ニッコールオート(Nikkor Auto)
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「ニコンFマウントレンズの一覧」の記事における「ニッコールオート(Nikkor Auto)」の解説
ニッコールオートは、レンズ絞りと露出計(ニコンFボディに後付けされたニコンメーター) を連動させた自動絞り露出指示システムを世界で初めて確立したレンズ群である。非Ai、後にAi改造されたものもある。旧連動方式。自動絞り。フォーカシングユニット/フォーカシングユニットAU-1使用レンズは一部自動絞りではないものがあるため、便宜上当該節へ掲載しているので、こちらには掲載しない。 Fisheye-Nikkor Auto 8mm F2.8 (1970年8月発売) - 8群10枚。最短撮影距離0.3m。フィルターは5種内蔵。 Fisheye-Nikkor Auto 16mm F3.5 (1973年3月発売) - 5群8枚。最短撮影距離0.3m。フィルターは3種内蔵。 NIKKOR-UD Auto 20mm F3.5 (1968年1月発売) - 9群11枚。最短撮影距離0.3m。アタッチメントはφ72mm P=0.75ねじ込み。清水義之設計。 NIKKOR-N Auto 24mm F2.8 (1967年8月発売) - 7群9枚。世界で初めて近距離補正方式を採用し最短撮影距離0.3m。アタッチメントはφ52mm P=0.75ねじ込み。清水義之設計。 NIKKOR-H Auto 2.8cm F3.5 / 28mm F3.5 (1960年3月発売) - 6群6枚。最短撮影距離0.6m。アタッチメントはφ52mm P=0.75ねじ込み。脇本善司設計。 NIKKOR-O Auto 35mm F2 (1965年12月発売) - 6群8枚。最短撮影距離0.3m。アタッチメントはφ52mm P=0.75ねじ込み。 NIKKOR-S Auto 3.5cm F2.8 / 35mm F2.8 (1959年8月発売) - 前期型はテッサー型の前に凹面レンズを追加し逆望遠化した5群7枚、後にダブルガウス型の前に凹面レンズを追加し球面収差、コマ収差、像面湾曲等を低減した6群7枚に設計変更された。最短撮影距離0.3m。アタッチメントはφ52mm P=0.75ねじ込み。 GN Auto NIKKOR 45mm F2.8 (1969年3月発売) - テッサー型3群4枚。最短撮影距離0.8m。アタッチメントはφ52mm P=0.75ねじ込み。スピードライトのガイドナンバーに絞りとピントリングが連動する機構がつき、このためピントリングの回転方向が普通のレンズと逆で、また一般的なヘリコイドでなくカムによる。 NIKKOR-S Auto 50mm F1.4 (1962年3月発売) - 5群7枚。最短撮影距離0.6m。アタッチメントはφ52mm P=0.75ねじ込み。Nikkor-S Auto 5.8cm F1.4の後継。清水義之設計。 NIKKOR-H Auto 50mm F2 (1964年1月発売) - 4群6枚。最短撮影距離0.6m。アタッチメントはφ52mm P=0.75ねじ込み。 NIKKOR-S Auto 5cm F2 / 50mm F2 (1959年6月発売) - 通常のダブルガウス型の前に凹面レンズを置いて逆望遠化した5群7枚、後期型はSオートの名称のままHオートと同様のオーソドックスなダブルガウス型の4群6枚に変更された。アタッチメントはφ52mm P=0.75ねじ込み。清水義之設計。 NIKKOR-S Auto 55mm F1.2 (1965年12月発売) - 5群7枚。最短撮影距離0.6m。アタッチメントはφ52mm P=0.75ねじ込み。清水義之設計。 Micro-NIKKOR-P Auto 55mm F3.5 (1970年4月発売) - 4群5枚。最短撮影距離0.241(M2接写リング併用時0.214) m。アタッチメントはφ52mm P=0.75ねじ込み。単体で無限遠から1/2倍、M2接写リング併用時1/2倍から等倍の撮影可能。 Micro-Nikkor Auto 55mm F3.5 (1963年3月発売) - 4群5枚。最短撮影距離0.241(M2接写リング併用時0.214) m。アタッチメントはφ52mm P=0.75ねじ込み。単体で無限遠から1/2倍、M2接写リング併用時1/2倍から等倍の撮影可能。 NIKKOR-S Auto 5.8cm F1.4 (1960年3月発売) - 6群7枚。最短撮影距離0.6m。アタッチメントはφ52mm P=0.75ねじ込み。村上三郎設計。 NIKKOR-H Auto 85mm F1.8 (1964年8月発売) - 4群6枚。最短撮影距離1m。アタッチメントはφ52mm P=0.75ねじ込み。 NIKKOR-P Auto 10.5cm F2.5 / 105mm F2.5 (1959年6月発売) - ゾナー型3群5枚。原設計はニコンSマウント用に脇本善司が設計した光学系で、ごく僅かに不足したバックフォーカスを稼ぐため最後のレンズの厚みを1.0mm薄くしFマウント用に流用している。非点収差が無限遠合焦時の中間域で若干大きいが、ポートレート撮影領域ではなくなる。ゾナー型で大きくなりがちな歪曲収差は0.5%と非常に小さい。最短撮影距離1.2m。アタッチメントはφ52mm P=0.75ねじ込み。 NIKKOR-P Auto 105mm F2.5 (1971年2月発売) - クセノター型4群5枚となった。シリアルナンバー40万番台以降がこれに当たる。清水義之設計。 NIKKOR-Q Auto 135mm F2.8 (1965年12月発売) - 4群4枚。最短撮影距離1.5m。アタッチメントはφ52mm P=0.75ねじ込み。 NIKKOR-Q Auto 135mm F3.5 (1969年5月発売、新型) - 3群4枚。最短撮影距離1.5m。アタッチメントはφ52mm P=0.75ねじ込み。 NIKKOR-Q Auto 13.5cm F3.5 / 135mm F3.5 (1959年6月発売、旧型) - 3群4枚。最短撮影距離1.5m。アタッチメントはφ52mm P=0.75ねじ込み。ニコンSマウント用光学系をFマウント用に流用した。 NIKKOR-P Auto 180mm F2.8 (1970年報道向け限定発売、1971年3月一般発売) - 変形エルノスター型4群5枚。最短撮影距離1.8m。アタッチメントはφ72mm P=0.75ねじ込み。松井靖設計。 NIKKOR-Q Auto 200mm F4 (1969年4月発売、新型) - 4群4枚。最短撮影距離2m。アタッチメントはφ52mm P=0.75ねじ込み。旧型は色調が青い旨ユーザーからの指摘があり色調改善にはガラスの材料変更が必須であったため、併せて球面収差の改善、最短撮影距離短縮、絞りを6枚羽根から7枚羽根にして最小絞りをF22からF32に変更するなど機能面の向上を図る形で清水義之が設計した。 NIKKOR-Q Auto 20cm F4 / 200mm F4 (1961年7月発売、旧型) - 4群4枚。最短撮影距離2m。アタッチメントはφ52mm P=0.75ねじ込み。一色真幸設計。 NIKKOR-H Auto 300mm F4.5 (1969年1月発売、新型) - 5群6枚。最短撮影距離4m。アタッチメントはφ72mm P=0.75ねじ込み。 NIKKOR-P Auto 300mm F4.5 (1964年7月発売) - 5群6枚。最短撮影距離4m。アタッチメントはφ72mm P=0.75ねじ込み。 Auto Nikkor Wide-Zoom 3.5~8.5cm F2.8~4 (1961年発表) - 試作のみに終わった。3枚張り合わせを2群含む8群13枚。最短撮影距離1m。アタッチメントはφ82mm P=0.75ねじ込み。樋口隆設計。 Zoom Nikkor Auto 43-86mm F3.5 (1963年1月発売) - 7群9枚。最短撮影距離1.2m。アタッチメントはφ52mm P=0.75ねじ込み。樋口隆設計。ニコレックスズーム35に付いていたズームレンズをニコンFマウント仕様にした製品で、日本製品では初の標準ズームレンズであり、「よんさんはちろく」と俗称され、ズームレンズの黎明期に小型軽量で安価な標準ズームとしてベストセラーになった。 Zoom Nikkor Auto 50-300mm F4.5 (1967年2月発売) - 13群20枚。最短撮影距離2.5m。アタッチメントはφ95mmP=1ねじ込み。 Zoom Nikkor Auto 80-200mm F4.5 (1970年8月発売) - Zoom Nikkor Auto 85-250mm F4の後継。10群15枚。最短撮影距離1.8m。アタッチメントはφ52mm P=0.75ねじ込み。中村荘一設計。 Zoom Nikkor Auto 85-250mm F4 (1969年9月発売) - Auto Nikkor Telephoto-Zoom 8.5-25cm F4-4.5 / 85-250mm F4-4.5の後継。アタッチメントはφ82mm P=0.75ねじ込み。 Auto Nikkor Telephoto-Zoom 8.5-25cm F4-4.5 / 85-250mm F4-4.5 (1959年11月発売) - 8群15枚。最短撮影距離4(付属接写アタッチメントレンズ使用時2.2) m。付属アタッチメントレンズには何の表記もなくオレンジの線が1本または2本入っているだけであり、線が1本のものと線が2本のものに度の差はなく同じように使える。アタッチメントはφ82mm P=0.75ねじ込み、フィルターはシリーズIXをフードとの間に挟んで使用する。樋口隆設計。 Zoom Nikkor Auto 200-600mm F9.5 (1971年4月発売) - 12群19枚。最短撮影距離4(付属接写アタッチメントレンズ使用時2.3) m。アタッチメントはφ82mm P=0.75ねじ込み、フィルターはシリーズIXをフードとの間に挟んで使用する。 Auto Nikkor Telephoto-Zoom 20-60cm F9.5-10.5 (1961年10月発売) - 7群13枚。最短撮影距離4(付属接写アタッチメントレンズ使用時2.3) m。アタッチメントはφ82mm P=0.75ねじ込み、フィルターはシリーズIXをフードとの間に挟んで使用する。樋口隆設計。
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