トヨタ・レジアス
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/25 15:32 UTC 版)
| トヨタ・ハイエースレジアス/レジアス RCH4#W/RCH42V/ KCH4#G/KCH4#W/LXH4#V型 | |
|---|---|
|   
       ハイエースレジアス
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       ハイエースレジアス ウインドツアラー
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       レジアス フロント
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| 概要 | |
| 別名 | トヨタ・ツーリングハイエース トヨタ・グランビア(初代) トヨタ・グランドハイエース | 
| 製造国 |  日本 | 
| 販売期間 | 1997年 - 1999年(ハイエースレジアス) 1999年 - 2002年(レジアス) | 
| ボディ | |
| 乗車定員 | 7/8人 | 
| ボディタイプ | 4/5ドアミニバン | 
| 駆動方式 | 後輪駆動/四輪駆動 | 
| パワートレイン | |
| エンジン | 2.7 L 直4 DOHC 3RZ-FE型 3.0 L 直4 OHCターボディーゼル 1KZ-TE型 2.0 L 直4 OHC 1RZ-E型 3.0 L 直4 OHC 5L型 | 
| 最高出力 | 3RZ-FE型 107 kW (145 PS)/4,800 rpm 1KZ-TE型 96 kW (130 PS)/3,600 rpm[1] 103 kW (140 PS)/3,600 rpm[2] 1RZ-E型 81 kW (110 PS)/5,200 rpm[3] 5L型 67 kW (91 PS)/4,000 rpm[3] | 
| 最大トルク | 3RZ-FE型 228 N·m (23.2 kgf·m)/3,600 rpm 1KZ-TE型 289 N·m (29.5 kgf·m) /2,000 rpm[1] 343 N·m (35.0 kgf·m) /2,000 rpm[2] 1RZ-E型 167 N·m (17.0 kgf·m) /2,600 rpm[3] 5L型 191 N·m (19.5 kgf·m) /2,400 rpm[3] | 
| 変速機 | 4速AT | 
| サスペンション | |
| 前 | ダブルウィッシュボーン式 | 
| 後 | セミトレーリングアーム式 | 
| 車両寸法 | |
| ホイールベース | 2,985 mm | 
| 全長 | 4,695 mm[1][3] 4,750 mm[2] 4,795 mm[4] | 
| 全幅 | 1,695 mm/1,710 mm[4] | 
| 全高 | 1,965 mm (FR車) 1,995 mm (4WD車) 2,025 mm (ハイエースレジアスウインドツアラー FR車) 2,055 mm (ハイエースレジアスウインドツアラー 4WD車) | 
| 車両重量 | 1,780-2,120 kg | 
| その他 | |
| 最小回転半径 | 5.5-6.3 m | 
| 新車登録台数の累計 | 10万2123台[5] | 
| 系譜 | |
| 後継 | トヨタ・ツーリングハイエース(トヨペット店) トヨタ・アルファードV(ビスタ店) | 
レジアス(REGIUS)は、トヨタ自動車が製造・販売していたハイエースをベースとするワンボックス型ミニバンである。1995年(平成7年)に発売されたグランビアを基本に、全長と全幅を縮小した実質的な姉妹車である。
ハイエースレジアス
- 1997年(平成9年)4月8日にハイエース レジアス(HIACE REGIUS)として登場した。5ナンバーサイズでグランビアよりも車体が一回り小さく、ディーゼル車は一部モデルを除き5ナンバー登録である。また、商用モデルは「ハイエースレジアスバン」という車名で同年6月に販売が開始された。
| 型式一覧 | |||||
|---|---|---|---|---|---|
| ワゴン | バン | 備考 | |||
| 駆動方式 | 2WD | 4WD | 2WD | 4WD | |
| ガソリン | E-RCH41W | E-RCH47W | E-RCH42V | - | |
| ディーゼル | KD-KCH40G | KD-KCH46G | KG-LXH43V | KG-LXH49V | |
| KD-KCH40W | KD-KCH46W | - | - | ウィンドツアラー | |
ワゴンの大きな特徴として、メーカーオプションでフロントシート以外の全シートを欧州製ミニバンのような脱着式に変更でき、ユーザーが自由に外して商用車並みの荷室容積を作る事が出来た。また、内装の質感はグランビアに勝る点が多く(同年のマイナーチェンジでグランビアも内装を中心に手が入れられた)、最上級グレードのG EXパッケージにはグランビアより高額なプライスタグ(グランビア2.7 2WDツインムーンルーフ 発売当初338万7,000円→1998年6月323万2,000円、ハイエースレジアス380万8,000円)が付けられた。これは、それまでのトヨタの最上級1BOXとして君臨したハイエースの実質的な後継車という役割も担っていたためである(実際にはハイエースワゴンも併売された)。テレビCMには宇崎竜童が出演した。また、スポーティーグレードの「ウインドツアラー」も設定された。ややおとなしい外観の標準グレードに比べ、メッシュグリルやエアロパーツで精悍さを演出し、内装も標準グレードと差別化されていた。
- 1997年(平成9年)8月28日 - 特別仕様車として、車体色に「スーパーホワイトII」を採用した「ウインドツアラー ホワイトバージョン」を設定する。
- 1998年(平成10年)5月11日 - 一部改良。レジアスGにガソリン2.7 L 4WD車を追加するとともに、デュアル(両側)スライドドアを新たに設定。また、レジアスにオートエアコン、リアスポイラー、スライドドアイージークローザーなどを標準装備した。この時、メーカーオプションのマルチAVステーションを選択した場合は装着位置がセンタークラスター上部となる。なお、この頃からテレビCMには東幹久が出演。
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    ハイエースレジアス リア
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    ハイエースレジアス ウインドツアラー リア
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    ハイエースレジアスバン4WD
レジアス
- 1999年(平成11年) 
    - 8月3日 - グランビアと共にハイエースレジアスはワゴンのマイナーチェンジを行い、バンも一部改良を受ける。
 - ビスタ店(現・ネッツ店・沖縄県は沖縄トヨペットの扱い)とトヨペット店の併売からビスタ店の専売とするとともに、車名の「ハイエース」が取れて『レジアス』(「レジアスワゴン」「レジアスバン」)となり、レジアスワゴンのスポーティーグレードである「ウインドツアラー」については、トヨペット店でも『ツーリングハイエース』として販売することになる。
- このマイナーチェンジでは、当時、Lクラスミニバンの中で好調な販売を維持していた日産・エルグランドを意識した意匠を取り入れ、フロントグリルが大型化され押し出しの強いものとなり、ヘッドランプやリアコンビランプの形状変更が行なわれた。バンパー形状も変更され、全幅を除いて全車3ナンバーサイズとなる。また、2.7 Lガソリンエンジンへの電子制御ATの採用、3.0 Lディーゼルターボ車はインタークーラーの装着により出力が向上した。G・G EXパッケージのデュアルスライドドア車は7人乗り、4ドア車は8人乗りのみとなり、内装はステアリングホイールの形状変更(形状はグランビアと同様)、ナビゲーション(ワイドマルチAVステーション)がDVD方式となり、オーディオ位置が全車センタークラスター上部(レジアスバンを除く)とするなど変更点は多い。
 - 10月5日 - トヨタモデリスタインターナショナルは、豪華装備を加えたモデリスタバージョンとして「ハイルーフラウンジ」を発表した。ベース車より175 mm嵩上げされたハイルーフを採用して室内空間を拡充させたほか、樹脂製木目調パネルや上質な室内照明などを採用しているA仕様と、標準内装のB仕様がある。メーカーオプションとして本革シートと木目調パネル、販売店オプションとして225/50R17タイヤ(ブリヂストン・G'GRID)&アルミホイール(3種類から選択)、TRD製ローダウンサスペンションキット(2000年1月発売)を用意する。
- 12月24日 - VCパッケージをベースとした特別仕様車「V プレジャーサルーン」を発売した。専用ストライプ、熱線反射濃色グリーンガラス(リアサイド・リアクウォーター・バックドア)、前席センターテーブル、ワイヤレスドアロックリモートコントロールなどを採用し装備を充実。
 
- 2000年(平成12年) 
    - 特別仕様車「V プレミアムエディション」を追加する。VLパッケージをベースにフロントウインドシールドブロンズガラス(トップシェード付)、フロントサイドドアブロンズガラス、熱線反射濃色ブロンズガラス(リアサイド・リアクウォーター・バックドア)、特別外装色(メーカーオプション)、専用ストライプ、専用シート表皮&トリム表皮、本革&木目調ステアリングホイール、コンライト(オートライト機能)などを特別装備した。
 
- 2002年(平成14年) 
    - 3月末 - 姉妹車種のツーリングハイエースと共に生産終了。以降、在庫分のみの販売となる。
- 5月21日 - アルファードの登場により姉妹車種のツーリングハイエースと共に販売終了した。
 
-  
     
    リア
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    レジアスバン
エンジン
搭載エンジンは直列4気筒のみで、ワゴンのガソリンは2.7L 直列4気筒 DOHCの3RZ-FE型、ディーゼルは3.0L OHC ターボ付きの1KZ-TE型であり、発売当初のグランビアと共通である。バンは、ガソリンが2.0Lの1RZ型、ディーゼルが3.0Lの5L型である。搭載位置もグランビアと同様、フロントエンジンの形をとる。
車名の由来
車名の「レジアス」はラテン語で「華麗な」、「すばらしい」という意味であり、スタイリッシュなボディと、華麗な走りをイメージして名づけられた。なお、レジアスの名称はハイエースの姉妹車で同じくトヨタビスタ店専売車種であったレジアスエースとして2020年まで残されていた。
脚注
関連項目
- トヨタ・ハイエース
- トヨタ・グランビア
- トヨタ・グランドハイエース
- トヨタ・ツーリングハイエース
- トヨタ・エスクァイア - トヨペット店ではハイエースレジアスの販売終了以来となる5ナンバーサイズのワンボックスミニバン。
外部リンク
ハイエースレジアス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/24 03:57 UTC 版)
「トヨタ・レジアス」の記事における「ハイエースレジアス」の解説
1997年4月8日にハイエース レジアス(HIACE REGIUS)として登場した。5ナンバーサイズでグランビアよりも車体が一回り小さく、ディーゼル車は一部モデルを除き5ナンバー登録である。また、商用モデルは「ハイエースレジアスバン」という車名で同年6月に販売が開始された。 型式一覧ワゴンバン備考駆動方式2WD4WD2WD4WDガソリンE-RCH41W E-RCH47W E-RCH42V - ディーゼルKD-KCH40G KD-KCH46G KG-LXH43V KG-LXH49V KD-KCH40W KD-KCH46W - - ウィンドツアラー ワゴンの大きな特徴として、メーカーオプションでフロントシート以外の全シートを脱着式に変更でき、ユーザーが自由に外して商用車並みの荷室容積を作る事が出来た。また内装の質感はグランビアより勝る点が多く(同年のマイナーチェンジでグランビアも内装を中心に手が入れられた)、最上級グレードのG EXパッケージにはグランビアより高額なプライスタグ(グランビア2.7 2WDツインムーンルーフ 発売当初338万7,000円→1998年6月323万2,000円、ハイエースレジアス380万8,000円)が付けられた。これは、それまでのトヨタの最上級1BOXとして君臨したハイエースの実質的な後継車という役割も担っていたためである(実際にはハイエースワゴンも併売された)。テレビCMには宇崎竜童が出演した。また、スポーティーグレードの「ウインドツアラー」も設定された。ややおとなしい外観の標準グレードに比べ、メッシュグリルやエアロパーツで精悍さを演出し、内装も標準グレードと差別化されていた。 1997年8月28日 - 特別仕様車として、車体色に「スーパーホワイトII」を採用した「ウインドツアラー ホワイトバージョン」を設定する。 1998年5月11日 - 一部改良。レジアスGに2.7L 4WD車を追加するとともに、デュアルスライドドアを新たに設定。また、レジアスにオートエアコン、リアスポイラー、スライドドアイージークローザーなどを標準装備した。この時、メーカーオプションのマルチAVステーションを選択した場合は装着位置がセンタークラスタ上部となる。なお、この頃からテレビCMには東幹久が出演。 ハイエースレジアス リア ハイエースレジアス ウインドツアラー リア ハイエースレジアスバン4WD
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