ったことでジョルノの怒りを買う。ジョルノの入団を認めた際に独房内の拳銃一丁がゴールド・エクスペリエンスの手で密かにバナナに変化されられており、翌日にそのバナナを食べようとして自ら拳銃の引き金を引いて死亡。 検視捜査では完全に自殺とされ、組織内でも自殺を疑われなかった。ブチャラティだけはジョルノが何かをしたと察しているようではあったが「ポルポは死んで当然のことをしていた男だからな」と詮索しなかった。ギャングの世界では上下関係が絶対的なものであるにも関わらず、ブチャラティは始終ポルポのことを呼び捨てにしており、葬式にも全く出るつもりがなく真っ先に隠し財産を探しに行っている。これらのことから、ポルポを快く思っていなかったことが伺える。 6億円(テレビアニメ版では100億リラ)の隠し財産を持っており、ブチャラティに命じて安全な所に隠させていた。 テレビアニメ版ではギアッチョの台詞からネアポリス地区を主とする賭場の運営を一任されていたことが語られており、莫大な資産を持っていた模様。ブラック・サバス 【破壊力 - E(押さえつける力はA) / スピード - A / 射程距離 - A / 持続力 - A / 精密動作性 - E / 成長性 - E】 影の中を自在に移動し、捕えた人間の魂またはスタンドを引きずり出して、口内に内蔵されたスタンドの才能を引き出す「矢」で突き刺すスタンド。才能が無い人間の魂は「矢」に貫かれると死亡する。上述のポルポのライターの炎が消えた後に「再点火」した際に発生する影から出現し、再点火を見たものを無差別に攻撃するように設定されている。完全な自動操縦タイプで、発動そのものがポルポの意思とは無関係であり、たとえ破壊されようとポルポには一切ダメージは伝わらないどころか、スタンドが戦っていることにすら気づくことはない。日光が弱点であり、日光に曝されると蒸発するように消えるが、たとえ倒したとしても一時的に姿を消すだけであり、ライターを再点火すると何度でも現れる。 デザインのイメージは映画『カサノバ』に登場するようなヴェネツィアの仮装カーニバルの衣装と死神。 スタンド名は北米版では"Shadow Sabbath"(シャドウ・サバス)と改名されている。 ペリーコロ 声 - 伊藤健太郎 / なし / 辻親八 組織「パッショーネ」の老幹部。ブチャラティの上納金(ポルポの遺産)を受け取りにカプリ島に現れ、彼の幹部への昇進を告げると共に、ボスからの指令「娘の警護」の任務を与えた。スタンド能力はない。 組織に忠実で、最後はミスター・プレジデントの中で秘密保持のために自殺した。なお彼の自殺は命令によるものだが、組織のおかげで余生を謳歌できた彼に迷いはなく、笑顔のまま死んでいった。彼が自殺したという事実を知ったブチャラティが最後まで「ペリーコロさん…」と敬語をつけたまま思わず呟いていることから、ブチャラティは彼に本音の敬意を払っており、組織内では人望もあったことが伺える。 小説『恥知らずのパープルヘイズ』ではフルネームがヌンツィオ・ペリーコロとされており、ジャンルッカという名の息子がいたことも明らかになっている。
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