ハイエース・レジアスとは? わかりやすく解説

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トヨタ・レジアス

(ハイエース・レジアス から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/10 19:02 UTC 版)

トヨタ・ハイエースレジアス/レジアス
RCH4#W/RCH42V/
KCH4#G/KCH4#W/LXH4#V型
ハイエースレジアス
ハイエースレジアス ウインドツアラー
レジアス フロント
概要
別名 トヨタ・ツーリングハイエース
トヨタ・グランビア(初代)
トヨタ・グランドハイエース
販売期間 1997年 - 1999年(ハイエースレジアス)
1999年 - 2002年(レジアス)
ボディ
乗車定員 7/8人
ボディタイプ 4/5ドアミニバン
駆動方式 後輪駆動/四輪駆動
パワートレイン
エンジン 2.7 L 直4 DOHC 3RZ-FE型
3.0 L 直4 OHCターボディーゼル 1KZ-TE型
2.0 L 直4 OHC 1RZ-E型
3.0 L 直4 OHC 5L型
最高出力 3RZ-FE型
107 kW (145 PS)/4,800 rpm
1KZ-TE型
96 kW (130 PS)/3,600 rpm[1]
103 kW (140 PS)/3,600 rpm[2]
1RZ-E型
81 kW (110 PS)/5,200 rpm[3]
5L型
67 kW (91 PS)/4,000 rpm[3]
最大トルク 3RZ-FE型
228 N·m (23.2 kgf·m)/3,600 rpm
1KZ-TE型
289 N·m (29.5 kgf·m)
/2,000 rpm[1]
343 N·m (35.0 kgf·m)
/2,000 rpm[2]
1RZ-E型
167 N·m (17.0 kgf·m)
/2,600 rpm[3]
5L型
191 N·m (19.5 kgf·m)
/2,400 rpm[3]
変速機 4速AT
サスペンション
ダブルウィッシュボーン式
セミトレーリングアーム式
車両寸法
ホイールベース 2,985 mm
全長 4,695 mm[1][3]
4,750 mm[2]
4,795 mm[4]
全幅 1,695 mm/1,710 mm[4]
全高 1,965 mm (FR車)
1,995 mm (4WD車)
2,025 mm (ハイエースレジアスウインドツアラー FR車)
2,055 mm (ハイエースレジアスウインドツアラー 4WD車)
車両重量 1,780-2,120 kg
その他
最小回転半径 5.5-6.3 m
新車登録台数の累計 10万2123台[5]
系譜
後継 トヨタ・ツーリングハイエース
(トヨペット店のみ)

トヨタ・エスクァイア
※登場まで約14年の空白期間あり
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レジアスREGIUS)は、トヨタ自動車が製造・販売していたハイエースをベースとするワンボックス型ミニバンである。1995年平成7年)に発売されたグランビアを基本に、全長と全幅を縮小した実質的な姉妹車である。

ハイエースレジアス

  • 1997年(平成9年)4月8日にハイエース レジアスHIACE REGIUS)として登場した。5ナンバーサイズでグランビアよりも車体が一回り小さく、ディーゼル車は一部モデルを除き5ナンバー登録である。また、商用モデルは「ハイエースレジアスバン」という車名で同年6月に販売が開始された。
型式一覧
ワゴン バン 備考
駆動方式 2WD 4WD 2WD 4WD
ガソリン E-RCH41W E-RCH47W E-RCH42V -
ディーゼル KD-KCH40G KD-KCH46G KG-LXH43V KG-LXH49V
KD-KCH40W KD-KCH46W - - ウィンドツアラー

ワゴンの大きな特徴として、メーカーオプションでフロントシート以外の全シートを欧州製ミニバンのような脱着式に変更でき、ユーザーが自由に外して商用車並みの荷室容積を作る事が出来た。また、内装の質感はグランビアに勝る点が多く(同年のマイナーチェンジでグランビアも内装を中心に手が入れられた)、最上級グレードのG EXパッケージにはグランビアより高額なプライスタグ(グランビア2.7 2WDツインムーンルーフ 発売当初338万7,000円→1998年6月323万2,000円、ハイエースレジアス380万8,000円)が付けられた。これは、それまでのトヨタの最上級1BOXとして君臨したハイエースの実質的な後継車という役割も担っていたためである(実際にはハイエースワゴンも併売された)。テレビCMには宇崎竜童が出演した。また、スポーティーグレードの「ウインドツアラー」も設定された。ややおとなしい外観の標準グレードに比べ、メッシュグリルやエアロパーツで精悍さを演出し、内装も標準グレードと差別化されていた。

  • 1997年(平成9年)8月28日 - 特別仕様車として、車体色に「スーパーホワイトII」を採用した「ウインドツアラー ホワイトバージョン」を設定する。
  • 1998年(平成10年)5月11日 - 一部改良。レジアスGにガソリン2.7 L 4WD車を追加するとともに、デュアル(両側)スライドドアを新たに設定。また、レジアスにオートエアコン、リアスポイラー、スライドドアイージークローザーなどを標準装備した。この時、メーカーオプションのマルチAVステーションを選択した場合は装着位置がセンタークラスター上部となる。なお、この頃からテレビCMには東幹久が出演。

レジアス

  • 1999年(平成11年)
    • 8月3日 - グランビアと共にハイエースレジアスはワゴンのマイナーチェンジを行い、バンも一部改良を受ける。
    ビスタ店(現・ネッツ店沖縄県は沖縄トヨペットの扱い)とトヨペット店の併売からビスタ店の専売とするとともに、車名の「ハイエース」が取れて『レジアス』(「レジアスワゴン」「レジアスバン」)となり、レジアスワゴンのスポーティーグレードである「ウインドツアラー」については、トヨペット店でも『ツーリングハイエース』として販売することになる。
    このマイナーチェンジでは、当時、Lクラスミニバンの中で好調な販売を維持していた日産・エルグランドを意識した意匠を取り入れ、フロントグリルが大型化され押し出しの強いものとなり、ヘッドランプリアコンビランプの形状変更が行なわれた。バンパー形状も変更され、全幅を除いて全車3ナンバーサイズとなる。また、2.7 Lガソリンエンジンへの電子制御ATの採用、3.0 Lディーゼルターボ車はインタークーラーの装着により出力が向上した。G・G EXパッケージのデュアルスライドドア車は7人乗り、4ドア車は8人乗りのみとなり、内装はステアリングホイールの形状変更(形状はグランビアと同様)、ナビゲーション(ワイドマルチAVステーション)がDVD方式となり、オーディオ位置が全車センタークラスター上部(レジアスバンを除く)とするなど変更点は多い。
    • 10月5日 - トヨタモデリスタインターナショナルは、豪華装備を加えたモデリスタバージョンとして「ハイルーフラウンジ」を発表した。ベース車より175 mm嵩上げされたハイルーフを採用して室内空間を拡充させたほか、樹脂製木目調パネルや上質な室内照明などを採用しているA仕様と、標準内装のB仕様がある。メーカーオプションとして本革シートと木目調パネル、販売店オプションとして225/50R17タイヤ(ブリヂストン・G'GRID)&アルミホイール(3種類から選択)、TRD製ローダウンサスペンションキット(2000年1月発売)を用意する。
    • 12月24日 - VCパッケージをベースとした特別仕様車「V プレジャーサルーン」を発売した。専用ストライプ、熱線反射濃色グリーンガラス(リアサイド・リアクウォーター・バックドア)、前席センターテーブル、ワイヤレスドアロックリモートコントロールなどを採用し装備を充実。
  • 2000年(平成12年)
    特別仕様車「V プレミアムエディション」を追加する。VLパッケージをベースにフロントウインドシールドブロンズガラス(トップシェード付)、フロントサイドドアブロンズガラス、熱線反射濃色ブロンズガラス(リアサイド・リアクウォーター・バックドア)、特別外装色(メーカーオプション)、専用ストライプ、専用シート表皮&トリム表皮、本革&木目調ステアリングホイール、コンライト(オートライト機能)などを特別装備した。
    • 12月1日 - 福祉改造車両の「ウェルキャブ」シリーズを一部改良した。サイドリフトアップシート車に、シートの回転から昇降までの動作を全自動で行うタイプを新設定した。また、車いす仕様車は車いす固定装置を改良した。
  • 2002年(平成14年)
    • 3月末 - 姉妹車種のツーリングハイエースと共に生産終了。以降、在庫分のみの販売となる。
    • 5月21日 - 姉妹車種のツーリングハイエースと共に販売終了した。

エンジン

搭載エンジンは直列4気筒のみで、ワゴンのガソリンは2.7L 直列4気筒 DOHC3RZ-FE型ディーゼルは3.0L OHC ターボ付きの1KZ-TE型であり、発売当初のグランビアと共通である。バンは、ガソリンが2.0Lの1RZ型、ディーゼルが3.0Lの5L型である。搭載位置もグランビアと同様、フロントエンジンの形をとる。

車名の由来

車名の「レジアス」はラテン語で「華麗な」、「すばらしい」という意味であり、スタイリッシュなボディと、華麗な走りをイメージして名づけられた。なお、レジアスの名称はハイエースの姉妹車で同じくトヨタビスタ店専売車種であったレジアスエースとして2020年まで残されていた。

脚注

  1. ^ a b c ハイエースレジアスの値。
  2. ^ a b c レジアスの値。
  3. ^ a b c d e ハイエースレジアスバン・レジアスバンの値。
  4. ^ a b ウインドツアラーの値。
  5. ^ デアゴスティーニジャパン週刊日本の名車第77号19ページより。

関連項目

外部リンク


ハイエースレジアス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/24 03:57 UTC 版)

トヨタ・レジアス」の記事における「ハイエースレジアス」の解説

1997年4月8日にハイエース レジアス(HIACE REGIUS)として登場した5ナンバーサイズグランビアよりも車体一回り小さくディーゼル車一部モデル除き5ナンバー登録である。また、商用モデルは「ハイエースレジアスバン」という車名同年6月販売開始された。 型式一覧ワゴンバン備考駆動方式2WD4WD2WD4WDガソリンE-RCH41W E-RCH47W E-RCH42V - ディーゼルKD-KCH40G KD-KCH46G KG-LXH43V KG-LXH49V KD-KCH40W KD-KCH46W - - ウィンドツアラー ワゴン大きな特徴として、メーカーオプションフロントシート以外のシート脱着式に変更でき、ユーザー自由に外して商用車並み荷室容積作る事が出来た。また内装質感グランビアより勝る点が多く同年マイナーチェンジグランビア内装中心に手が入れられた)、最上級グレードG EXパッケージにはグランビアより高額なプライスタググランビア2.7 2WDツインムーンルーフ 発売当初3387,000円→1998年6月323万2,000円、ハイエースレジアス3808,000円)が付けられた。これは、それまでトヨタ最上級1BOXとして君臨したハイエース実質的な後継車という役割担っていたためである(実際にハイエースワゴン併売された)。テレビCMには宇崎竜童出演したまた、スポーティーグレードの「ウインドツアラー」も設定された。ややおとなし外観標準グレード比べ、メッシュグリルやエアロパーツ精悍さを演出し内装標準グレード差別化されていた。 1997年8月28日 - 特別仕様車として、車体色に「スーパーホワイトII」を採用した「ウインドツアラー ホワイトバージョン」を設定する1998年5月11日 - 一部改良レジアスGに2.7L 4WD車を追加するとともに、デュアルスライドドアを新たに設定また、レジアスオートエアコンリアスポイラー、スライドドアイージークローザーなどを標準装備した。この時、メーカーオプションマルチAVステーション選択した場合装着位置がセンタークラスタ上部となる。なお、この頃からテレビCMには東幹久出演。 ハイエースレジアス リア ハイエースレジアス ウインドツアラー リア ハイエースレジアスバン4WD

※この「ハイエースレジアス」の解説は、「トヨタ・レジアス」の解説の一部です。
「ハイエースレジアス」を含む「トヨタ・レジアス」の記事については、「トヨタ・レジアス」の概要を参照ください。

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