ハンバーグ師匠
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 00:45 UTC 版)
井戸田が漫談スタイルで扮するカウボーイ(ガンマン)風のキャラクター。カウボーイハットと黄色のチェック柄シャツ、ジーンズといった扮装で、腰のガンベルトには巨大なフォークとナイフを挿している。 出囃子は、当初は映画『荒野の七人』のテーマを使用していたが、現在はリズムを似せたオリジナル曲を使用している。 最初に「この街も、すっかり変わったなぁ」と言いつつ観客を見つめ「どうした?付け合わせのミックスベジタブルを見るような目で見つめて…忘れちまったかい?俺だよ俺、ハンバーグだよ!」と自己紹介の後、「腹ぺこの皆さんにアツアツの鉄板ジョーク、まずは100グラムから」と言ってネタに入る(以降、1ネタ毎に100グラムずつ増える)。 ハンバーグにまつわる駄洒落や掛詞を織り込んだジョークを飛ばした後、1ネタの最後のブリッジ的な物として、「ジャーン」という短いファンファーレとともに(主に屋外ロケなど効果音が使えない場合は、自ら持参したヴィブラスラップを鳴らす)目を見開いた表情で「ハンバーグ!」と叫ぶ。バリエーションとして、ネタの途中に突然効果音が流れて「ハンバーグ!」と絶叫する「フライング・ハンバーグ」というパターンもある。 稀に、突然銃声が鳴り響いてその場に倒れたと思ったら、おもむろに起き上がりつつ胸ポケットから穴の開いた作り物のハンバーグを出して「またコイツ(ハンバーグ)に助けられちまったぜ」と言うネタもある。 2、3ネタ演じた後、締めとして突然アントニオ猪木風に「元気ですか!」と叫び、「どうでしたか、今日のアツアツ鉄板ジョークは?(または「今日のジョークの焼き加減は?」)ご唱和ください、いくぞっ!7、8、9、ジュ〜…」と両手のひらを客に向ける(数字の10の意味)。また「ありがとう、いや、ありがジュ〜」と挨拶することもある。 このネタが誕生したのは『笑いの金メダル』(ABCテレビ)でのピンネタコーナーで、かつてラ・ママ新人コント大会で苦し紛れに言った「俺だよ俺、ハンバーグだよ!」というセリフを思い出し、ネタに仕立て上げたものである。そこでは不発だったものの、ひな壇に戻った時に共演のたむらけんじより「あんなにスベッて帰ってこれるなんてハートが師匠クラスやな、まさにハンバーグ師匠や」と言われたことをきっかけに、同番組の制作会議に呼ばれスタッフ内で好評だったことから、小沢やスタッフの協力のもと「ハンバーグ師匠」という独立したキャラクターが完成した。 このネタの初期は、相方の小沢一敬が「ハンバーグ師匠の愛弟子・ライス坊や」というキャラクターで一緒に登場し、「この街に、ハンバーグ師匠が帰ってきた!」とハンバーグ師匠を呼び込む「ハンバーグライス」というコンビ芸だった。しかし、ネタが始まると小沢はただ横で見ているだけというスタンスだったため「俺、いらないよな」と思ったことから、次第にフェードアウトして現在のピン芸となった。小沢扮するライスはハンバーグ師匠とは逆の超ローテンションで登場することが多く、「どした?お前、テンションが半ライスだな。大盛り(全盛り)で来い!」と発破をかけるのがお決まりとなっていた。 ハンバーグ師匠のキャラは上記の笑いの金メダルの終了と同時に自然消滅していたが、小沢が漫才への情熱を失いコンビとして低迷していた時期に「小沢にネタをやる魅力をもう一度思い出してもらおう」との思いから復活させた。 ハンバーグ師匠でありながら下記のカジサックとのコラボ企画をやるまで一度もハンバーグを作ったことがなかった。 2012年4月5日放送の『お笑いジャッジポイント』では佐々木優介(磁石)の扮する弟子・ミートボールボーイが登場している(MCの山崎弘也(アンタッチャブル)と若林正恭(オードリー)曰く「先輩だからって何やっていい訳でもない」「こんな後輩を辛い目に遭わせて」「磁石でちゃんとやってるんだから」「『THE MANZAI』で決勝にも行ったのに、今まで積み上げてきた磁石でのツッコミが、ミートボールという物で煮崩れを起こしてる」)。 2019年10月2日にYouTubeチャンネル「ハンバーグ師匠のミュージックライフ」を開設。2020年4月にアンジャッシュ・渡部建とのコラボ動画を配信している。Wikipediaの当項目を検証する企画では、「ハンバーグ師匠の生みの親」たむらけんじに電話でインタビューもしている。たむら本人は命名した時のことを全く覚えていなかった。 井戸田とハンバーグ師匠はあくまでも別人格のキャラ設定とされており、ハンバーグ師匠が井戸田の話題に触れる際は「友人の井戸田君」と称している。 2022年3月より、飲食店チェーン『やっぱりステーキ』の1000万食達成記念キャンペーン応援隊長に就任。店舗では期間限定メニュー「師匠バーグ」の他、本人提案による「ハンバーグ師匠なりきりキャンペーン」を実施し話題を呼んだ。
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